サウナ施設での清掃と衛生管理のポイント

はじめに

サウナ施設は、訪れるお客様にリラクゼーションや健康効果を提供する場所です。そのため、清潔で快適な環境を整えることが重要です。

衛生管理と清掃を徹底することは、サウナ施設への信頼とお客様の満足度に直結します。

この記事では、サウナ事業者向けに「サウナ施設での衛生管理と清掃のポイント」を紹介します。

これからサウナ事業者を始める方向けに記載していますが、すでに運営されている方も一度内容を確認して、自身のサウナ施設の状況を振り返っていただければと思います。

定期的な清掃スケジュールの策定

タスクとスケジュールの細分化

サウナ施設の衛生管理を維持するために、定期的な清掃スケジュールを作っておく必要があります。

このとき重要なのは、毎日の清掃だけでなく、週次や月次、年次での掃除やメンテナンスを盛り込んで、場所や設備に合わせた対応を行うことです。

これによって細かい部分まで衛生管理が行き届くだけでなく、過剰な掃除等を防ぐことができ、経費を抑えることもできます。

例えば、日次計画にはフロアやシャワールームの清掃を、週次計画ではサウナ室内の消毒を、月次計画では設備の点検やメンテナンスなどを盛り込みます。このように施設の広さや利用状況、また汚れやすさや壊れやすさを考慮して清掃のスケジュールを細分化すると効果的です。

スタッフへの指導

掃除スケジュールを策定したら、スタッフ全員にそれを共有し、徹底させる必要があります。

清掃方法や使用する洗剤などの備品や注意点などを明確に伝え、衛生管理の意識を向上させましょう。また、定期的な研修やミーティングを実施して、スタッフの意識を高めることも大切です。

このとき重要なのは、スタッフが抱える「なぜ」の疑問を事前に埋めておくことです。

ただ決められた日時に決められた場所を清掃するだけであれば、機械でもできます。スタッフに指導する際には、なぜこのスケジュールなのか、なぜこの場所を清掃する必要があるのか、その必要性や注意点を伝えることで、不測の事態に備えたり、清掃スケジュールを改善したりと、スタッフのレベルを向上することにつながります。

サウナ室・水風呂・休憩スペースの清掃ポイント

サウナ室

サウナ室の清掃は、床や壁、天井の汗や汚れをしっかりと落とすことが重要です。また、ロウリュウ器具やサウナストーンも定期的に清掃・交換し、清潔な状態を保ちましょう。

適切な洗剤を使ってサウナ室内の木材やタイルを丁寧に洗浄し、カビや細菌の繁殖を防ぎます。

さらに、換気扇の掃除やフィルターの交換も定期的に行って、良好な空気環境を維持しましょう。

水風呂

水風呂の掃除は、浴槽のブラッシングによる掃除だけでなく、水質管理と並行して行い、常に清潔な水が提供されるようにしましょう。定期的な水質検査や塩素濃度の調整を行い、適切なpH値を維持します。

外気浴スペース

外気浴スペースでは目に見える汚れは少ないことが多いですが、気をつけなければいけないのが椅子に付着するカビや細菌の繁殖です。素肌に直接触れる場所のため、椅子の衛生管理には特に注意をしましょう。

利用者の身体は基本的に濡れているため、座ると座席が少し濡れてしまいますね。座席が中途半端に湿った状態が続くと、カビや細菌が繁殖しやすくなってしまいます。また雨に濡れてしまう場所に椅子等があると、汚れの原因にもなります。

定期的にきれいに洗い流して、直射日光で完全に乾かすように心がけてください。

シャワールーム・トイレの衛生管理のポイント

シャワールームの清掃と消毒

シャワールームは、床や壁、設置されているシャワーヘッドや蛇口の清掃を念入りに行いましょう。

また、カビや細菌の繁殖を防ぐため、適切な消毒剤を使用して定期的に消毒しましょう。シャワーヘッドやホースの掃除・交換も忘れずに行い、水アカやカビが発生しないよう注意しましょう。

トイレの衛生管理

トイレは、利用者が直接触れる箇所が多いため、清掃と消毒が重要です。

便座、便器、トイレットペーパーホルダー、ドアノブ、蛇口など、こまめに清掃と消毒を行いましょう。

また、トイレットペーパーや手洗い用の石鹸が常に充足されていることを確認し、安心して利用できる環境を整えてください。

空気環境と水質管理

空気環境の改善

サウナ施設の快適性を高め、衛生的な空間にするためには、良好な空気環境が欠かせません。

定期的な換気や空調設備のメンテナンスを行い、温度・湿度を適切に保ちましょう。特にサウナ室の換気はサウナの利用環境にも大きく影響を与えます。定期的に取り外し、汚れやホコリ等が溜まらないようにしてください。

また、ロビーや脱衣所では消臭剤や芳香剤を利用して、清潔感のある空間を演出しましょう。

水質管理の徹底

サウナ施設で提供される水風呂やシャワーの水質管理は重要です。

定期的な水質検査を行い、適切な塩素濃度やpH値を維持しましょう。また、施設内の水道設備の点検やメンテナンスも忘れずに行い、安心して水を利用できる状況を保ちましょう。

おわりに

衛生管理と清掃は、サウナ事業者にとって重要なポイントです。

これらのポイントを意識し、利用者に安心感と快適さを提供できるサウナ施設を目指しましょう。

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サウナの導入に関してお悩みでしたら、「お問い合わせページ」か「お電話（092-407-7887）」よりお気軽にご相談くださいませ。