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Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法|E1・E2・E3・E9故障診断から部品交換まで

Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法

はじめに

Harviaサウナストーブにエラー表示が出て困っていませんか?突然の故障は誰でも焦ってしまうものですが、適切な手順で対処すれば多くの問題は解決できます。

この記事では、Harviaサウナストーブの主要なエラーコード別に、自分でできる基本的な対処法から交換部品の情報まで詳しく解説します。

注意!

電気系統の作業には感電や火災のリスクが伴い、ヒーターや配線の分解作業は第二種電気工事士以上の資格者が行う必要があります。不安を感じる作業や専門的な知識が必要な作業は、無理をせず専門業者にご相談ください。確認や作業は必ず電源を切った状態で行い、自己責任での実施をお願いします。

idetoxでは、Harviaサウナストーブの交換部品を取り扱っており、適合性に関するご相談も承っています。判断に迷った際はお気軽にお問い合わせください。

 

エラー表示前の基本チェック項目

具体的なエラーコードが表示される前に、まずは以下の基本項目を確認しましょう。これらの簡単なチェックで問題が解決する場合があります。

電源系統の確認

主幹ブレーカーと漏電ブレーカーが落ちていないか確認してください。コントローラーのLCD(液晶画面)が点灯するかも重要なチェックポイントです。

ヒーターと部屋の適合性確認

ヒーターの出力とサウナ室の体積が適合しているか確認します。過小出力では十分に暖まらず、過大出力では機器に負担をかけます。

温度センサー設置位置の確認

温度センサーの設置位置を再確認してください。ヒーターの真上20-30cm高さ、横方向に15cm以上離すのが基本です。

通気の確認

サウナストーンの詰め込み過多や給気口・排気口の閉塞がないか確認します。適切な空気循環が温度制御には不可欠です。

安全注意

作業前には必ず電源を切るだけでなく、ブレーカーをOFFにし、漏電ブレーカーがある場合はそちらもOFFにしてください。ヒーターや配線の分解作業は第二種電気工事士以上の資格者が行う必要があります。

これらの項目で問題が発見された場合は、安全に修正できる範囲で対処してください。電気系統に関わる問題や判断に迷う場合は、専門業者にご相談することをお勧めします。

POINT

Harviaサウナストーブは精密な温度制御システムを持っています。小さな接触不良でもエラーが発生することがありますが、適切な対処で多くは解決可能です。

 

E1エラーの対処法(温度センサー断線系)

Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法 E1

E1エラーは温度センサーの断線や接触不良が原因で発生します。温度を正確に測定できない状態のため、サウナの安全な運転ができません。

E1エラーの主な原因

温度センサーケーブルの断線、センサー接続部の接触不良、湿気による配線の劣化、センサー本体の故障などが考えられます。サウナ環境は高温多湿のため、ケーブル類は特に劣化しやすい部品です。

自分でできる対処法

まず電源を切り、温度センサーの赤線と黄線の接続状態を目視確認してください。接続部にほこりや汚れがないか確認し、必要に応じて清拭します。ケーブルに明らかな損傷(切れや圧迫痕)がないかも重要なチェックポイントです。延長ケーブルを使用している場合は、接続部を重点的にチェックしてください。

上記の対処法で改善しない場合、温度センサー自体の交換が必要になります。センサーは湿気の多いサウナ環境で劣化しやすい部品のため、定期的な交換が推奨されます。

重要な注意事項

パワーユニット-室温センサー間の4芯シリコンケーブルは延長禁止です。延長している場合は純正長さに戻してください。延長による信号劣化がE1エラーの原因となることがあります。

 

現在お使いのセンサーと同じ型番であることを確認してからご購入ください。適合性に不安がある場合は、お問い合わせページよりご相談ください。

 

E2エラーの対処法(温度センサー短絡系)

Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法 E2

E2エラーは温度センサーの短絡や異常な高温検出が原因です。E1エラーとは逆に、センサーが過度に反応している状態を示しています。

E2エラーの主な原因

温度センサーの配線短絡、センサー設置位置の問題、サウナストーン配置による局所的高温、センサー本体の故障などが原因として考えられます。特に設置環境の問題で発生することが多いエラーです。

自分でできる対処法

電源を切り、温度センサー周辺の状況を確認してください。サウナストーンがセンサーに直接接触していないかセンサーケーブル(赤線・黄線)に損傷がないかを目視確認します。センサー取り付け位置が適切か(推奨位置から外れていないか)も重要なチェックポイントです。

E2エラーは設置環境の問題で発生することが多いため、まずはサウナストーンの配置や温度センサーの位置を見直してください。配置を調整しても改善しない場合は、センサー本体の交換が必要です。

重要な注意事項

パワーユニット-室温センサー間の4芯シリコンケーブルは延長禁止です。延長している場合は純正長さに戻してください。延長による信号異常がE2エラーの原因となることがあります。

 

POINT

温度センサーの適切な設置位置は、ヒーターから一定の距離を保ち、直射日光や局所的な高温を避けることが重要です。設置位置に不安がある場合は専門業者にご相談ください。

 

E3エラーの対処法(通信異常・過熱保護)

Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法 E3

E3エラーには2つの主要な原因があります。ヒーターが異常高温になって過熱防止装置が作動した場合と、パワーユニットと室温センサー間の通信不良が発生した場合です。まず原因を特定してから適切な対処を行いましょう。

E3エラーの主な原因

原因1:ヒーターの異常高温による過熱防止装置の作動

原因2:室温センサー(青線・白線)の通信不良

その他、4芯シリコンケーブル(VCT 0.75-4C)の延長による信号劣化や、通信ケーブルと強電ケーブルの接触による電気的ノイズも原因となります。

【原因1】高温が原因の場合の緊急対処法

緊急対応

ヒーターが異常に高温になっている場合は、火災や機器損傷の危険があります。以下の手順で緊急対応してください。

緊急対応手順:

直ちに電源を切り、ブレーカーもOFFにします。ヒーター周りにタオルや木片などがかぶさっていないか確認し、取り除いてください。室温が50℃以下に下がるまで待ちます(通常30分~1時間)。過熱防止装置にリセットボタンがある機種は押して再起動し、サウナストーンの詰め込み過多がないか確認してください。

【原因2】通信不良が原因の場合の対処法

通信不良への対処:

電源を切り、青線・白線端子のゆるみや腐食を確認します。端子の締め直しと接続部の清掃を実施してください。4芯シリコンケーブル(VCT 0.75-4C)を延長している場合は純正長さに戻し、通信ケーブルが強電ケーブルと束ねられている場合は別ルートに分離します。通信ケーブルと強電ケーブルを最低でも10cm離すことが重要です。

POINT

4芯シリコンケーブルは延長禁止が原則です。どうしても延長が必要な場合は、純正の継ぎ足しキットを使用してください。また、余った通信ケーブルをぐるぐる巻いて束ねるとノイズが乗るため、束ねずに伸ばして配線することが重要です。

改善しない場合の交換順序

基本対処で改善しない場合は、コスト効率を考慮して段階的に部品交換を検討してください。まず最も安価な通信ケーブル、次に室温センサー、コントローラー、最後に最も高価なパワーユニットの順序が推奨されます。

 

 

E9エラーの対処法(通信ケーブル異常)

Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法 E9

E9エラーは最も重要なエラーの一つで、コントローラーとパワーユニット間の通信に重大な問題が発生している状態です。このエラーは特に詳細な対処法が必要です。

E9エラーの主な原因

通信ケーブルの延長使用、通信ケーブルと強電ケーブルの接触・近接、通信ケーブルの接続不良、ケーブルの巻き癖による信号劣化などが主な原因です。特に配線環境の問題で発生することが多いエラーです。

段階別対処手順

【手順1】通信ケーブルの接続確認

電源を切り、コントローラー側とパワーユニット側両方の接続を確認してください。接続部に汚れやほこりがないかチェックし、エアーダスター等で接続部分を清掃します。コネクタの抜けや緩みがないかも重要な確認ポイントです。

【手順2】ケーブル経路の見直し

通信ケーブルと電源ケーブル(強電線)を可能な限り離してください。同一の配管や束に入れている場合は分離し、交差する部分は直角になるよう配線します。金属製の配管内を通している場合は経路変更を検討してください。

【手順3】延長ケーブルの確認と対処

延長ケーブルを使用している場合は一時的に取り外し、純正ケーブルのみで動作確認を行います。改善した場合は延長ケーブルを適切な純正品に交換し、他社製ケーブルでの延長は使用中止してください。

注意!

E9エラーでは、通信ケーブルと電源ケーブルの接触が最も危険です。強電線との接触は機器の故障だけでなく、感電事故の原因となる可能性があります。ケーブル配線に不安がある場合は、必ず専門業者にご相談ください。

上記の手順で改善しない場合は、通信ケーブル本体またはコントローラーの交換が必要です。idetoxでは、適合するコントローラーセットを取り扱っています。

 

 

液晶表示トラブルの対処法

Harviaサウナストーブのエラー表示別対処法 液晶表示

コントローラーの液晶に何も表示されない、または表示が不安定な場合の対処法です。この症状は電源系統の問題が原因となることが多く、慎重な対応が必要です。

液晶表示問題の主な原因

電源供給の問題、パワーユニット内配線の接続不良、通信ケーブルと強電ケーブルの同一配管収納、コントローラー本体の故障、電気的ノイズの影響などが考えられます。配線環境が原因となることが特に多い症状です。

自分でできる基本確認

まず主幹ブレーカーと漏電ブレーカーが落ちていないか確認してください。他の電気機器が正常に動作するかも確認し、通信ケーブルの接続状態をチェックします。一度電源を完全に切り、5分後に再投入してみてください。通信ケーブルを一度抜き差しして端子を締め直すことも効果的です。

配線ルートの見直し

通信ケーブルを強電ケーブルと同じ配管に収めていると液晶が消えることがあります。通信ケーブルと強電ケーブルが同じ配管や束に入っていないか確認し、同一配管の場合は通信ケーブルを別ルートに配線し直してください。最低でも10cm以上の距離を保ち、交差する部分は直角になるよう配線することが重要です。

液晶表示問題では、パワーユニット内部の配線確認が必要になる場合がありますが、これは電気工事の知識と資格が必要な作業です。無理な作業は避け、専門業者にご相談ください。

基本確認で改善しない場合は、コントローラーまたはパワーユニットの交換が必要になる可能性が高いです。適切な診断のため、専門業者による点検をお勧めします。

 

その他のサウナストーブ故障症状

エラーコードが表示されない故障症状についても、基本的な対処法を知っておくことが重要です。適切な初期対応で大きなトラブルを防げる場合があります。

ヒーターがまったく動かない場合の初期チェック

まず主幹ブレーカーと漏電ブレーカーが落ちていないか確認してください。コントローラーのLCD(液晶画面)が点灯するかも確認し、点滅・無表示の場合は液晶章を参照してください。ヒーターの出力とサウナ室の体積が合っているかも重要なチェックポイントです。

温度センサー設置位置の再確認

温度センサーがヒーターの真上20-30cm高さに設置されているか、ヒーターから横方向に15cm以上離れているかを確認してください。適切な設置位置は正確な温度制御に不可欠です。

通気システムの確認

サウナストーンの詰め込み過多、給気口・排気口の閉塞がないかを確認します。適切な空気循環がないと、ヒーターが正常に動作しても十分な効果が得られません。

サウナルームが暖まらない場合

ヒーター出力と部屋の体積が適合しているか確認してください。サウナストーンの配置と量、断熱材の劣化や隙間風の有無、温度設定が適切かも重要なチェックポイントです。

ブレーカーが頻繁に落ちる場合

ヒーターの定格電流値と配線容量を確認し、他の電気機器との同時使用を避けてください。配線の劣化や接触不良、漏電の可能性も考慮し、専門業者に相談することをお勧めします。

共通ケーブル取り扱い注意

重要:パワーユニット-室温センサー間の4芯シリコンケーブルは延長禁止です。通信ケーブルは強電ケーブルと同じ管や束に入れず、最低でも10cm離してください。余った通信ケーブルをぐるぐる巻いて束ねるとノイズが乗るため、束ねずに伸ばして配線することが重要です。

 

交換部品の適合性確認方法

Harviaサウナストーブの部品交換では、適合性の確認が最も重要です。間違った部品を使用すると、新たな故障や安全上の問題を引き起こす可能性があります。

部品交換の優先順位(全エラー共通ガイド)

コストを抑えて効率的に修理するため、段階的なアプローチが重要です。最も安価で交換しやすいケーブル類から始め、次に中程度の費用のセンサー・コントローラー、最後に最も高価なパワーユニットの順序で検討することをお勧めします。

交換順序とコスト効率

1. ケーブル類
最も安価で交換しやすい
↓ 改善しない場合
2. センサー・コントローラー
中程度の費用
↓ 改善しない場合
3. パワーユニット
最も高価なため最後に検討

適合性確認の手順

現在使用中のサウナヒーターの型式確認から始めてください。交換が必要な部品の現在の型番確認、製造年や仕様変更の有無チェック、電気的仕様(電圧・電流)の適合性確認が必要な手順です。

型式確認のポイント

Harviaサウナヒーターの型式は、本体に貼られたシールまたは銘板で確認できます。製品名(例:KIP60E、SW45、PC132E等)、シリアル番号、製造年月、電気的仕様(電圧・出力)を正確に記録してください。

POINT

同じ型式でも製造時期により仕様が変更されている場合があります。確実な適合性確認のため、現在の部品と同じ物を選ぶか、専門業者にご相談ください。

 

専門業者依頼のタイミング

サウナストーブの修理には、自分で対処できる範囲と専門業者に依頼すべき範囲があります。安全性を最優先に、適切なタイミングで専門業者にご相談ください。

即座に専門業者に相談すべき症状

焦げ臭や異常な発熱がある場合、頻繁にブレーカーが落ちる場合、制御不能な温度上昇が発生した場合、液晶表示が異常に点滅する場合、異音や振動が発生している場合は、即座に使用を停止し専門業者にご相談ください。

専門業者依頼を検討すべきケース

基本的な対処法で改善しない場合、複数のエラーが同時発生している場合、電気工事が必要な修理の場合、保証期間内の故障の場合、設置から5年以上経過している機器の場合は、専門業者への依頼を検討してください。

idetoxのサポート体制

idetoxでは、Harviaサウナストーブのトラブルに関する総合的なサポートを提供しています。部品の適合性確認から、信頼できる施工業者のご紹介まで、お客様のサウナライフをトータルでサポートいたします。

エラー診断のアドバイス、適合部品の確認・ご提案、修理業者のご紹介、定期メンテナンスのご相談など、幅広いサポートを提供しています。

 

まとめ

Harviaサウナストーブのエラー表示は、適切な手順で対処すれば多くが解決可能です。まずは安全を最優先に基本的な確認を行い、自分でできる範囲の対処を試してください。改善しない場合は、無理をせず専門業者にご相談することが重要です。

エラー対処の基本原則:安全第一、段階的対処、専門業者との連携

エラー別対処のポイント

E1・E2エラー:温度センサーの接続確認・清掃・交換が基本対処法です。

E3エラー:通信ケーブルの接続確認・ノイズ対策が重要です。

E9エラー:ケーブル経路見直し・延長中止・分離が必要です。

液晶表示問題:電源系統確認・専門業者相談をお勧めします。

idetoxでは、Harviaサウナストーブの交換部品を各種取り揃えており、お客様の機器に最適な部品をご提案いたします。

部品の適合性確認や修理に関するご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。専門スタッフが丁寧にサポートいたします。

免責事項

本記事の内容に基づく作業は、すべて自己責任で実施してください。電気系統の作業には感電や火災のリスクが伴います。ヒーターや配線の分解作業は第二種電気工事士以上の資格者が行う必要があります。作業前には必ず電源を切るだけでなく、ブレーカーをOFFにし、漏電ブレーカーがある場合はそちらもOFFにしてください。不安を感じる作業や専門的な知識が必要な作業は、必ず資格を持った専門業者にご依頼ください。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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