コラム

バレルサウナ設置の後悔ポイント:失敗しない選び方と対策

バレルサウナ設置の後悔ポイント:失敗しない選び方と対策

はじめに

バレルサウナの魅力に惹かれて導入を検討している方も多いのではないでしょうか。樽型の独特なデザインが特徴的で、自宅の庭やキャンプ場でよく見かけるようになりました。しかし、実際に購入・設置した人の中には「思っていたのと違った」と後悔する声も少なくありません。

この記事では、バレルサウナ購入前に知っておくべき後悔ポイント対策を解説していきます。高額な買い物だからこそ、失敗しないために事前に学んでおきましょう。

 

バレルサウナとは?基本情報

バレルサウナは「バレル(樽)」の名前通り、円筒形をした木製のサウナです。フィンランド発祥の伝統的な屋外サウナで、以下のような特徴があります:

  • おしゃれなデザイン
  • 自然素材
  • シンプルな構造
  • アウトドア向け

おしゃれなデザイン

樽型の独特な外観が魅力で、設置するだけでリゾート感を演出できます。

自然素材

断熱材や防湿シートを使わず、木材だけで作られているため、自然の質感を楽しめます。

シンプルな構造

壁や天井が1枚の板で構成されているシンプルな作りが特徴です。

アウトドア向け

主に屋外に設置する前提の設計で、自然との調和を楽しめます

バレルサウナの価格帯は、2~4人用の小型モデルで100万円弱程度。これに設置費用や電気工事費、そして商品によってはストーブの費用などが追加でかかります。

 

バレルサウナ設置に関する主な後悔ポイント

雨漏りと防水性の問題

バレルサウナで多い不満が「雨漏り」です。

構造上、完全な密閉が難しく、多くのユーザーが以下のような問題を経験しています

  • 板の継ぎ目からの雨水侵入
  • 木材収縮による隙間発生
  • 追加防水対策の必要性

屋根材を追加しない場合、板の継ぎ目からの雨漏りは通常起こり得ます。雨漏りが発生すると、使用しているときにリラックスできないだけでなく、木材の腐食などによりバレルサウナの劣化を早めてしまうというリスクがあります。

POINT

屋根がある場所に設置する場合を除いて、基本的には防水対策として屋根材を施したほうがいいでしょう。

設置場所選びの重要性

バレルサウナを設置する場所選びも重要です

  • 平坦で耐荷重性のある場所
  • 適切な排水環境
  • 気候条件への配慮

注意!

「庭に置くだけで使える」と思いきや、地盤の状態など周辺環境によっては追加工事が必要になることもあります。不適切な場所に設置するとドアの歪みや木材の腐食の原因となってしまいます。

組み立てと設置の手間

バレルサウナは通常キット形式で届き、業者に組み立てを依頼するのが一般的です

  • DIY組み立ては極めて困難
  • 業者依頼でも追加費用が発生
  • 広い作業スペースが必要

注意!

バレルサウナの組み立てを自分で行うのは非常に難しいため、専門業者への依頼をおすすめします。また、設置場所にはバレルサウナ本体の大きさ以上のスペースがないと組み立て作業自体が困難です。設置場所の周囲に十分な作業スペースを確保できるか事前に確認しましょう

 

使い勝手に関する不満とその対策

断熱性の低さと温度管理の難しさ

バレルサウナは断熱材を使用していないため、断熱性が低いのが特徴です。

  • 外気温の影響を受けやすい
  • 予熱に時間がかかる
  • 熱が逃げやすい構造

POINT

バレルサウナで使用する電気ストーブの電気代は、環境によっては屋内サウナの2倍以上ににもなる場合があります。この点は導入前に十分考慮すべきでしょう。

上下の温度差(足元の冷え)

バレルサウナ特有の問題として、室内の上下で大きな温度差が生じることがあります。

  • 頭上と足元で大きな温度差
  • 足元が常に冷えやすい
  • 二段ベンチがない制約

「足元が常に冷えるのでなかなかととのえない」という声は多く、これはバレルサウナの構造上の課題といえます。

この温度差を解消するためには気流を作る必要があります。もっとも単純な方法はサウナの中で団扇で仰ぐことだと思いますが、しっかり気流を作りたい方は耐熱性のファンを設置したほうがいいでしょう。

内部空間とレイアウトの制約

円筒形という特殊な形状のため、思っているよりも「室内が狭い」と感じやすいです。

  • 曲面壁による不安定さ
  • 天井の低さ
  • 実際の収容人数

「カタログ上4人用と記載されていても、実際には大人3人が限度」という声もあります。

特に大人の男性が利用されることを想定している場合には、カタログ上のサイズより一回り大きいものを検討するとよいでしょう。

 

メンテナンスの手間と長期的コスト

バレルサウナの維持には定期的なメンテナンスが欠かせません。こうしたメンテナンスの手間を理解せずに購入すると、「思ったより手間がかかる」と感じる原因になります。具体的なメンテナンスには以下のようなものがあります。

木材の手入れ

  • 定期的な塗装・オイル塗布
  • 防腐・防カビ処理

定期的な調整

  • 金属バンドの増し締め
  • 扉や窓枠の調整

カビ・湿気対策

  • 使用後の乾燥処理
  • 定期的な換気

 

 

コスト面の実態

「電気代が予想以上にかかる」「思ったより使わなくなった」という声も少なくありません。長期的な視点で見ると、初期費用が高くても断熱性・耐久性の高いサウナ小屋や屋内サウナの方がコスパが良い場合も十分にあります。

コスト種類 金額目安 備考
初期費用 100万円+ 本体+設置工事+電源工事(+ストーブ)
ランニングコスト 数百円/時間 ヒーター電気代
メンテナンス費用 数万円/年 防腐剤・消耗部品交換


 

バレルサウナは誰に向いている?向いていない?

以上の結論として、バレルサウナが向いている人、バレルサウナが向いていない人にはそれぞれ次のような方が挙げられるでしょう。

向いている人

  • アウトドア志向の強い人
  • メンテナンスを苦に感じない人
  • 適切な設置スペースがある人
  • デザイン性を重視する人

向いていない人

  • 寒冷地に住む人
  • メンテナンスの手間を最小限にしたい人
  • 均一な温度環境を求める人
  • 狭い空間が苦手な人
  • 長期的コスパを重視する人

 

バレルサウナ以外の選択肢も検討しよう

屋内サウナ | 1-2人用 | J-WSD-1904 | Bluetoothスピーカー搭載 | 自宅サウナ

自宅に設置できるサウナはバレルサウナだけではありません。特に以下の選択肢は多くのメリットがあります。

家庭用屋内サウナ

屋内設置のため天候に左右されず、一年中快適な環境でサウナを楽しめます。バレルサウナと比較して以下のメリットがあります:

  • 天候や季節を問わず安定した温度
  • メンテナンス頻度が少ない
  • 断熱性が高く電気代が抑えられる
  • カスタマイズの自由度が高い

自宅用の屋内サウナは長期的に見るとコスパに優れ、より快適なサウナ体験が得られる可能性があります。

idetoxでは100以上のカスタマイズが可能。お客様のライフスタイルや住環境に合わせた最適な屋内サウナをご提案することができます。安定した温度環境で本格的なサウナ体験をお求めの方には、バレルサウナより室内サウナをおすすめします。

 

バレルサウナ購入の判断基準

バレルサウナは見た目の美しさとアウトドア感を楽しめる魅力的なサウナですが、維持管理の手間や構造上の制約など、理解しておくべき課題も少なくありません。

購入を決断する前に、以下のポイントを最終確認しましょう。

  • 設置環境は適切か
  • メンテナンス手間・費用は許容できるか
  • 温度差や空間制約は許容できるか
  • 長期的な費用対効果は見合うか

後悔しないためには、一時的な憧れだけで判断せず、長期的な視点で自分のライフスタイルに合うかを冷静に検討することが大切です。バレルサウナの特性を理解した上で、あなたに合ったサウナ環境を構築していきましょう。

idetoxではバレルサウナはもちろん、サウナ小屋や屋内サウナなど様々な自宅サウナを取り扱っています。もし自宅サウナ選びで悩んでいる方は以下のフォームよりご相談ください。

 

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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