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自宅サウナ設置における電気工事の概要と費用:パターン別解説

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自宅サウナ設置における電気工事の概要と費用:パターン別解説

はじめに

自宅にサウナを設置する際、電気式のサウナヒーターを選ぶ場合は、電力供給のために電気工事が必要となる場合があります。必要な工事の内容は、現在の住宅の配線状況によって大きく変わるため、注意が必要です。

この記事では電気ストーブを使う自宅サウナの導入で発生する電気工事について詳しく解説していきます。

 

電気工事は基本的に必要

電気ストーブを使った本格的な自宅サウナを導入する場合、基本的には電気工事が必要になると思っておいたほうがいいでしょう。

日本の一般的な住宅では、100Vの電圧が供給されていますね。しかし、サウナヒーターのように消費電力の大きい電気製品を使用する場合には、200Vの電圧が必要なことが多いです。もし家庭の分電盤が200Vの電圧に対応していない場合は、対応するための電気工事が必要です。

また、分電盤が200Vの電圧に対応していても、サウナの電気ストーブは分電盤から直接配線をつなぐことが多いため、配線周りの工事が必要になります。

200Vの電圧は14畳以上のエアコンでも使われることが多いですね。そのため、そのエアコン用コンセントをサウナヒーター用に使えば工事はいらないと思われるかもしれません。しかし、配線を繋ぎ直したり、消費電力を確認するなどの安全確認を行うためにも、これらを専門の業者に依頼することをおすすめします。

 

電気工事の概要

200Vの電圧に対応する電気工事は、大きく分けて以下の3つのパターンに分けられます。

※サウナの電気ストーブによっては、工業用で使われる『三相3線式』が使われることもありますが、ここでは一般的な『単相3線式』のストーブを使う前提で解説します。

 

パターン1: 分電盤まで単相3線式で配線されている場合

すでに分電盤まで200Vの電力供給が整っている状況です。この場合は、比較的簡単な工事で済みます。分電盤からサウナヒーターを設置する場所まで新たに200Vの配線を引くことで、200Vのサウナヒーターを使用できるようになります。

一般的な住宅で自宅サウナを設置するときに最も多く見られるパターンです。

 

パターン2: 軒下・外壁まで3線式が来ている場合

これは電力の供給自体は整っているものの、分電盤自体が古く、200Vの電力を扱うために適していないなどの状況です。この場合は、まず分電盤の交換が必要となります。また、パターン1同様に分電盤からサウナヒーター設置場所までの配線工事も必要になります。

こちらも比較的見られるパターンですが、分電盤の交換が追加で必要になる点が特徴です。

 

パターン3: 軒下・外壁まで3線式が来ていない場合

これは住宅自体が古く、電力供給システムが200Vに対応していないなどの状況です。この場合は、まず電柱から住宅まで新たに200Vの電気を引き込む工事が必要です。その後、分電盤の交換と分電盤からサウナヒーターまでの配線工事も行う必要があります。

特に古い住宅で見られる比較的レアなケースになりますが、最も工事費用が高くなります。

 

パターン別 工事費用例

電気工事の費用は、上記の配線状況によって異なります。以下に、パターン別の費用と内訳の例を示します。

あくまで一例であり、実際の費用は現場の状況や使用する材料などによって異なります。

パターン 費用相場 工事の内容例
パターン1 65,000円~
  • 個別ブレーカー設置
  • 200V配線の新設
パターン2 90,000円~
  • 分電盤交換
  • 個別ブレーカー設置
  • 200V配線の新設
パターン3 150,000円~200,000円
  • 引き込み工事
  • 分電盤交換
  • 個別ブレーカー設置
  • 200V配線の新設

 

いずれのパターンも分電盤からサウナまでの距離が長いと、長い配線が必要になり、費用が高額になりやすいです。特にサウナを屋外に設置する場合には、配線の保護や支柱の設置など追加費用が発生する場合があるため注意が必要です。

またパターン3の場合は、引き込み工事の費用が大きく影響します。引き込み工事は電力会社による工事が必要になる場合もあり、費用は状況によって大きく変わる可能性があります。

 

一軒家と集合住宅の違い

一軒家の場合、電気工事は比較的簡単に行えます。一方、集合住宅では建物全体の電気設備に影響を与える可能性があるため、例え分譲マンションであっても追加の許可や手続きが必要になることがあります。また、工事内容によっては管理組合の承認が必要になる場合もあります。

特に古い集合住宅や、ワンルームマンションなどの小規模な部屋の集合住宅の場合には、工事前の手続きに注意が必要です。

 

電気工事と電気代の関係

一部の電圧を100Vから200Vに上げても、電気料金は基本的に変わりません。電気料金は、電圧(V)ではなく、消費電力(W)で計算されるためです。

しかし、電気ストーブは消費電力が大きいため、場合によっては契約アンペア数を上げる必要があります。これによって電気代の基本料金が上がる可能性もあります

 

まとめ

自宅にサウナを設置する際の電気工事は、配線状況によって費用が大きく変わる可能性があります。電気工事が必要かどうか、また、どれくらいの費用がかかるのかは、事前に電気工事業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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