バレルサウナの5つの致命的デメリットと、それを3つの科学的メリットを解説します
はじめに
屋外サウナの1つで、独創的でおしゃれな樽型のデザインが特徴の「バレルサウナ」。
日本でもグランピング施設やキャンプ場などで見かけることが増えてきましたね。
「バレルサウナを自宅に導入したいけど、実際どうなの?」「見た目はおしゃれだけど、デメリットはないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
このバレルサウナは形の独創性だけでなく、構造やメンテナンス性など一般的なサウナ小屋とは異なる特性があります。
今回はそんなバレルサウナの特徴やメリット・デメリットについて、屋内サウナとの比較も交えながら詳しく解説していきます。
バレルサウナとは?その構造と特徴

バレルサウナは、直訳で「樽型サウナ」。サウナ小屋の1つで、長い木の板を円形型に組み立てていった円筒形の屋外サウナです。
完全な円形型のものもあれば、丸みを帯びた四角いデザインのものや、本物の樽のように中央部分が膨らんでいるデザインもあります。
形以外の特徴として、現代のサウナ小屋との大きな違いに「断熱材や防湿シートが使われていないこと」、また「壁や天井が単層(1枚の板)であること」が挙げられます。
もちろん窓やドアは異なる素材も使われますが、基本的な枠組みはすべて木材のみで構成されています。
この円筒形の形と、断熱材などが使用されていないほぼ純木製の小屋であることが、次に説明するバレルサウナのメリットやデメリットにつながります。
バレルサウナの3つのメリット

①温まるのが早い
メリットの1つは準備時間が比較的短いことです。
バレルサウナは円筒形の形をしているため、角のデッドスペースがなく、全体の体積が少なくなり、部屋が温まりやすくなります。
幅や奥行きが同じ四角いサウナ小屋と比較しても、同じストーブを使えば準備時間を短くすることができます。
円筒形は同じ外寸の四角形と比べて体積が小さくなるため、その分だけ効率よく温めることが可能です。これは単純な幾何学的計算からも明らかで、同じ直径・奥行きの場合、円筒形は四角形より約21%体積が小さくなります。
②熱が均一になりやすい
2つ目のメリットは部屋の温度が均一になりやすいことです。
普通のサウナ小屋や部屋では、ストーブによって温められた空気が部屋の上部に押し上げられてそのまま溜まり、下部は冷たい空気が溜まりやすくなりますね。実際、温泉施設のサウナに2段以上の椅子があれば、上段のほうが熱いことは体感できると思います。
バレルサウナは横から見ると円形になっているため、押し上げられた熱い空気が壁面に沿って循環しやすい構造になっています。そのため四角形の部屋に比べて、部屋全体で空気が流れやすく、温度ムラが生じにくいと言われています。
③構造的な耐久性が期待できる
3つ目のメリットは構造的な耐久性です。
円筒形のバレルサウナは、上からの雨や雪、また横からの風を自然に受け流しやすい形状のため、強い雨・風・雪などによる負荷が分散されやすくなります。
また、木材はどうしても熱や湿度によって膨張したり収縮したりします。それによって木材間に隙間ができたり、逆にぶつかり合って変形したりすることがあります。
バレルサウナは、無垢の木の板で単層に作られており、板にV字の切り込み(ノッチ加工)を入れて木材同士をつないでいるため、木材の動きに対して柔軟に対応できる構造となっています。
バレルサウナの5つのデメリット

①外気温の影響を受けやすい
1つ目のデメリットは外気温の影響を受けやすいことです。
バレルサウナは断熱材や防湿シートがないため、どうしても外の気温の影響を受けやすくなります。
注意!
特に気温が氷点下になるような厳しい冬には、ストーブを最大限使っても最高温度があまり上がらなかったり、予熱時間が長くなったりするケースがあります。
具体的には、以下のような影響が考えられます。
- 冬場(0℃以下):予熱時間が通常より延びる可能性
- 極寒期(-10℃以下):希望温度に達しにくい、または維持しにくい場合も
- 夏場:逆に熱がこもりやすく、想定以上の高温になることも
- 風の強い日:熱が奪われやすく、温度が安定しにくい
これに対して、屋内サウナであれば断熱材が入っており、外気温の影響を受けにくいため、年間を通じて安定した温度管理が可能です。
POINT
寒冷地でバレルサウナを検討される場合は、高出力のストーブを選ぶか、設置場所を風の当たりにくい場所にするなどの工夫が必要です。idetoxでは設置環境に合わせたストーブ選びのご相談も承っております。
②メンテナンスの手間が屋内サウナより大きい
2つ目のデメリットは屋内サウナと比べてメンテナンスの手間がかかることです。
バレルサウナは屋外に設置するため、紫外線・雨・雪・風など自然環境に常にさらされます。そのため、屋内サウナよりも定期的なお手入れが欠かせません。
| メンテナンス項目 | バレルサウナ | 屋内サウナ |
|---|---|---|
| 外壁の塗装・防水処理 | 年1〜2回推奨 | 不要 |
| 木材の乾燥ケア | 使用後毎回必要 | 簡易的でOK |
| カビ・苔の確認 | 月1回程度 | ほぼ不要 |
| 金属部品のサビ確認 | 季節ごと | ほぼ不要 |
| 屋根・外装の点検 | 季節ごと | 不要 |
特に重要なのは木材の防腐処理です。屋外の木材は紫外線によって劣化しやすく、雨水の浸入で腐朽が進むリスクがあります。外壁用の木材保護塗料(キシラデコールやオスモカラーなど)を定期的に塗布することで、木材の寿命を大幅に延ばすことができます。
idetoxでは、購入後のメンテナンス方法についても詳しくサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
③小さな隙間から雨風が入るリスク
3つ目のデメリットは雨風が入るリスクがあることです。
バレルサウナは、木材をつなげた構造のため、経年変化や木材の収縮により壁に小さな隙間が生じることがあります。そこから隙間風が入ってきたり、雨が浸透したりする可能性があります。
特に雨が浸透したあとは、乾燥させるなどの正しいメンテナンスを行わないと木材の腐敗につながり、寿命を短くしてしまいます。
POINT
使用しないときにはバレルサウナ全体を専用カバーやビニールシートなどで覆うことをおすすめします。また、定期的に隙間の確認を行い、必要に応じて留め具の締め直しや木材用のシーリング材(コーキング剤)での補修を行いましょう。
④湿気・結露対策が必要
4つ目のデメリットは湿気や結露への対策が必要なことです。
バレルサウナは単層構造のため、サウナ使用中に発生する蒸気が直接木材に触れます。使用後に適切に乾燥させないと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 木材内部への水分の浸透
- カビや黒ずみの発生
- 木材の反りやひび割れ
- 不快な臭いの発生
使用後はドアや窓を開けて換気し、内部をしっかり乾燥させることが重要です。サウナ使用後にストーブの余熱を利用して30分〜1時間程度換気しながら自然乾燥させるのが効果的です。
⑤価格が高い傾向にある
最後のデメリットとして、バレルサウナは価格が高い傾向にあることが挙げられます。
厚い無垢の木材をふんだんに使用するため材料費が高く、組み立てるためにそれぞれの木材に切り込みを入れたり、丸みを帯びた形にしたりと加工代金も高くかかります。
| サウナの種類 | 価格帯の目安 |
|---|---|
| バレルサウナ | 100万円〜500万円以上 |
| 四角型サウナ小屋 | 80万円〜300万円程度 |
| 屋内サウナ(1人用) | 30万円〜100万円程度 |
ただし、バレルサウナはその独特の見た目と雰囲気から、所有する満足感は非常に高いと考えられます。また、idetoxではコストパフォーマンスに優れたバレルサウナも取り扱っておりますので、ぜひご検討ください。
バレルサウナと屋内サウナの比較
ここまでの内容を踏まえて、バレルサウナと屋内サウナの特徴を比較してみましょう。
| 比較項目 | バレルサウナ | 屋内サウナ |
|---|---|---|
| デザイン性 | ◎ 独創的でおしゃれ | ○ シンプル |
| 設置場所 | 屋外(庭など) | 室内 |
| 温度の安定性 | △ 外気温の影響あり | ◎ 安定 |
| メンテナンス | △ 定期的に必要 | ◎ 比較的簡単 |
| 耐久性(構造) | ◎ 強固 | ○ 良好 |
| 雰囲気・体験 | ◎ 開放的・自然との一体感 | ○ プライベート感 |
| 価格 | △ 高め | ○ 幅広い選択肢 |
どちらが優れているということではなく、ご自身のライフスタイルや設置環境に合ったサウナを選ぶことが大切です。
バレルサウナはこんな人におすすめ
これまでのメリット・デメリットを踏まえると、バレルサウナは以下のような方におすすめです。
- サウナの見た目にもこだわりたい人
- 自然素材だけの伝統的なサウナを楽しみたい人
- 屋外で開放的なサウナ体験をしたい人
- 定期的なメンテナンスを楽しめる人
- 極端に低い気温になりにくい設置場所がある人
- ある程度の初期費用を用意できる人
一方、「メンテナンスの手間を最小限にしたい」「年間を通じて安定した温度でサウナを楽しみたい」という方には、屋内サウナの方が適しているかもしれません。
まとめ
バレルサウナは、その独創的なデザインと熱効率の良さから、サウナ愛好家の間で人気が高まっています。
メリットとしては「温まりやすさ」「熱の均一性」「構造的な耐久性」があり、デメリットとしては「外気温の影響」「メンテナンスの手間」「隙間からの雨風」「湿気対策」「価格の高さ」が挙げられます。
特に屋外設置となるバレルサウナは、屋内サウナと比べて外部環境の影響を受けやすく、定期的なお手入れが必要です。しかし、その分だけ自然の中でサウナを楽しむ格別な体験を得ることができます。
idetoxでは、様々なタイプのバレルサウナやサウナ小屋を取り扱っております。設置環境やメンテナンスについてのご質問も、お気軽にお問い合わせください。
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