自宅サウナ断熱材の種類と選び方!費用・効果・DIY注意点まで解説

はじめに
近年、自宅にサウナを設置する方が増えています。導入を検討する際、初期費用だけでなくランニングコスト、特に「電気代」は重要なポイントです。この電気代やサウナの快適性を大きく左右するのが「断熱材」です。
特に屋外にサウナを設置する場合、断熱材の有無や種類によって保温性能が大きく異なり、電気代に年間数万円単位の差が出ることがあります。また、サウナが温まるまでの時間、室内の温度安定性、さらにはサウナ本体の寿命にも影響を与えます。
この記事では、自宅サウナ用断熱材の重要性、種類、選び方のポイント、そしてプロに施工を依頼した場合の費用目安やDIYでの注意点などを詳しく解説します。
なぜ自宅サウナに断熱材が重要なのか?その役割とメリット

自宅サウナにおいて、断熱材は快適性と経済性を両立させるための重要な要素です。主な役割とメリットを見ていきましょう。
熱効率の向上と電気代削減
断熱材はサウナ室内の熱が外部へ逃げるのを防ぎ、少ないエネルギーで目標温度を維持します。これにより電気ストーブの稼働時間が短縮され、電気代の大幅な節約につながります。
準備時間の短縮
断熱性能が高いと、サウナ室内の温度が早く上昇します。特に気温の低い冬場や寒冷地では、断熱材がないと目標温度に達するまで長時間待つこともあり、準備時間を大幅に短縮できるメリットがあります。
快適性の向上
断熱材は壁や天井からの熱損失を抑え、サウナ室内の温度ムラを軽減します。これにより、安定した熱環境で快適なサウナ浴が可能になります。
結露防止と耐久性向上
サウナ内外の温度差が大きいと壁内部で結露が発生しやすくなり、木材の腐食やカビの原因となります。断熱材と適切な防湿処理により結露を抑制し、サウナを長持ちさせる効果が期待できます。
断熱材の有無による具体的な違い(電気代・準備時間)
断熱材の効果は、特に電気代と準備時間に顕著に表れます。
電気代の差は年間3〜4万円にも!?
屋外設置のサウナで断熱材の有無による電気代を比較したところ、年間で3万円(東京)〜4万円(札幌)近い差額が発生するという試算結果があります。5年間で見れば、15万円〜20万円もの差になる計算です。
冬場の準備時間も大幅短縮!
特に寒冷地の冬場では、断熱材がないとサウナが温まるまでに非常に時間がかかります。札幌の1月のデータを用いた試算では、断熱材の有無で90℃に到達するまでの時間に約44分もの差が出ました。断熱材がない場合は、目標温度に到達しない可能性も指摘されています。
このように、特に屋外設置や寒冷地においては、断熱材の有無が経済性・利便性に直結します。
自宅サウナにおすすめの断熱材の種類と選び方

自宅サウナに適した代表的な断熱材の種類と特徴を紹介します。
グラスウール
- 特徴: 一般的・コストパフォーマンス良好
- 熱伝導率: 約0.038〜0.050 W/(m・K)
- 価格目安: 比較的安価
- 注意点: 湿気に弱いため確実な防湿対策が必須
ロックウール
- 特徴: 耐火性に優れ高温環境向き
- 熱伝導率: 約0.033〜0.040 W/(m・K)
- 価格目安: グラスウールより若干高価
- メリット: 耐火性・防音性・比較的湿気に強い
その他の断熱材について
住宅用には発泡プラスチック系の断熱材もありますが、サウナの高温環境での使用には耐熱温度の確認が不可欠です。素材によっては熱変形や有害物質発生の可能性があるため、サウナでの使用実績やメーカー推奨を確認してください。
選び方のポイント
- 熱伝導率: 低いほど高性能
- 耐熱性: サウナの高温に耐えられるか(特にストーブ周り)
- 耐湿性: 湿気に強い素材か、適切な防湿対策が可能か
- 安全性: 高温時に有害物質を発生しないか
- コスト: 性能と価格のバランス
プロに依頼する場合:断熱・壁施工の費用と時間の目安(2人用サウナ小屋想定)

専門業者に2人用サウナ小屋(例:幅1.5m x 奥行1.5m x 高さ2.0m程度)の断熱材および内壁(または外壁)の施工を依頼する場合の一般的な目安です。
全体的な費用・時間の目安
- 費用: 約20万円~50万円以上
- 時間: 約2日~5日程度
※費用は材料費と施工費を含みます。使用材料、サウナ構造、地域、業者により大きく変動します。
具体例1:コストを抑えたい場合
想定費用: 約20万円~30万円程度
材料例
- 断熱材: グラスウール(標準的な厚さ、例: 50mm)
- 壁材: 比較的安価な針葉樹(例: 杉の節あり材など)
ポイント
最も一般的な組み合わせです。ただし、壁材によっては耐久性や香りが劣る可能性も。防湿・気密処理はコストを抑えても手を抜かないことが重要です。
具体例2:断熱性能・快適性を重視する場合
想定費用: 約40万円~50万円以上
材料例
- 断熱材: 高性能グラスウールまたはロックウール(厚め、例: 100mm)
- 壁材: 耐久性・耐水性・香りの良い木材(例: ヒノキ、レッドシダーなど)
ポイント
初期費用は高くなりますが、高い断熱効果によるランニングコスト削減、快適なサウナ環境、美しい仕上がり、高い耐久性が期待できます。長期的に見れば満足度が高い選択肢と言えるでしょう。
プロに依頼するメリット
- 安全性と確実な性能: 火災や腐食リスクを低減し、設計通りの断熱性能を確保。
- 美しい仕上がりと耐久性: 専門技術で見た目も良く、長持ちする施工。
- 保証と安心感: 施工後の保証が付く場合があり、安心。
- 手間と時間の節約: 材料手配から施工まで一任できる。
複数の業者から見積もりを取り、内容(使用材料、施工範囲、保証など)をしっかり比較検討することが大切です。
これから自宅サウナを導入する方へ:初期施工で断熱すれば費用がお得に!
もし、まだ自宅サウナを導入しておらず、これから設置を検討している段階であれば、サウナ本体の設置と同時に断熱材の施工を行うのが最も効率的でお得です。
後から断熱材を追加する場合、壁を一度剥がすなどの追加工事が必要となり、二度手間になるだけでなく、余計な工事費用が発生してしまいます。
idetoxなら初期施工で断熱仕様も!
idetoxでは、サウナの初期施工時に高性能な断熱材を組み込む施工プランもご提案しています。導入時に断熱仕様を選択することで、将来的な追加工事費用やメンテナンスの手間を省き、購入直後から快適で経済的なサウナライフをスタートできます。
どのような断熱材を選べば良いか、費用はどのくらいかなど、ご自身の希望や設置環境に合わせた最適なプランを知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
DIYで挑戦?断熱材施工の準備・手順・注意点(2人用サウナ小屋想定)
注意!
【はじめに:DIYのリスクと自己責任】
サウナの断熱施工は、高温・高湿という特殊環境下での作業であり、専門知識と技術が不可欠です。施工不良は断熱性能の低下、結露による腐食やカビ、最悪の場合は火災につながる重大なリスクがあります。安全面と性能確保の観点から、プロへの依頼を強く推奨します。 もしDIYで行う場合は、これらのリスクを十分に理解し、全て自己責任で行ってください。少しでも不安があれば、専門業者に相談しましょう。
準備するもの(例)
施工手順(壁への施工例)
- 下地確認・清掃: 柱・間柱の位置、電気配線等を確認、清掃。
- 断熱材カット: 柱間に隙間なく充填できるよう、やや大きめにカット。
- 断熱材充填: 隙間なく均一な厚みで充填。押し込みすぎに注意。
- 防湿気密シート施工: 断熱材の室内側にシートをタッカーで貼り、重ねしろや取り合い部を気密テープで目張り。最重要工程!
- 胴縁取り付け(必要なら)
- 内壁材取り付け: シートの上から壁材を固定。
特に注意すべき点
- 隙間厳禁: 断熱材の隙間は熱損失と結露の原因。
- 防湿・気密処理の徹底: シートの破れ、テープの貼り忘れはNG。湿気を壁内に入れない。
- 電気配線・ストーブ周りの安全確保: 配線との接触、ストーブの離隔距離、不燃材使用など、火災予防策を最優先。
- 火気厳禁: 施工中および周辺での火気使用は絶対にしない。
- 換気計画: 断熱と換気はセットで考える。適切な給排気口を確保する。
- 保護具着用: 健康被害を防ぐため、必ず保護具を着用する。
断熱材施工のその他の重要ポイント
プロへの依頼を基本に
安全性・確実性を最優先するなら専門業者へ依頼。
業者選び
サウナの特性(高温、湿度、換気)を理解している専門業者を選ぶ。
断熱材の厚さと空気層
設計によって最適な厚さがある。空気層の設け方も重要。
施工箇所
最低限、熱が逃げやすい「壁」と「天井」への断熱は効果的。床断熱も検討価値あり。
【補足】設置場所(屋内/屋外)と断熱の関係
断熱材の重要性は設置場所によっても変わります。
屋内設置
外気の影響は少ないですが、断熱することでサウナの熱が他の部屋へ影響しにくくなるメリットがあります。ただし、屋外設置に比べると電気代の削減効果は限定的です。
屋外設置
外気の影響を直接受けるため、断熱の有無が電気代・準備時間に直結します。特に寒冷地では断熱対策が非常に重要です。
バレルサウナ
その特徴的な構造上、基本的にグラスウールやロックウールのような断熱材を後から内部に施工することはできません。寒冷地での屋外利用はそもそも不向きです。
屋外設置と屋内設置で電気代がどれくらい違うか、より詳しくは以下の記事で解説しています。
まとめ:断熱材を理解して、快適でお得な自宅サウナライフを!
自宅サウナにおける断熱材は、快適性と経済性を両立させるための重要な投資です。
断熱材のポイントまとめ
効果: 電気代削減、準備時間短縮、快適性向上、耐久性向上
種類: グラスウールやロックウールが一般的。耐熱性・耐湿性・コストで選ぶ。
施工: 安全性と性能のためプロ依頼推奨。DIYはリスク理解の上、自己責任で。
費用: プロ施工目安20万円〜。初期導入時の同時施工がお得。
設置環境や予算に合わせて最適な断熱材と施工方法を選び、長く快適に使える自宅サウナを実現しましょう。断熱材に関するご相談や、断熱材込みのサウナ導入については、お気軽にidetoxへお問い合わせください。
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