屋外・バレルサウナのメンテナンスと利用時のポイント
はじめに
自宅の庭やテラスに設置した屋外サウナは、自然の中で本格的なサウナ体験を楽しめる贅沢な空間です。しかし、屋外という過酷な環境に常にさらされているからこそ、日々のケアが欠かせません。
特に屋外に設置するサウナは、風雨や紫外線、湿気に常時さらされるため、木材の劣化・変色・カビの発生、さらには設備の故障リスクが室内設置に比べて格段に高くなります。適切なメンテナンスを怠ると、安全性や衛生面に深刻な問題が生じることもあります。
「メンテナンスって大変そう…」と感じる方もいるかもしれません。でもご安心ください。毎回やるべきことはたった2つだけ。あとは月1回の清掃と、年に数回の点検を計画的に行えば十分です。
この記事では、屋外サウナやバレルサウナのメンテナンス方法を「利用前・利用中・利用後・定期メンテナンス」の4段階に分けて、具体的な手順と頻度を詳しく解説していきます。正しいメンテナンスの知識を身につけて、大切なサウナを長く快適に使い続けましょう。
屋外サウナのメンテナンスを減らす利用時のポイント

メンテナンスの手間を最小限に抑えるためには、サウナの使い方そのものを工夫することが大切です。ここで紹介するポイントを習慣にするだけで、後々の清掃やケアがぐっと楽になります。
屋外サウナ利用前の注意点
体を清潔にしてから入る
サウナに入る前にシャワーなどで体の汚れや汗を落としておくことで、サウナ内部の木材への汚れの付着を大幅に軽減できます。
屋外に設置されたサウナの場合、入室前に体へ土や砂、虫や木の葉が付着しやすい環境です。サウナに入る前には体をできるだけ清潔にしておきましょう。特に足裏は重点的に洗うことが重要です。
これにより、木製の床やベンチが清潔に保たれ、メンテナンスの手間と頻度を下げることにつながります。
屋外サウナ利用中の注意点
- タオルを敷いて木材を保護する
- 硬度の低い水でロウリュを行う
- 適切な換気で湿気を逃がす
タオルの使用で木材を保護
サウナ内でベンチにタオルを敷くことで、汗や体の汚れが直接木材に染み込むのを防ぎ、木材の劣化スピードを抑えることができます。
ベンチだけでなく、土や砂が入りやすい屋外サウナでは、床の通路部分にもタオルを敷いておくと効果的です。清掃の手間も大幅に減らせます。
硬度の低い水でロウリュを行う
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多い硬水でロウリュを行うと、サウナストーンやストーブ周辺に水垢が強固にこびりつき、清掃が非常に大変になります。
日本の水道水は基本的に軟水なので問題ありませんが、海外から取り寄せた香り付きのロウリュ水や市販のミネラルウォーター、地下水を使用する場合は、水の硬度に注意が必要です。
適切な換気で湿気を防ぐ
サウナの使用を終えるときはもちろん、長時間使用する場合には定期的にドアや給排気口を開けて新鮮な空気を取り入れ、湿気の蓄積を防ぐことが大切です。
湿気がこもった状態が続くと、木材内部にカビが発生する原因になります。換気は屋外サウナのメンテナンスにおいて基本中の基本と考えておきましょう。
屋外サウナ・バレルサウナのメンテナンスチェックリスト
屋外サウナやバレルサウナに必要なメンテナンス項目と、その方法・効果・推奨頻度を一覧にまとめました。「こんなにあるの?」と思われるかもしれませんが、毎回やるのはたった2項目だけです。残りは月1回や年数回のペースで十分ですので、気負わずチェックしてみてください。
| メンテナンス項目 | 方法 | 効果 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 木材表面の拭き取り | 吸水性の高い柔らかい布で拭く | 木材の寿命延長 | 毎回 |
| ドアを開けて乾燥 | ドアを開放し風を通す | 湿気・カビ防止 | 毎回 |
| 室内の定期清掃 | 水と柔らかい布で拭き上げ | 汚れ・カビの予防 | 月1〜2回 |
| サンディング | 細かいサンドペーパーで研磨 | 木材の美観回復 | シミ・傷が出たら都度 |
| 室内木材への保護剤塗布 | ヘラで保護剤を塗布 | カビ防止 | 年1回 |
| ヒーターの清掃 | メラミンスポンジ等で磨く | ヒーターの美観回復・性能維持 | 月1回 |
| サウナストーンの再配置 | 石を取り出して積み直す | 空気の流れの確保 | 年1〜2回 |
| 外装の清掃 | 水とブラシで優しく洗う | 美観回復と劣化防止 | 年2回(春・秋) |
| 外壁への保護塗料塗布 | 紫外線・防虫効果のある塗料を塗る | 風化・腐食防止 | 2〜3年ごと |
| 木材の点検 | 継ぎ目・隙間・ひび割れの確認 | 雨風の侵入防止 | 年2回 |
| 電気系統の点検 | 配線・接続部・本体の動作確認 | 安全性の確保 | 年1回 |
実際には、サウナに使用されている木材の種類や設置場所、利用頻度によって必要なメンテナンスの内容や頻度は異なります。すべてを毎回行う必要はありませんので、ご自身の環境に合わせて参考にしてください。
以下では、このチェックリストに沿って具体的なメンテナンス方法を詳しく解説していきます。
屋外サウナ利用後の毎回メンテナンス

サウナを使い終わった後に毎回行うメンテナンスです。やることは2つだけ。手間は少ないですが、これを習慣化するだけで木材の寿命が大きく変わります。
- 木材表面の拭き取り
- ドアを開けて乾燥
木材表面の水分を拭き取る
サウナ使用後にはベンチや壁に付着した水分・汗を拭き取ることで、湿気の蓄積を防ぎ、木材の寿命を延ばすことができます。
木材を傷めないように、吸水性の高い柔らかい布で丁寧に拭き上げていきましょう。特にロウリュを行った後は水分が多く残りやすいため、入念に行うことが大切です。
ドアを開けてしっかり乾燥させる
サウナ使用後にはドアを開放し、室内の湿気を十分に逃がしてあげましょう。
その日の天候にもよりますが、最低でも20分程度はドアを開けておくと効果的です。扇風機やサーキュレーターで風の流れを作ると、短時間で効率よく乾燥できます。
POINT
バレルサウナは円筒形の構造上、内部に湿気がこもりやすい傾向があります。使用後の換気・乾燥はより意識的に行いましょう。idetoxのバレルサウナをお使いの方は、換気口の位置も確認しておくとスムーズです。
屋外サウナの定期メンテナンス方法

ここからは毎回行う必要はないものの、サウナを長持ちさせるために定期的に実施したいメンテナンスです。頻度の目安も記載していますが、設置環境や利用頻度によって異なるため、あくまで参考としてご覧ください。
- 木材(室内)のメンテナンス
- ヒーター・サウナストーブのメンテナンス
- 外装のメンテナンス
- 定期的な安全点検
屋外サウナ室内の木材メンテナンス
月1〜2回の定期清掃
よく晴れた日を選んで、サウナ室内を丁寧に掃除していきましょう。汚れの除去だけでなく、カビの発生予防にも効果があります。
手順は以下のとおりです。
- 柔らかい毛先のほうきで掃き掃除を行う
- 水をかけ、柔らかい布で木材の表面を拭き上げる
- ひどい汚れには中性洗剤を使用し、十分に洗い流す
- ドアを開けて室内をしっかり乾燥させる
また、木材の種類によっては樹液(ヤニ)が表面に溶け出て、木の表面が黒や褐色に変色する場合があります。こうした場合は、清掃の仕上げにエタノールを使って樹液を拭き取ると、きれいな状態を保てます。
サンディングで美観を回復
木材にシミや傷がついてしまった場合には、清掃後に目の細かいサンドペーパー(#180〜#240程度)で木材を研磨し、元の美しい状態を取り戻しましょう。
深い傷でなければ軽くサンディングするだけで見違えるようにきれいになります。気になった時点で行うのがおすすめです。
木材保護剤の塗布(年1回程度)
カビの予防効果を高めるために、ヘラを使って室内の木材に保護剤を塗布する方法もあります。日常の清掃だけでは防ぎきれないカビ対策として有効です。
ただし、保護剤を塗ると木の香りが損なわれる場合があるため、サウナの木の香りを楽しみたい方は慎重に検討してください。実施する場合は、保護剤の種類にもよりますが年に1回程度で十分と考えられます。
POINT
idetoxの屋外サウナにはサーモウッド(高温乾燥処理木材)を採用した製品もあります。サーモウッドは通常の木材に比べて耐湿性・耐久性に優れるため、メンテナンスの負担を軽減できます。木材の種類によるお手入れの違いについては、お気軽にidetoxまでご相談ください。
サウナストーブ・ヒーターのメンテナンス
ヒーターの定期清掃(月1回)
ロウリュを行うと、どうしても水垢や汚れがヒーター本体に付着しやすくなります。月に1回程度、メラミンスポンジなどを使ってヒーター表面を磨き上げましょう。
室内の清掃と同じタイミングで行うと、効率よくメンテナンスを進められます。
サウナストーンの再配置(年1〜2回)
サウナストーンは使用を重ねるうちに、熱膨張と収縮の繰り返しによって徐々にひび割れが進行します。一般的には、使用頻度や石の種類にもよりますが、数年で交換が必要になると考えられます。
途中で一部の石が割れたり、ロウリュの影響で積み上げた石が崩れたりして、空気の流れが悪くなることがあります。
年に1〜2回はサウナストーンを一度すべて取り出し、割れた石を取り除いたうえで積み直して、空気の流れを確保しましょう。
屋外サウナ・バレルサウナの外装メンテナンス
外装の清掃(年2回・春と秋)
屋外サウナの外装は風雨や日光に直接さらされるため、室内以上に定期的な清掃が重要です。
低圧洗浄機やホースを使い、水とブラシで外装の汚れやカビを丁寧に除去していきます。高圧で水を当てたり硬いブラシを使ったりすると木材を傷つけてしまうため、注意してください。
苔やカビが発生している場合は、木材に優しいカビ取り剤を使用して除去し、使用後は十分に水で洗い流しましょう。年に2回、春と秋のよく晴れた日に行うのがおすすめです。
保護塗料の塗布(2〜3年ごと)
紫外線は木材表面の成分(リグニン)を分解し、表面が次第にやせ細る「風化」と呼ばれる劣化現象を引き起こします。また、菌や虫の影響で木材が腐食するリスクもあります。
木材は紫外線によってリグニンが分解され、表面の劣化が進行する。屋外暴露された木材は、適切な保護塗装を施すことで耐久性を大幅に向上させることができる。森林総合研究所
これらのダメージから守るために、紫外線カット・防虫効果のある保護塗料を外壁や屋根に定期的に塗布し、木材をしっかり保護していきましょう。
塗料の種類にもよりますが、2〜3年ごとに再塗布するのが一般的な目安です。バレルサウナの場合は曲面が多いため、塗りムラが出ないよう丁寧に作業を進めてください。
注意!
外装用の保護塗料と室内用の保護剤は種類が異なります。外装用塗料を室内に使用すると、高温時に有害な成分が揮発する恐れがあるため、必ず用途に合った製品を選んでください。
屋外サウナの定期的な安全点検
木材の点検(年2回)
定期的に内部および外部の木材を点検し、ひび割れ・変色・劣化がないか確認しましょう。
点検の際は、木材の表面だけでなく継ぎ目や隙間ができていないかもチェックすることが重要です。ひび割れや亀裂があると、雨風が室内に侵入し、木材の腐食やカビの原因になるため、早めの補修が必要です。
小さなひび割れであれば耐熱性のある木材用パテやシーラントで補修できますが、大きなひび割れや構造的な問題がある場合は専門家に相談することをおすすめします。
電気系統の点検(年1回)
電気式サウナストーブを使用している場合は、定期的に電気系統やヒーターの動作を点検しましょう。
点検時には、配線の損傷、接続部の緩み、ヒーターの動作不良がないかを確認してください。屋外設置の場合、雨や湿気による配線の劣化リスクが室内より高くなります。
電気系統に異常が見られた場合は、火災や感電の危険があるため、直ちに使用を中止し、専門の電気工事士に修理を依頼してください。
点検は年に1回、必ず実施するようにしましょう。
さいごに
屋外サウナやバレルサウナのメンテナンスについて、利用時のポイントから定期的な点検まで幅広く解説してきました。
項目数は多く感じるかもしれませんが、毎回行うのは「拭き取り」と「乾燥」の2つだけです。あとは月に1回の清掃と、年に数回の点検・塗装を計画的に行えば、屋外サウナを長期間にわたって良好な状態に保つことができます。
idetoxでは、フィンランド式の本格ロウリュが楽しめる屋外サウナやバレルサウナを取り扱っています。メンテナンスに関するご不明点や、サウナ選びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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