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コラム

冬の自宅サウナのメンテナンス

冬の自宅サウナのメンテナンス

はじめに

真冬の冷気の中で楽しむ自宅サウナは、この季節だけの特別な体験です。しかし、外気温が氷点下に達することもある冬場は、サウナ本体の木材にとっても、利用する人間の体にとっても過酷な環境となります。

この記事では、冬の自宅サウナを安全かつ快適に過ごすための「メンテナンス」と「寒さ対策」について解説します。すでに自宅サウナを楽しんでいる方はもちろん、これから検討する方にとって参考になれば幸いです。

 

冬に警戒すべき3つのリスク

冬のサウナ管理で意識すべきは、木材のダメージと、急激な温度差による身体への負担です。

  • 木材の過乾燥による収縮
  • 結露によるカビの発生
  • ヒートショック(温度差)

 

木材の収縮と変形

冬の乾燥した空気は木材から水分を奪います。木材は乾燥すると収縮する性質があるため、壁板に隙間ができたり、ドアの建て付けが悪くなったりします。

特に屋外に設置しているバレルサウナなどは、この影響で外気が入りやすくなり、室内が温まりにくくなることがあります

 

結露によるカビ

サウナ使用後、急激に冷えると内部に結露が発生します。換気が不十分だと断熱材が湿気を吸い、カビの原因になります。

 

ヒートショックの危険性

サウナ室(80℃〜)と外気(0℃付近)の温度差が最も開くのが冬です。

急激な温度変化は血圧を乱高下させ、ヒートショックを引き起こすリスクが非常に高くなります。

設備だけでなく、自身の体調管理も冬の重要な「対策」の一つです。

 

自宅サウナの冬メンテナンス(屋外限定)

寒さと乾燥からサウナを守るため、以下のポイントを重点的にケアしてください。

  1. バレルサウナのバンド調整
  2. 外部木材の保護塗装
  3. 積雪の適切な除去

 

バレルサウナのバンド調整

バレルサウナをお持ちの方、もしくは検討されている方は、要注意です。冬はバレルサウナの木材が収縮することで全体を締めているステンレスバンドが緩みやすくなります。バンドが緩むと水漏れや外気の侵入、また変形の原因になってしまいます。

冬の間は、月に1回程度、バンドに緩みがないか確認し、必要であれば増し締めを行ってください。

春になり湿度が上がると木材が膨張するため、その際は逆に少し緩める調整が必要になることも覚えておきましょう。

 

外部木材の保護塗装

屋外サウナの場合、雪や冷たい風雨から木材を守るため、浸透性の高い木材保護塗料(オイルステイン等)を塗布することをおすすめします。塗膜を作るペンキやニスは、木の呼吸を妨げるため避けてください。

 

積雪の適切な除去

雪が屋根に積もったときには、重さでサウナの構造に負担がかかってしまいます。また、凍結して氷になると木材を傷つける恐れがあります。こまめに雪下ろしを行いますが、その際は金属製のスコップではなく、プラスチック製の道具やブラシを使うようにしましょう。

 

冬のサウナを快適にする「熱」の確保

「サウナ室がなかなか温まらない」「足元が寒い」といった冬特有の悩みを解消するテクニックです。

POINT

冬は断熱性の低いシングル構造のサウナだと熱が逃げやすくなります。寒冷地でこれから導入を検討される方は、断熱材入りのモデルや、板厚のあるモデルを選ぶのがおすすめです。

 

予熱時間を長めに取る

外気温が低い冬は、設定温度に達するまでに時間がかかります。通常より30分〜1時間早くストーブを点火し、時間をかけて壁やベンチの木材まで熱を蓄えさせることが重要です。

十分に蓄熱されていない状態でロウリュをすると、石の温度が一気に下がり、かえって室温を下げる原因になります。

 

足元の冷え対策

暖かい空気は上に溜まるため、冬のサウナは足元が冷えがちです。サウナマットを床に敷くか、足をベンチの上に上げてあぐらをかくスタイルで入浴することで、体感温度を均一に保てます。

 

外気浴はポンチョを活用

冬の外気浴は最高に気持ちいい瞬間ですが、冷えすぎは禁物です。サウナポンチョや大きめのバスタオルを活用し、冷気を適度に遮断しながら外気浴を楽しむのが、冬の「ととのい」の正解です。

 

使用後の凍結・湿気対策

 

サウナを使い終わった後の処理が、サウナの寿命を左右します。

  • 余った水の処理
  • 使用直後の換気

 

余った水の処理(桶・柄杓)

サウナ室内にロウリュ用の水が入った桶を放置しないでください。夜間に水が凍結すると、膨張して桶(特に木製やプラスチック製)を割ってしまう恐れがあります。桶と柄杓は使用後に必ず水を捨て、乾燥してから保管しましょう。

 

使用直後の換気

「寒いから」といって使用後すぐにドアを閉め切るのはNGです。内部の湿気が結露し、カビや腐食の原因になります。

使用後はドアと換気口を全開にし、余熱を使って30分〜1時間ほどしっかり乾燥させてください。

 

まとめ

冬の自宅サウナは、適切なメンテナンスと寒さ対策を行えば、一年で最も贅沢な時間を過ごせます。

対象 冬のTo Doリスト
本体 □ バンドの増し締め(月1回)
□ 積雪の除去
使用時 □ 予熱を長めに取る
□ ポンチョ等で冷えすぎ防止
使用後 □ 桶の水を捨てる(凍結破損防止)
□ ドア全開で乾燥させる

idetoxでは、冬の寒さにも強い断熱性に優れたサウナや、メンテナンスのご相談も承っています。安心して長く使えるサウナをお探しの方は、ぜひ一度ご覧ください。

 


 


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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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