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コラム

【後付けで実現する自宅サウナ】導入の流れと注意点

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【後付けで実現する自宅サウナ】導入の流れと注意点

はじめに

自宅にサウナがあれば、仕事や日々の生活で積み重なった疲れをいつでも解消でき、それを想像するだけで心がわくわくしますね。

近年、サウナ施設のような本格的なサウナ体験をするために、フィンランド式を含む本格的なドライサウナを自宅に導入する方が増えています。特に、大規模なリフォームや間取り変更を伴わない「後付け」での設置が注目を集めています。

しかし、今住んでいる自宅にそんなサウナを後付けすることは本当に可能なのでしょうか。また、安全で快適なサウナ環境を実現するためには何が必要になるのでしょうか。

この記事では、屋内設置の本格自宅サウナに絞り、後付けする際に確認すべきポイントや選び方について、具体的な費用相場や法規制も含めて詳しく解説していきます

idetoxでは100種類を超えるカスタマイズの豊富な商品から、お客様に合ったサウナをご提案し、設置までの流れをサポートいたします。後付けで自宅サウナをご検討中の方は、ご希望の条件を添えてお気軽にご連絡くださいませ。

 

後付け自宅サウナ導入の全体的な流れ

自宅サウナ後付けの流れ

すでに建てられた自宅にサウナを後付けで設置するためには、以下の段階的な流れが必要になります。

  1. 導入可能性の確認・現地調査
  2. サウナの種類・仕様選定
  3. 設置業者・電気工事業者の選定
  4. 設置工事・電気工事の実施
  5. 動作確認・安全点検
  6. 自宅でサウナライフを満喫

ここでは1〜3の段階について、具体的な注意点や費用相場を含めて詳しく解説していきます。

 

後付け自宅サウナの費用相場

自宅サウナの後付けを検討する際、最も気になるのが費用面ではないでしょうか。設置費用は選択するサウナのタイプや設置環境によって大きく変わります。

自宅サウナ後付け費用の目安

本体価格
50万円〜350万円
1〜4人用据え置き型
電気工事
15万円〜
200V配線・設置工事
電気代
約150円/回
1.5時間使用時

これらの数値はリフォームガイドの専門家調査idetoxの実績データに基づいています。

実際の費用は設置環境や選択する仕様によって大きく変動するため、複数業者からの見積もり取得をおすすめします

 

後付け設置前に確認すべき重要ポイント

自宅サウナ設置前の確認ポイント

自宅サウナの後付けを成功させるためには、事前の確認が何より重要です。確認不足により「設置後に使えない」「追加費用が発生する」といったトラブルを避けるため、以下の項目を必ずチェックしましょう。

設置スペースの確保

サウナの設置には、本体サイズ以上のスペースが必要です。

  • 1人用サウナ:最低1.2m × 1.2m(本体サイズ)
  • 安全な設置には:1.5m × 1.5m以上の空間確保が必要
  • 天井高:2.0m以上(換気・メンテナンス考慮)

サウナは高温になるため、周囲への熱影響を考慮したゆとりのあるスペース確保が安全性の観点から重要です

電源環境の確認

本格的な自宅サウナでは、多くの場合200V電源が必要になります。これは100V電源では十分な出力が得られず、サウナの温度が上がりにくいためです。

電源タイプ 適用サウナ 特徴
100V 小型・遠赤外線サウナ 工事不要だが出力制限あり
200V 本格ドライサウナ 電気工事必要、高出力で本格的

古い建物やマンションでは200V電源への切り替えができない場合や、多額の工事費用がかかる場合があります

建物規約・法規制の確認

特にマンションや賃貸住宅では、管理規約で高温になる電気機器の使用が制限されている場合があります。

注意!

マンションなどの集合住宅では、火災リスクの観点から電気ストーブの使用を禁止している場合が珍しくありません。必ず管理規約や賃貸契約書を確認してください。

床の耐荷重確認

サウナ本体の重量に加え、利用者の体重、さらにロウリュ用のサウナストーンの重さも考慮する必要があります。

  • 1人用サウナ:約200〜400kg
  • 2〜3人用サウナ:約500〜800kg
  • サウナストーン:50〜100kg追加

動線の最適化

サウナ室から風呂・シャワー・休憩スペースへのスムーズな動線確保は、快適なサウナ体験に不可欠です

 

安全基準とPSEマーク:絶対に妥協できないポイント

自宅サウナの安全性において、最も重要なのがPSE(Product Safety Electrical appliance & materials)マークの確認です。これは電気用品安全法に基づく安全認証で、サウナストーブには必須の認証です。

POINT

PSEマークがない電気サウナストーブは日本国内での販売が違法であり、火災や感電のリスクが高まります。必ずひし形PSEマーク付きの製品を選びましょう。

My Saunaの調査によると、「PSEマークのない製品は、適切な検査を受けておらず、安全基準を満たしていない可能性があります。これにより、感電や火災などの重大な事故を引き起こすリスクが大幅に増加します」とされています。

特に通販サイトの安価な製品では、PSEマーク未取得の違法製品が販売されている場合があるため注意が必要です

 

電気工事の詳細パターンと費用

200Vサウナストーブの設置には、住宅の電気設備の状況に応じて以下のパターンの工事が必要になります。

電気工事パターン別費用相場

パターン1:配線工事のみ

分電盤が200V対応済み、配線追加のみ

費用目安:5〜15万円

パターン2:分電盤交換+配線工事

分電盤が200V非対応、交換工事が必要

費用目安:15〜30万円

パターン3:引き込み工事+分電盤交換+配線

住宅自体が200V非対応、全面的な電気工事

費用目安:30〜60万円

これらの費用はidetoxの電気工事解説記事に基づく相場です。実際の費用は設置場所との距離や追加工事の必要性によって変動します。

電気工事は必ず有資格者による施工が必要です。DIYでの電気工事は法律で禁止されており、非常に危険です

 

後付け自宅サウナの選び方

自宅サウナの選び方

後付けできる屋内自宅サウナを選ぶ際には、設置環境と使用目的に合わせた慎重な選択が重要です。

サイズと利用人数

後付け設置ができる本格的な屋内サウナは、壁や天井が付いた独立のサウナユニット(ボックスサウナ)が一般的です。

人数 推奨サイズ 設置面積目安
1人用 1.2m × 1.2m 1.5m × 1.5m以上
2人用 1.5m × 1.8m 2.0m × 2.2m以上
3〜4人用 2.0m × 2.0m 2.5m × 2.5m以上

デザインと閉塞感対策

屋内設置の自宅サウナは空間が限られるため、閉塞感を感じやすいという特徴があります。

ガラス窓やガラス扉などで開放感を演出できるデザインを選ばれることを個人的にはおすすめします

  • ガラス扉付きモデル:開放感があり圧迫感を軽減
  • 天窓付きモデル:上部からの光で明るい印象
  • 横長窓付きモデル:外の景色を楽しめる

機能・性能の確認

サウナの性能は主にストーブの種類によって決まります。

  • 温度範囲:80〜100℃(ドライサウナ)/60〜80℃(遠赤外線)
  • ロウリュ対応:フィンランド式サウナを楽しみたい場合は必須
  • 立ち上がり時間:30〜60分程度

性能面で条件が合わない場合は、ストーブだけを変更できるかを販売店に確認することをおすすめします

予算の総合的な考慮

サウナ導入費用は本体価格だけでなく、付帯費用も考慮した予算設定が重要です。

  • サウナ本体:50〜350万円
  • ストーブ・制御盤:10〜30万円
  • サウナストーン:3〜8万円
  • 設置工事:10〜20万円
  • 電気工事:5〜60万円(設備状況による)

これらを合計すると、総費用は80〜470万円程度の範囲になります。余裕のある予算管理を心がけましょう

 

信頼できる設置業者の選び方

サウナ設置業者の選び方

自宅サウナの後付け設置を成功させるためには、信頼できる専門業者の選択が不可欠です。

DIY設置の限界

サウナのなかにはDIYキットもありますが、電気工事や本格的な工具が必要になる場合が多いため、基本的に専門業者への依頼をおすすめします

注意!

電気工事は法律により有資格者のみが施工可能です。無資格での電気工事は違法行為であり、火災や感電のリスクが高まります。

業者選定のポイント

  1. サウナ設置実績の豊富さ
  2. 電気工事資格者の在籍
  3. PSEマーク対応製品の取り扱い
  4. アフターサービスの充実度
  5. 適切な保険への加入

見積もり比較の重要性

複数業者からの見積もり取得により、適正価格での施工が可能になります。

確認項目 チェックポイント
工事内容 電気工事・設置工事の詳細明記
使用材料 PSEマーク取得製品の使用
工期 現実的なスケジュール設定
保証内容 製品・工事の保証期間と範囲

業者選びで迷った場合は、サウナ販売店に相談することをおすすめします。提携業者を紹介してもらえ、工費が安くなる場合もあります

POINT

idetoxでもお客様のご自宅住所に合わせて、サウナ設置実績豊富な専門業者をご紹介させていただきます。安心してお任せください。

 

メンテナンスと長期利用のポイント

自宅サウナを長く快適に利用するためには、適切なメンテナンスが重要です。

日常のお手入れ

totonoüの専門家によると、「掃除の基本は『使用後の乾拭き』となっており、お風呂掃除と比較すると容易なメンテナンスで維持をすることが可能です」とされています。

  • 使用後の乾拭き清掃
  • 適切な換気の実施
  • 定期的な木材保護剤の塗布

耐用年数と交換時期

設置場所によって差がありますが、バレルサウナ専門店の調査では「平均12〜20年」とされています。

特に屋外設置の場合は、雨風や紫外線の影響で劣化が早まる傾向があるため、定期的な点検とメンテナンスが重要です

 

まとめ

自宅サウナの後付け導入は、日々の疲れを解消し、豊かな生活を送るための素晴らしい投資となるでしょう。

しかし、成功させるためには以下の重要ポイントを必ず押さえる必要があります:

  • 設置環境の詳細な事前確認
  • PSEマーク取得製品の選択
  • 適切な電気工事の実施
  • 信頼できる専門業者への依頼
  • 法規制・安全基準の遵守

総費用は80〜470万円程度と決して安くない投資ですが、適切な計画と準備により、安全で快適なサウナ環境を実現できます

この記事を参考に、自宅でのサウナ体験をより快適に、そして安全に楽しむための第一歩を踏み出していただければ幸いです。

idetoxでは、豊富な商品ラインナップとカスタマイズオプションで、お客様一人ひとりのニーズに合った最適なサウナをご提案いたします。設置からアフターサービスまで、安心してお任せください。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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