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サウナの材質選び:壁材、床材、天井材、内装材

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サウナの材質選び:壁材、床材、天井材、内装材

はじめに

サウナ施設を設計・運営する際には、材質の選び方が重要なポイントです。

最適な材料を選ぶことで、サウナのパフォーマンスや耐久性が向上し、利用者にとっても快適な空間を提供することが可能です。

この記事では、サウナ施設の材質について詳しく解説し、選び方やおすすめの素材を紹介します。

※ここではドライサウナやフィンランド式サウナを中心に話を進めていきます。 

※idetoxでは屋内・屋外問わず、豊富なカスタマイズができるサウナを多数販売しています。建築条件やご要望に合わせた最適なサウナをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

素材の選び方の7つのポイント

サウナ室の各材質を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  • 耐久性、耐水性、耐熱性
  • 断熱性
  • 触り心地
  • 清潔性、メンテナンス性
  • 予算
  • デザイン
  • 扱いやすさ

なぜこのポイントを抑える必要があるか、簡単に解説していきます。

耐久性・耐水性・耐熱性

サウナ施設の素材選びでは、まず耐久性・耐水性・耐熱性です。選ばれる素材は、サウナ室の高温多湿な環境に耐えることができるものでなければなりません。素材の性質を比較し、高い耐久性・耐水性・耐熱性を持つものを選んでいきましょう。

断熱性

次に、サウナ室の温度を保つために、素材には高い断熱性が求められます。適切な断熱性を持つ素材を選ぶことで、エネルギー効率を向上させ、低いランニングコストでサウナを稼働することができます。

触り心地

サウナのベンチや床材は、体に直接触れる部分であるため、素材選びには肌触りも抑えておきましょう。温かみがあり、肌触りが良い素材を選ぶことで、サウナ利用者にリラックスできる快適なサウナ体験を提供することができます。

清潔性・メンテナンス性

サウナ施設の素材選びには、清潔性やメンテナンス性も重要な要素です。素材が清潔でメンテナンスが容易なものを選ぶことで、施設の衛生状態を維持しやすくなります。また清掃のかかる時間も短縮することができるため、人件費のコストダウンも実現できます。

予算

もちろん、素材選びには予算も考慮する必要があります。高品質の素材は初期費用は多くかかりますが、長期的な耐久性やメンテナンス性を考慮すると、コストパフォーマンスが良い場合もあります。使える予算を考慮しながらも、その素材の品質とのバランスを見極め、適切な素材を選びましょう。

デザイン

同じ木材でも、品種や加工方法によって色合いや木目が全く違います。サウナ施設全体のデザインや雰囲気に合う素材を選んでいきましょう。施設のコンセプトやターゲット層に合った素材を選ぶことで、利用者に心地よい空間を提供できますしブランディングにもつながります。デザインや色合い、質感などを検討し、施設のイメージにマッチする素材を選びましょう。

取り扱いやすさ

施工会社が工事を行いやすい素材を選ぶという視点も忘れてはいけません。どんな素材でもサウナ施設に使えるかというとそうでもありません。施工会社の加工や運搬の事情、また配線や断熱層などの構造上の問題もあり、施設によって出来ない素材もあります。無理にお願いするとトラブルのもとになってしまいますので、工事がスムーズに行える素材かどうか、かならず施工会社に確認を取るように心がけましょう。

サウナ内装材の種類と特徴

サウナの内装材には、床材、壁材、天井材など様々な種類があります。それぞれの材質によって特性や効果が異なりますので、目的やデザインに合わせて最適な素材を選びましょう。

サウナの床材の選び方

  • 耐水性・耐熱性
  • 滑りにくさ
  • 触り心地

床材を選ぶ際には、上記のポイントを考慮しましょう。一般的な床材としては、木材、石材、タイル、ゴムなどがあります。

耐水性・耐熱性

サウナは高温多湿の環境ですので、耐水性と耐熱性に優れた素材が必要です。

滑りにくさ

利用者が滑って怪我をしないように、滑りにくい素材を選びましょう。

触り心地

素足で歩くことが多いため、肌触りの良い素材がおすすめです。

サウナの壁材の選び方

  • 断熱性
  • 耐熱性・耐久性
  • デザイン性

壁材を選ぶ際のポイントは上記の通りです。壁材としては、北欧産杉、ヒマラヤスギ、シダーなどの木材が人気です。

断熱性

サウナ室の温度を保つため、高い断熱性が求められます。

耐熱性・耐久性

高温に耐え、長期間使用できる素材を選びましょう。

デザイン性

サウナの雰囲気を演出するため、木目や色合いなどデザインも重要です。

サウナの天井材の選び方

  • 耐熱性
  • 断熱性
  • 安全性

天井材を選ぶ際には、上記のポイントを考慮しましょう。天井材には、ひのき、アスペン、シダーなどの木材が適しています。

耐熱性

サウナ室内で最も温度が高くなる部分のため、耐熱性が必要です。

断熱性

熱を外に逃がさないよう、断熱性の高い素材を選びましょう。

安全性

高温で変形や変質しない素材が望ましいです。

サウナ内装材全般のポイント

サウナ内装材を選ぶ際には、全体のバランスも考慮しましょう。床材、壁材、天井材の素材を統一することで、コストを抑えつつ一体感のあるデザインを実現できます。また、素材の組み合わせによってはメンテナンス性が向上する場合もあります。

屋外サウナの外装材とサーモウッド加工

屋外に設置するサウナの場合、外装材の選び方が特に重要です。外部環境にさらされるため、耐久性や耐候性が求められます。idetoxでは、屋外サウナの外装材にサーモウッド加工を推奨しています。

サーモウッド加工とは

サーモウッド加工は、木材を高温で熱処理することで、木材の特性を向上させる加工方法です。化学薬品を使用せず、環境に優しい自然な方法で木材の耐久性や寸法安定性を高めます。

サーモウッド加工を推奨する理由

  • 耐久性の向上
  • 寸法安定性の向上
  • 断熱性能
  • 環境への配慮
  • 見た目の魅力

耐久性の向上

熱処理により木材の耐腐食性が大幅に向上し、カビや腐れに対する抵抗力が増加します。屋外での耐候性が格段に改善され、長期間にわたり美しい外観と機能性を維持できます。

寸法安定性の向上

熱処理により木材の吸湿性が低下し、湿度変化による膨張・収縮が少なくなります。これにより、反りやひび割れのリスクが減少し、サウナの外装材としての信頼性が高まります。

断熱性能

熱伝導率が低下し、断熱性能が向上します。サウナ内の温度を効率的に保持でき、エネルギー効率の改善につながります。

環境への配慮

化学処理を必要としない自然な加工方法で、環境に優しい選択肢です。廃材処理も容易で、サステナビリティを重視する施設にとって最適な選択です。

見た目の魅力

深みのある茶色に変化し、高級感のある外観を持ちます。経年変化も美しく、デザイン性にも優れています。

サーモウッド加工のデメリットと対策

デメリットとしては、通常の木材より価格が高くなることがあります。しかし、長期的な耐久性を考慮すると費用対効果は良好です。メンテナンス頻度も低くなるため、総合的に見て屋外サウナには適した選択肢だと考えられます。

おすすめの素材とその理由

  • 床材: シダー等の木材、ゴム、天然石、タイル
  • 壁材: 北欧産杉、ヒマラヤスギ
  • 天井材: ひのき等の木材
  • 外装材(屋外サウナ): サーモウッド加工された木材

床材

サウナ室の床材は「裸足で歩く場合」と「サンダルなどで歩く場合」で少しおすすめの素材が異なります。

裸足で歩く場合

  • 木材
  • ゴム
木材

木材は、素足で歩く際の感触が良く、滑りにくいため、サウナの床材として人気があります。特に、耐久性や耐水性に優れたシダー、ひのき、アスペンなどがおすすめです。熱伝導率が低いため、足裏が熱くなりすぎず、快適に過ごせます。

ゴム

ゴム製のフローリングは、滑りにくく、衝撃を吸収する特性があります。種類によって特性が大きく異なるため、ゴムを利用する場合には、耐水性や耐熱性も考慮しましょう。クッション性があり、足への負担を軽減します。

サンダルを使用する場合

  • 石材
  • タイル
石材

石材は、耐水性や耐熱性に優れており、サンダルを履いて歩く際にも適しています。特に、滑りにくく、耐摩耗性のある御影石や花崗岩がおすすめです。ただし、耐熱性が小さいためストーブ周りでは使用しないほうがいいでしょう。高級感があり、デザイン性にも優れています。

タイル

タイルは、耐水性や耐熱性があり、清潔感があるため、サウナの床材として人気があります。特にミストサウナやスチームサウナでは、高い耐水性が必要なため、タイルがおすすめです。滑りにくいタイプを選ぶことで安全性も確保できます。

壁材

  • 北欧産杉
  • ヒマラヤスギ

北欧産杉

北欧産杉は、耐久性・耐水性・耐熱性に優れ、サウナ室の壁材として適しています。成長が遅く、木目が細かく均一であるため、美しい仕上がりを得ることができます。独特の芳香を持ち、リラックス効果を高めます。

ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギも北欧産杉と同様に優れた特性を持ちます。抗菌性・防カビ性があり、サウナ室内の衛生状態を維持します。香りが良く、リラクゼーション効果を高めることが期待できます。

天井材

  • ひのき等の木材

木材

木材は断熱性に優れており、サウナ室の温度を効率的に保つことができます。自然な素材感や温かみがあるため、サウナ室の雰囲気を高めます。特に、耐熱性や耐水性に優れたシダー、ひのき、アスペンなどがおすすめです。

サウナ室の素材選びの注意点

ストーブ周り

サウナ室に直接ストーブが置かれるドライサウナやフィンランド式サウナの場合、室内すべてを木材などで仕上げることは出来ません。ストーブの周りの壁や床、天井は不燃材で仕上げることが求められる場合があります。特に素材にデザイン性を求める場合には、これらを考慮して選ぶようにしましょう。

保温・断熱・防露層

サウナ室の内壁や床材の外側には、防火対策などの関係で、保温・断熱・防湿膜などの工事が必要な場合があります。これらによって想定よりも小さなサウナ室になってしまうことがありますので、素材選びで予算を考慮する場合はしっかりとサウナ室の設計を完了してから行うようにしましょう。

これらは『最低限求められる適切なサウナ室の形状と内装の配置について』で解説しています。

まとめ

サウナ施設の材質選びは、快適な空間を提供するために重要な要素です。適切な素材を選ぶことで、サウナの性能や耐久性が向上し、利用者にとって快適な環境が実現できます。耐久性・耐湿性・耐熱性・メンテナンス性などのポイントを考慮しながら、最適な材質を選びましょう。

特に屋外サウナの場合、外装材にサーモウッド加工を施すことで、耐久性や断熱性、デザイン性を大幅に向上させることができます。長期的なコストパフォーマンスを考慮すると、非常に有効な選択肢です。

最後に、サウナ施設のメンテナンスや清掃も重要です。定期的に素材の状態をチェックし、必要に応じて補修や交換を行うことで、長期間にわたって快適なサウナ空間を維持することができます。材質選びに加えて、メンテナンスや清掃にも注意を払い、素晴らしいサウナ施設を作り上げましょう。

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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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