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コラム

はじめに

自宅で本格的なサウナを楽しめるホームサウナの人気が高まる中、サウナストーンが割れる、弾けるというトラブルが報告されています。使い古したストーンはもちろん、買ったばかりの新品のストーンが突然割れたら、驚きと不安でいっぱいになりますよね。

この記事では、サウナストーンが割れる原因、その対策、そして安全にサウナを楽しむための注意点について、詳しく解説します。

 

サウナストーンが割れる主な原因

 

  • 石内部の水分
  • 経年劣化
  • 品質の低いサウナストーン

 

内部の水分

購入したばかりのサウナストーンでよくある原因が、石の内部に含まれる水分です。たとえ高品質なサウナストーンであっても、購入直後や長期間使用しなかった場合、空気中の水分を吸うなどして内部に水分を含んでいる可能性があります。内部に水分があると石が加熱したときに、水分が水蒸気となって膨張し、石を内部から破壊してしまうのです。

経年劣化

サウナストーンは消耗品です。長年使用していると、熱によるダメージが蓄積し、石が劣化していきます劣化したストーンは、強度が低下し、割れやすくなっています。特に、表面にひび割れや欠けが見られる場合は要注意です。

品質の低いサウナストーン

品質の低いサウナストーンやサウナに適さない石を使用すると割れやすくなります。適切な品質管理がなされていないストーンは、製造過程で不純物が混入していたり、内部に悪い空洞があったりします。また石の種類によっては熱膨張率の違いや、内部構造の弱さなどから、簡単に割れたり爆発したりする危険性があります。

 

サウナストーンの割れを防ぐ対策

 

  • 初期加熱処理
  • 破損したストーンの除去
  • 定期的な交換
  • 使用後の乾燥

 

初期加熱処理:低温でじっくりと水分を飛ばす

新しいサウナストーンや久しぶりに使うストーンの場合は、使用する前に低温で数時間加熱して、内部の水分を十分に除去することが重要です。これは「慣らし」や「シーズニング」とも呼ばれ、ストーンの寿命を延ばす効果もあります。

一般的には60~80℃程度の低温で1~2時間程度加熱し、その後少しずつサウナの使用温度まで上げて「慣らし」を行います。

サウナストーブやストーンによって具体的な方法は異なるため、サウナストーブやストーンの取扱説明書を確認してください。

破損したストーンの除去:すぐに交換する

使用中に、割れたり、欠けたりしたストーンを見つけたら、直ちに取り除き、新しいものと交換しましょう。

欠けて小さくなったサウナストーンはストーブの気流を妨げて目詰まりを起こし、さらに他のストーンが弾ける原因となってしまいます。またサウナストーブ本体にダメージを与える可能性がありますのでご注意ください。

定期的な交換:劣化する前に交換する

サウナストーンは消耗品のため、定期的な交換が必要です。使用頻度にもよりますが、1~2年を目安に、ストーンの状態を確認し、必要に応じて交換しましょう。特に、表面にひび割れや欠けが目立つ場合は、早めの交換をおすすめします。

サウナストーンの種類にもよりますが、一般的に推奨される交換頻度の目安を以下にまとめますので、参考にされてみてください。

使用頻度 交換時期の目安 確認すべきポイント
週に数回 1年に1回 ひび割れ、欠け、変色、表面の劣化
月に数回 1~2年に1回
年に数回 2~3年に1回

使用後の乾燥:次回の使用前に水分を飛ばす

ロウリュで水をかけすぎると、サウナストーン内部に水分が溜まることがあります。そのまま放置すると、次回使用時に石が急激に加熱され、水分が蒸発する際に弾ける原因となります。

特にロウリュを行ったサウナの使用後は、サウナストーブを数十分間稼働させ、ストーンを完全に乾燥させることが重要です。また、湿気が溜まりやすい環境では、使用後にサウナ室を換気することで、水分を取り除く効果があります。これにより、サウナストーンの寿命を延ばし、割れを防ぐことができます。

 

安全にサウナを楽しむための注意点

 

  • 安全性の確保
  • 適切な配置
  • 定期的な点検

注意!

サウナストーンが割れると、その破片が飛び散り、やけどや怪我をする危険性があります。最悪の場合、火災につながる可能性も否定できません。安全のため、必ず適切な対策と注意点を守ってください。

安全性の確保:破片の飛散に注意

万が一、サウナストーンが割れた場合、破片が飛び散って怪我をする危険性があります。適切なサウナストーンを使用し、「慣らし」を行い、定期的に点検することで、リスクを最小限に抑えましょう。

適切な配置:空気の循環を確保

サウナストーンは、ヒーター内に緩やかに配置し、空気の循環を確保することが大切です。ストーンを詰め込みすぎると、熱が均等に伝わらず、ストーブに負担がかかったり、ストーンが割れやすくなったりする原因になります。

定期的な点検:ストーンの状態をチェック

サウナストーンは消耗品です。定期的にストーンの状態をチェックし、ひび割れや欠け、変色などが見られる場合は、早めに交換しましょう。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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