サウナ施設における安全対策とリスク管理のポイント
はじめに
サウナ施設は、日々の疲れやストレスを解消し、健康増進に役立つ場所として、多くの人々に愛されています。
しかし、サウナ施設の運営者としては、顧客のサウナ体験を向上するだけでなく、顧客の安全や健康を確保することも重要です。
本記事では、「サウナ施設における安全対策とリスク管理」をテーマに、施設運営者が取り組むべきポイントを解説していきます。
サウナ施設での安全対策、緊急事態への対応、リスク管理について各項目ごとに詳しく見ていき、適切な対策やアプローチを実践していきましょう。そうすることで、顧客に安心してサウナ施設を利用してもらえる環境を整え、事業の成功につなげることができるでしょう。
サウナ室や施設での安全対策
適切な温度管理
サウナ室は、適切な温度管理が安全対策の基本です。
施設内の各サウナ室の温度は、一般的に60~100℃の範囲に設定されることが多いですが、より発汗できる高温サウナを作る場合には、もっと温度を上げる場合もありますね。
どの温度で設定するにしても、実際の温度が設定している温度から離れたり、温度が時間によって変化するサウナ室は、利用者の熱中症や脱水症状のリスクが高くなってしまいます。
設定している温度通りになっているのか、また時間によって大きく変化していないかをしっかり確認しておきましょう。
サウナ室の温度や湿度は空間の高さによっても大きく異なり、高い位置ほど温度や湿度が高くなります。また当然、出入り口が開くと温湿度は下がります。
測定の際には扉を締めてしばらくしてから、利用者の頭の位置で行い、温度や湿度をチェックしたりコントロールするようにしましょう。
サウナ室の温度調整は「サーモスタット」による方法と「測温体」と「電子温度調整器」の組み合わせによる方法が一般的です。温度の確認と同時にこれらの機器のチェックも行いましょう。また「温度ヒューズ」を設置して異常高温になったときには電源を遮断する仕組みも有効になります。
火傷防止対策
サウナ室は高温になるため、利用者が火傷をしてしまうリスクがあります。
壁や床、ドアなど、利用者が直接触れるところには熱伝導率の高い金属や石材を利用せず、木材など温度が上がりにくい素材を使用するようにしましょう。
例えば、出入り口のドアに丁番やネジなどの金属がむき出しになっていると火傷の危険があります。サウナ室の外側に出すか、金属部の上から木材などをカバーするようにしましょう。
滑り止め対策
サウナ施設内は湿気が多く、床が滑りやすくなりがちです。そのため、滑り止め対策は顧客の安全を確保する上で欠かせません。
床材に滑りにくい素材を使用するだけでなく、滑り止めマットや滑り止めテープを適切な箇所に設置することで、転倒によるケガのリスクを軽減できます。
また、湿気を抑えるための換気設備の整備も重要です。
感電防止対策
サウナ施設では利用者が裸で水や設備に接するため常に感電のリスクがあります。
新しく始めたばかりの施設では放棄に基づいて施工されているためリスクは少ないですが、新たに電気器具を導入したり、運営開始から年月がたった施設では要注意です。
電源や配線、アース線などの定期的な確認を行い、不備があればすぐに運用を中止して取り替えるように心がけましょう。
定期的な清掃と衛生管理
サウナ施設では、定期的な清掃と衛生管理が必要です。
清掃は施設内の衛生状態を維持するために、毎日行うことが推奨されます。特に、シャワーや更衣室、トイレなどの水回りは、カビや雑菌が繁殖しやすいため、徹底的な清掃が必要です。
場所に応じて清掃スケジュールを調整し、清掃に必要な備品を欠かないように気をつけましょう。
また、スタッフの衛生管理の教育を行うことで施設の衛生レベルを上げることもできます。最後にスタッフ自身の衛生管理にも注意を払い、手洗いやうがいの徹底を心がけましょう。
サウナ設備のメンテナンス
サウナ施設の安全対策には、設備の定期的なメンテナンスも欠かせません。
サウナストーブや温湿度調節器などの機器は、故障や異常があると顧客の安全に影響を及ぼすため、定期的に点検や整備を行いましょう。
また、照明や換気扇などの消耗品も定期的に交換することで、快適かつ安全な環境を維持することができます。
予防保守により、設備の故障による事故を未然に防ぐことは、長期的な運用コストの削減にもつながります。
顧客向けの安全説明と看板
サウナ施設を安全に利用するためには、顧客への適切な説明が重要です。
利用者に対して、サウナの適切な利用方法や注意事項を伝えることで、事故の予防につながります。
具体的には、サウナ室内での水分補給の重要性や、適切な滞在時間、休憩スペースでのリラックス方法などを掲示して説明しましょう。また設備などだけではどうしてもカバーできない危険な場所では注意喚起の案内を掲示しておきましょう。
緊急事態への対応
適切な救急キットの設置
サウナは、利用者が体調不良を起こしたり火傷や転倒で怪我をするリスクが比較的高い施設です。そのため、緊急事態に備えて適切な救急キットを設置することが重要です。
施設内にAED(自動体外式除細動器)を設置し、緊急時の心肺蘇生対応ができる環境を整えることが重要です。救急キットやAEDは、顧客やスタッフが容易にアクセスできる場所に設置し、定期的な点検や補充を行ってください。
また救急キットには、絆創膏、ガーゼ、包帯、使い捨て手袋、冷却シート、消毒液などの基本的な救急用品を含めましょう。
スタッフへの救急手当て研修
サウナ施設のスタッフが救急手当ての知識と技術を身につけていることは、緊急事態への対応力を向上させる上で欠かせません。
できるだけすべてのスタッフに救急手当て研修を受けさせ、心肺蘇生法(CPR)やAEDの使い方、怪我や熱中症などの応急処置方法を習得させましょう。
緊急連絡先の明示
サウナ施設内には、緊急時に連絡すべき電話番号を明示することが重要です。
具体的には、救急や消防、警察への連絡先をはじめ、施設の管理者やスタッフへの連絡先をわかりやすい場所に掲示しましょう。
避難経路と避難場所の整備
サウナ施設では、火災や地震などの災害に備えて、避難経路と避難場所を整備することが求められます。
避難経路は、障害物がなく、すぐに避難ができるようにしておくことが重要です。また、避難場所は、安全かつ十分なスペースが確保されている場所を指定しましょう。
避難経路や避難場所の情報は、施設内に明確に表示し、顧客やスタッフに周知させることが重要です。また、定期的に避難訓練を行うことで、緊急時の避難手順を身に付けることができます。
緊急時対応マニュアルの作成
緊急事態への対応を円滑に進めるためには、緊急時対応マニュアルを作成し、スタッフに周知させることが重要です。
マニュアルには、異常事態の発見から対応までの手順や連絡体制、救急手当てや避難の手順など、緊急時に必要な情報を網羅的に記載しましょう。
マニュアルをもとに定期的な研修を実施することで、スタッフが緊急事態に対応できる能力を維持・向上させることができます。
スタッフの適切な配置
救急手当や避難方法、緊急連絡などの対応が可能なスタッフを適切に配置するようにしましょう。
特にスタッフが少ない小さなサウナ施設では要注意です。
利用者の事故や災害がいつ起きても問題なく対応できるようにしておきましょう。
サウナ施設でのリスク管理
定期的なリスクアセスメント
サウナ施設でのリスク管理には、定期的なリスクアセスメントが欠かせません。
リスクアセスメントを通じて、施設内の危険箇所や問題点を特定し、適切な対策を講じることで施設の安全レベルを常に更新していくことができます。
アセスメントには、施設内の機器や設備の点検、床や壁の劣化状況の確認、スタッフや顧客からのフィードバックの収集などが含まれます。定期的にアセスメントを行い、リスクを最小限に抑える対策を実施しましょう。
保険の適切な加入
サウナ施設では、様々なリスクに対して保険に加入することが重要です。
例えば、施設内での事故や怪我に対する賠償責任保険や、火災や水害などの自然災害に対する建物保険、機器や設備の故障に対する保険などが考えられます。
保険に加入することで、万が一の事態が発生した際に、経済的な負担を軽減できます。保険の種類や内容を慎重に検討し、サウナ施設に適した保険を選びましょう。
停電対策
予期せぬ停電が発生したときに、顧客情報を扱うパソコンやサーバーはもちろん、電子制御によって管理されるサウナ室のストーブなどが大きなダメージを受けることがあります。
データは定期的なバックアップを行ったり、無停電電源装置を適切に取り付けて停電対策を行うようにしましょう。
また、法令に基づいて施設には非常照明などが設置されていると思います。これらの定期的な点検も欠かさないようにしておきましょう。
セキュリティシステムの整備
サウナ施設では盗難や盗撮、いたずらなどの犯罪が非常に多く発生します。そのため、施設のセキュリティシステムの整備はリスク管理の一環として重要です。
盗難や不審者の侵入を防ぐため、施設内外に防犯カメラを設置し、録画システムを導入することが望ましいです。また、非常口やスタッフ専用出入口はもちろん、サウナ室の設定が変えられるボイラー室などには、不正な利用を防ぐための施錠システムを整備しましょう。
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