【デジタルによって失われた集中力を取り戻す】サウナの3つの効果

はじめに

PCやスマホ、スマートウォッチなどテクノロジーの進化とともに私達の生活や仕事は便利で効率良くなっていきました。

しかし、良いことばかりではありません。

デジタルの普及とともに人間の集中力が落ちているのです。

今回はデジタルが集中力に与える影響と、それを効果的に改善する方法であるサウナの効果について解説していきます。

デジタルが集中力に与える影響

生活しているときや仕事をしているときに、メールやSNS、アプリの通知、また電話など様々な方面から作業を中断させられることがありますね。

実際、2002年報告された調査によれば、人は平均して8分ごとに作業の中断が発生したとされています。1日8時間の労働時間があれば、実に60回にもなります。もちろん現在ではさらに頻度が増えている可能性が考えられますね。

また、2005年に発表されたロンドン精神医学研究所のグレン ウィルソン博士が実施した研究では、メールや電話に気を取られている人はIQが10ポイント低下したことが報告されています。これはマリファナの摂取による影響の2倍とされています。

このようにデジタルによって多くの中断をしている現代人は集中力が落ち、低い生産性で生活していることになります。

近年研究が進む集中力を取り戻す方法

落ちた集中力を取り戻すことは医学を含めて様々な分野で研究されています。

もちろん画期的なサプリや薬があれば良いのですが、現状ではまだありません。

しかし、最近の研究によると、注意力や集中力を向上させる1つのツールとして「サウナ」が挙げられています。

サウナが集中力に与える効果

サウナが集中力を上げると言われる理由は主に3つあります。

①集中力に関わるホルモンの分泌を促す

集中力につながるホルモンにプロラクチン、集中力や注意力につながるホルモンにノルエピネフリンというものがあります。

ロンダ・パトリック博士が報告している2つの研究によると、男性がサウナに滞在すると、ノルエピネフリンのレベルが約4倍まで上昇し、プロラクチンのレベルが約10倍に上昇したとされています。女性で行った研究でも同様に2つのホルモンの上昇が確認されています。

このようにサウナに入ることで、集中力につながる2つのホルモンが増加し、脳を集中しやすい状態にすることができるのです。

②ストレスを下げる

多くの人はストレスを抱えながら生活しています。

そしてたくさんのストレスがあると体に多くのコルチゾールを放出されせます。

ストレスが多く、コルチゾールの水準が高ければ高い人ほど、周りの脅威に警戒するために1つの物事に集中できなくなると言われています。また睡眠の質が悪くなりやすく、それによっても集中力が低下していきます。

ロバート・ ポドスタウスキー氏らの研究で、19～26 歳の30人の男性を対象に行われた実験によれば、サウナに入ることによってコルチゾールのレベルは約30％減少していることが確認されています。

つまりサウナによって、コルチゾールレベルが下がり、よりリラックス出来て、集中しやすい状態にすることができるのです。

③デジタルから離れるデジタルデトックスにつながる

サウナの利用はデジタルデトックスにつながります。

※現在ではスマートウォッチを始め、デジタル機器をサウナに持ち込んで利用する人もいらっしゃいますが、ここでは何も持ち込まずにサウナを利用する前提です。

強制的にデジタルから離れた環境で過ごし、「気になっても見れない」という状況にすることによって、デジタルから離れる「クセ」をつけることができます。同時に自分の考えや不安の種を整理したり、解決策を考える時間を作ることもできます。

この環境になれることで、結果的に普段の生活でもスマホの通知やメールなどを常に意識することが減り、集中力を上げることにつながるのです。

サウナから外気浴まで約1時間前後の短い時間ではありますが、サウナに日常的に入ることで、デジタルから離れることに慣れ、本格的なデジタルデトックスが進めやすくなりますよ。

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