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アジア・北欧・アメリカのバレルサウナ比較 ~地域ごとの特徴と利用状況~

アジア・北欧・アメリカのバレルサウナ比較 ~地域ごとの特徴と利用状況~

はじめに:世界で愛されるバレルサウナ

樽型のユニークな形状が特徴のバレルサウナは、世界中で人気を博しており、近年は日本でも高い人気となっています。

しかし、一口にバレルサウナと言っても、生産や利用される地域によって、その特徴は異なります。これは、それぞれの地域の気候、文化、そしてライフスタイルが、バレルサウナの設計、素材、そして使われ方に影響を与えているのです。

そこでこの記事では、アジア、北欧、アメリカという3つの主要なバレルサウナ生産地域に焦点を当て、様々なECサイトを比較した私の主観でそれぞれの特徴を深掘りしていきます。バレルサウナを検討中の方は、様々なバレルサウナの特徴を知ることで、より好みのサウナを見つけやすくなるでしょう。

 

日本でのバレルサウナ需要の高まり

近年、日本国内でバレルサウナへの関心が急速に高まっています。「サ活」ブームに加え、健康やウェルネスへの意識の高まり、そしてグランピングやリゾート施設での導入事例の増加が、その背景にあります。また、いわゆる温泉の室内にある「これまでのサウナにはない『物珍しさ』」も需要の高まりを後押ししているのではないでしょうか。

実際にネット上の検索の多さを相対的に示してくれるGoogleトレンドのデータからも、その人気ぶりが分かります。以下の画像はGoogleトレンドで分かる「バレルサウナ」のトレンド値を2004年から2025年2月までの月別推移です。

2022年12月にはドラマ『サ道 〜2022年冬〜』や、サウナ番組「サウナを愛でたい」でバレルサウナが取り上げられたこともあり、異常値とも言える一時的に高いトレンドとなりました。

その異常値を除いても2021年頃からトレンドが上がり、2025年の2月までトレンドは下がることなく推移しています。

 

アジアのバレルサウナ:低コストと多様性が魅力

アジアでは中国、またフィリピンなどの東南アジアに大規模なサウナメーカー(部品メーカー含む)があり、なかでもバレルサウナは中国を中心に大量生産されています。生産されたバレルサウナは、アジア圏内でも利用されていますが、北欧や北米など世界中にも多く輸出されています。idetoxで取り扱っている多くのバレルサウナもこの1つです。

アジア圏で生産されているバレルサウナには大きく次のような特徴があります。

  • 大量生産で低価格
  • 多様なデザイン
  • リゾート、ホテル・スパでの利用が多い

圧倒的な生産量とコストパフォーマンス

中国をはじめとするアジア諸国では、低コストで効率的な生産体制が確立されており、国際市場において価格競争力を持っています。これにより、手頃な価格でバレルサウナが日本を含め、世界中へ輸出されています。

豊富なバリエーション

アジア製のバレルサウナは、伝統的なデザインからモダンなデザインまで、幅広いバリエーションで提供されています。また、素材についても北欧・カナダ・アメリカなど様々な地域から木材を輸入して加工・製造しており、ニーズや好みに合わせた製品を選ぶことができます

観光・リゾート施設での導入が進む

アジア地域内でのバレルサウナの利用としては、主に観光施設やリゾート、ホテル、スパなどでの利用が多く、それらの施設の集客力アップや施設の付加価値向上を目的に利用されています。日本に限れば、自宅サウナの1つとしてバレルサウナが注目されてきてはいますが、アジア全体で見るとその市場はわずかと言えるでしょう。

 

北欧のバレルサウナ:本場の伝統と品質へのこだわり

フィンランドやスウェーデンなど、サウナの本場である北欧。本場だけあって、素材となる木もサウナに適したものが多く自生しています。そのため、北欧製のバレルサウナは現地の高品質な木材を使用し、優れた耐久性と断熱性を誇っていると言えるでしょう。デザインに関しては、シンプルで洗練されたものが主流です。

  • 高品質な木材
  • シンプルでミニマルなデザイン
  • 家庭向け

厳選された木材と高い耐久性

北欧のバレルサウナは、スプルースやサーモウッドなどのような、耐久性と断熱性に優れた高品質な木材が使用されています。これにより、長期間にわたって快適なサウナ体験を提供します。

洗練された北欧デザインと伝統

シンプルでミニマルな、いわゆる「北欧デザイン」はバレルサウナでも同じです。北欧製のバレルサウナは、無駄を削ぎ落とした洗練したデザインをしているものがほとんどです。また、使用されるストーブも薪ストーブを利用される物が多く、伝統的なサウナのスタイルが取られています

自宅や別荘での利用が人気

北欧では、自宅の庭や別荘にバレルサウナを設置するケースが多く見られます。特にフィンランドでのサウナは、日本のお風呂と同じような存在のため、多くの家にサウナが設置されています。バレルサウナは自然に囲まれた環境で、家族や友人とリラックスした時間を過ごすために欠かせない存在となっているようです。

 

北米のバレルサウナ:大自然と調和するアウトドア・サウナ

アメリカなどの北米では、機能性の高いバレルサウナが多く製造されています。また、地域内での利用としては、特に北部や山間部、湖畔など、自然豊かな地域で人気を集めています。健康志向の高まりとともに、屋外で自然と一体となりながらリフレッシュできる空間として、バレルサウナが選ばれているようです。

  • 高いカスタマイズ性
  • 高い機能性
  • 自然環境を活かした設置

自由度の高いカスタマイズ

北米製、特にアメリカのバレルサウナは、アジア圏と同様にカスタマイズ性が高いのが特徴です。窓の大きさや配置、内装の素材、ストーブの種類など、細部にわたって自分好みにカスタマイズすることができます。

使いやすさと快適さ

北米で製造されるバレルサウナは、最新のデジタルの技術が多く取り入れられているものが多いです。例えば、直感的な操作ができるデジタルパネルやスマホとの連携、音響システムや照明、また高いエネルギー効率を謳った最新のヒーターなど、高い機能性をもつ点が特徴として挙げられます。

ロケーションを活かした設置

北米でのバレルサウナの利用としては湖畔や山間部など、自然に恵まれたロケーションが人気です。景色を眺めながら、開放的なサウナ体験を楽しむことができます。

地域別比較表

以下の表は、アジア、北欧、アメリカのバレルサウナの特徴をまとめたものです。

地域 生産と人気 人気の設置場所 特徴
アジア 中国中心の大量生産、低価格・多様なデザイン 観光地、リゾート、ホテル・スパ 価格と豊富なデザイン
北欧 伝統技術と高品質、ヨーロッパ全域で評価 家庭用、リゾート、自然環境 耐久性・断熱性に優れたシンプルなデザイン
アメリカ 国内需要に応じた生産、健康志向の高まり 屋外(湖畔、山間部、リゾート) カスタマイズ性

 

まとめ:世界各地のバレルサウナ、それぞれの魅力と選び方

バレルサウナは、生産される地域によって、その特徴や使われ方が大きく異なります。

同じようにあなたに最適なバレルサウナの種類はあなたのライフスタイル、設置場所、そして予算によって異なります。もし自宅にバレルサウナの導入を検討している方は、様々な地域のバレルサウナの特徴を深く知ることで、より自分にあったバレルサウナを選ぶ手助けとなるでしょう。

idetoxでは主に豊富なバリエーションがあるアジア圏で製造されたバレルサウナを取り扱っています。どんなバレルサウナがあるのか、またどんなカスタマイズができるのか詳しく知りたい方は以下のリンクよりご確認ください。

 

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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