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温泉とサウナの組み合わせ方|効果的な順番と注意点

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温泉とサウナの組み合わせ方|効果的な順番と注意点

はじめに

日本では多くの温浴施設で温泉とサウナがセットで提供されており、これらを組み合わせて楽しむ人が多いと思います。温泉とサウナには、それぞれ独自の健康効果があり、上手に利用することで相乗効果が期待できます。

この記事では、温泉とサウナの効果をそれぞれ簡単に説明し、組み合わせる際のメリットや『どっちを先に入るべきか』という疑問を解決するために、私がおすすめする入り方をご紹介していきます。

 

温泉とサウナ、それぞれの効果と違い

温泉とサウナはどちらも健康やリラクゼーションに良い影響を与えるとされますが、それぞれの効果には違いがあります。

温泉は、温かいお湯に浸かることで体が温まるだけでなく、水圧の影響により筋肉の緊張が和らぎ、血流が促進されます。それによって疲労回復やリラックス効果を得られます。また、温泉成分によっては肌が滑らかになる美容効果や保温・保湿効果も期待できます

一方、サウナは高温の蒸気や熱気によって発汗を促し、体内のリフレッシュ効果や自律神経を整える作用があるため、ストレス解消に特に良いとされています。

詳しくは、以下の記事でそれぞれの効果を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

 

温泉とサウナを組み合わせるメリット

温泉とサウナを組み合わせることにより、心身へのリフレッシュ効果が高まります。温泉は、ゆっくりと体の芯から温まりながら筋肉をほぐし、サウナで発汗し体内循環をさらに活性化します。これにより、温泉とサウナそれぞれの効果がより引き出されるため、組み合わせることでリラクゼーションや疲労回復が一層感じられるでしょう。

では、温泉とサウナを組み合わせて入浴する場合、どのような順番で入るといいのでしょうか。「時間と体力に余裕がある場合」と「ない場合」に分けて、私がおすすめする順番とその理由を次にご紹介していきます。

 

おすすめの入り方(時間と体力に余裕がある場合)

まずは時間や体力があるときの入り方です。

順番

  • 体を洗う
  • 1回目の温泉
  • サウナ
  • 水風呂 / シャワー
  • 外気浴 (サウナから繰り返し)
  • 2回目の温泉(できればぬるめ)

特徴は、温泉に2回入り、その間にサウナのセッションを繰り返すという点です。この理由やメリット、注意点などについて以下に解説していきます。

まずは体を洗う

まずはサウナや温泉の前に体を洗い、余分な皮脂や汚れを落としておきましょう。

これは体の汚れや臭いをサウナや温泉へ漂わせないように、というマナー面でももちろん重要です。しかしそれ以上に、そもそもサウナも温泉も体を洗ってから入るほうが、汗をかきやすくなったり、温泉の良い成分が体に浸透しやすくなったりとメリットが多いのです。

温泉でリラックス

次にかけ湯をして温泉に入りますが、サウナの前に温泉に入る理由は2つ。1つは「筋肉の緊張をほぐしてリラックスしておくこと」。もう1つは(温泉の成分によりますが)「洗い落としきれなかった皮脂や汚れを溶かすこと」です。

これによってその後のサウナで発汗しやすくなったり、リラックス効果が高まったり、時間効率が高まるといったメリットがあります

また、このあとサウナに入っていきますが、入る前に水分補給を行ってもいいでしょう。

サウナ⇨水風呂⇨外気浴を繰り返す

ここからは通常通りサウナに入っていきますが、そのままサウナに入るよりも体が温まって筋肉の緊張がほぐれていることもあり、1回目のサウナは少し短めの時間でいいかもしれません

また最後の外気浴ではしっかりと時間を使って休憩し、副交感神経を優位にさせておきましょう。

最後に温泉でリラックス効果UP

サウナのセッションが終わったら、最後に(できればぬるめの)温泉に入ります。これによってリラックス効果を高め、より深いリフレッシュ感を得ることができるでしょう

また、(温泉の成分によりますが)肌にうるおいを与えたり、薄い膜を作って保温や保湿効果を与えるといった、温泉の良い成分を十分に得たまま終えることができるというメリットもあります

ただし、熱い温泉に長時間入ってしまうと交感神経が再び優位になり、せっかく外気浴でリラックスした体の状態が緊張状態に戻ってしまいます。熱い温泉しかない場合は短めの入浴を心がけましょう。さらに、鉄泉など一部の温泉では最後に十分に洗い流すことが推奨されています。温泉の温度や成分によって入り方を工夫していくといいでしょう。

すべてが終わったら水分補給も忘れずに。

 

おすすめの入り方(時間と体力に余裕がない場合)

次に時間が限られていたり、体力が消耗しているときの入り方です。

順番

  • 体を洗う
  • 温泉
  • サウナ
  • 水風呂 / シャワー
  • 外気浴

特徴は、温泉は最初に1回だけ入り、サウナ後の外気浴で終えるという点です。この理由やメリット、注意点などについて以下に解説していきます。

まずは体を洗う

時間が限られている場合でも最初に体を洗うべきです。

理由は先程と同じく、最初に汚れを洗い落としたほうがその後のメリットが多いからです。

温泉で体を温めておく

特に時間が限られている場合は、サウナの前に(熱めの)温泉にやや長い時間浸かって体を温めておくことをおすすめします。

サウナと温泉の体の温まり方を比較したときに、40℃以上のお湯に浸かったほうがサウナよりも体が早く温まることが知られています。これは水と空気の熱伝導率の違い、湿度の違い、水圧による熱の浸透の仕方の違いなど様々な理由があります。

つまり、先に温泉に入って体を温めることはその後のサウナの時間効率を良くしてくれるのです。

サウナ⇨水風呂⇨外気浴

温泉で体を温めたら、体を拭いて(体が冷える前に)すぐにサウナに入りましょう。体が温まっている分、通常よりも短い時間でサウナの効果を得ることができます

サウナ後の水風呂やシャワーは短時間で済ませることで、余計な体力を使わず必要最小限な引き締め効果を得ることができるでしょう。ただし、なるべく最後の外気浴の時間はしっかり取っておくことをおすすめします。

最後の温泉を省略することで、体への刺激や負担を必要最小限に抑え、時間も節約することができます。

 

最後に体は洗わなくてもいいの?

サウナや温泉の最後に体を洗い流す習慣がある方も多いのではないでしょうか。

しかし、基本的に最初に体を洗っていればサウナ(水風呂)や温泉のあとにはサッとシャワーをかけるか、何もしなくて大丈夫です。

反対に最後に体を洗うことで、サウナで開いた毛穴に石鹸等の刺激が加わって肌のバリア機能が損なわれたり、こすり洗いすることによって交感神経が優位になる(自律神経が乱れる)場合があります。また、温泉の良い成分を洗い流してしまうことになるので、温泉の効果が半減する場合もあります

ただし、以下のような場合には一番最後にも体を洗ったほうが良いでしょう。

  • 硫黄泉、鉄泉、酸性泉、強塩泉など肌に残るとデメリットが多い温泉
  • 体臭や毛穴の汚れが気になるとき
  • 夏季など皮脂の分泌が活発なとき

最後に体を洗うかどうかは、温泉の泉質やそのときの状況に応じて判断すると良いでしょう。

 

温泉とサウナを組み合わせる際の注意点

温泉とサウナの組み合わせは心地よいものですが、利用の際にはいくつかの注意が必要です。以下に安全に楽しむためのポイントを挙げます。

  • 脱水に注意する
  • 体調に合わせる

脱水に注意する

サウナではもちろん、温泉に入っているときにも大量の汗をかくため、組み合わせる際には特に水分補給が大切です。入浴前後や温泉からサウナに切り替えるときにはこまめに水を飲むようにしましょう。

体調に合わせる

体力や気分に応じて入浴を調整し、無理をしないことが大切です。体調が優れない時はサウナや水風呂を避け、温泉だけにするのも一つの方法です。

 

まとめ

温泉とサウナはそれぞれ異なる健康効果を持ち、組み合わせることでより高いリフレッシュ効果が期待できます。温泉は水圧と温熱効果により筋肉をほぐし、血行を促進する一方、サウナは発汗によって体内の循環を活性化し、ストレス解消に効果的です。

入浴方法は、時間と体力に余裕がある場合は「温泉→サウナセッション→温泉」という2回温泉に入る方法が、時間が限られている場合は「温泉→サウナセッション」という1回の温泉入浴で済ませる方法がおすすめです。

いずれの場合も、最初に体を洗うことが重要で、これにより効果を最大限に引き出すことができます。また、温泉の泉質や体調に応じて入浴方法を調整していきましょう。これらの点に注意を払いながら、温泉とサウナを上手に組み合わせることで、より深いリラクゼーション効果を得ることができますよ。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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