【アンケート結果】サウナ利用者が本当に求めるもの

はじめに

サウナブーム以降、サウナ施設やサウナ付き住宅は増加の一途をたどっています。競争が激化する中で選ばれる存在となるためには、サウナ利用者の真のニーズを理解することが重要だと思います。

そこで、当サイトではサウナ利用者の目的やこだわりをアンケート調査し、その結果を共有していきます。本調査結果が、サウナ施設運営者様やこれから事業を始める方、また自宅サウナを展開する住宅メーカー・工務店様にとって、今後の事業展開の参考となれば幸いです。

調査実施の背景と目的

今回のアンケート調査は、多様化するサウナ利用者の目的やこだわりを具体的に把握することを目的として実施いたしました。

当サイト内のサウナに関するブログにアンケートを設置することで、普段からサウナに入っているサウナーや、サウナに興味関心が強いユーザーをアンケートのターゲットにしています。

調査概要

【結果】アンケート結果の詳細

まずはアンケートの問と回答をまとめていきます。

Q1: サウナに入る目的は？

設問１からは、「どのニーズをターゲットにするか」という論点が見えてきます。

アンケートの結果は「ストレス解消・リフレッシュ」をサウナの目的としているニーズが60.3%と大多数です。このニーズに応えるため、リラックス効果を最大化するサウナ空間をつくっていくことが、顧客満足度向上、そしてリピート率向上に繋がりやすいでしょう。もちろん、このニーズを狙うのか、あえて少数派の意見に注目するのかは、事業の戦略次第です。

Q2: サウナでの一番のこだわりポイントは？

設問２からは、「サウナ室や周りの設備についても、どこまで重要視すべきか、また投資の優先順位をどうするのか」という論点が見えてきます。

アンケートの結果は半数以上が「温度・湿度」に最もこだわっており、サウナの質が満足度を左右する重要な要素であることが分かります。一方で、サウナ内の温度や湿度よりも「外気浴」や「水風呂」を重視する声も一定数あることは事実です。自社がどの顧客層をターゲットにするかによって、これらの設備を充実させるか否か、検討する必要があります。

Q3: サウナではどのように過ごしますか？

設問３からは、「どのようなサウナ空間が好まれるのか、また差別化された空間設計を考える上で何を重視すればいいのか」という論点が見えてきます。

アンケートの結果は8割以上の回答者が「静かに汗を流す」ことを好んでおり、この結果は、多くのサウナーが「静けさ」を求めていることを示唆しています。一方で、「TV・音楽を楽しむ」層も17.7%と一定数いることも事実で、この結果をどう捉えるかも、戦略次第と言えます。

【考察】差別化戦略実現のための具体的活用例

今回の調査結果は、自宅サウナの導入や、サウナ施設におけるサウナの運営にヒントとなります。アンケート結果をもとに、サウナーの多数派の意見に寄せた事業展開を行うとしたら、以下のような工夫が考えられます。

ストレス解消・リラックスを重視した、付加価値の高い空間設計

サウナそのものの質を高めていくことは当然ですが、サウナと相乗効果でストレスを解消したりリラックス効果を促進する以下のような設備を導入することが考えられます。

これらの工夫をすることで、サウナ愛好家の満足度の向上、ひいてはブランディング強化に繋げることができるでしょう。

「静かに過ごしたい」を叶える、防音設計とゾーニング

外部の騒音を遮断し、静寂な空間を実現する防音設計を取り入れることで、利用者の満足度向上に繋がります。

また、サウナ施設を運営している場合には「静寂エリア」と「会話可能エリア」を設けるなどのゾーン分け（ゾーニング）も有効でしょう。

「温度・湿度」へのこだわりを追求した、高性能サウナ

利用者の好みに合わせて細かく温度・湿度を調整できるよう、以下のデータ活用や技術提案を行います。

これらの技術を活用することで、高性能かつ快適なサウナを提供し、他社との差別化を図ることができるでしょう。

まとめ

今回のアンケート調査により、サウナ利用者が求めるニーズがより明確になりました。サウナ愛好家のニーズに応えるためには、「リラックス空間」「温度・湿度」「静けさ」へのこだわりを満たすことが重要です。

一方で、ニーズが大きいところには多くの企業が参入してくるため、レッドオーシャンになりやすいという懸念もあります。自社の事業がどのターゲットに向けた製品・サービス展開をしていくのかを明確にしたうえで判断していきましょう。

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