賃貸マンションにサウナは置ける?設置条件と注意点を解説
はじめに
庭がないマンションやアパートでも、本格的なサウナ体験ができる屋内ボックスサウナが人気を集めています。
一度設置してしまえば、テントサウナのように毎回撤去・設営する手間がかかりません。メンテナンスも簡単で、スイッチ一つで手軽にサウナ空間を作ることができます。
しかし、「賃貸のアパートやマンションで本格的なボックスサウナを使えるのか」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、賃貸物件でサウナを設置する際の条件や注意点を、建築基準法の観点も含めて詳しく解説していきます。正しい知識を持つことで、トラブルなく自宅サウナライフを始められます。
idetoxでは、100種類以上のカスタマイズが可能な商品ラインナップから、お客様の住環境に最適なサウナをご提案いたします。
自宅サウナをご検討中の方は、ご希望の条件を添えてお気軽にご連絡くださいませ。
賃貸でも自宅サウナは設置可能?結論と理由
結論から言うと、ほとんどの賃貸物件でサウナを設置することは可能です。
その理由は、屋内型の家庭用サウナの構造にあります。基本的に壁や天井に穴を開ける必要がなく、独立したユニットとして設置できます。また、移動や撤去も比較的容易なため、賃貸物件で求められる「原状回復(退去時に入居時の状態に戻すこと)」にも対応しやすいのです。
ただし、マンションやアパートにサウナを導入する際には、事前に確認すべき重要なポイントがあります。これらをしっかりクリアにすることで、管理会社とのトラブルを避け、快適にサウナを楽しむことができます。
賃貸物件にサウナを設置する際の4つの確認事項

賃貸物件にサウナの設置を検討している場合、以下の4点を事前に確認することが重要です。
- 設置スペースの確保
- ストーブ(熱源)の使用可否
- 床の耐荷重とサウナの重さ
- 電圧や配線工事の可否
これらの項目について、次に詳しく解説します。
注意!
以下の内容は契約書だけでなく、管理会社や管理組合に直接確認することを強くおすすめします。口頭での確認だけでなく、メールなど記録が残る形で許可を得ておくと安心です。
設置スペースの確認|賃貸サウナに必要な広さとは

最初に確認すべきは設置するスペースの広さです。
一般的な1人〜2人用のボックス型自宅サウナの場合、約1.3m×1.3mほどのスペースがあれば設置可能です。idetoxの屋内サウナは本体サイズが1.2m×1.2mですが、ドアの開閉や周囲の余裕を考慮して1.5m四方くらいのスペースを確保することをおすすめします。
マンションは効率的な間取り設計がされているため、まとまったスペースの確保が難しい場合があります。サウナ本体のサイズだけでなく、ドアの開閉方向や人の動線も考慮して、設置場所を検討しましょう。
また、サウナ後に水風呂やシャワーを浴びることが多いため、脱衣所や浴室に近い場所を設置場所に選ぶことが理想的です。
リビングや寝室などのスペースを活用しても問題ありませんが、サウナから浴室への動線を考慮した配置が大切です。汗をかいた状態での移動距離は短いほど快適です。
POINT
サウナの設置場所について詳しく知りたい方は、「自宅サウナを設置できる場所とは?|意外なスペース活用術から費用まで解説」も参考にしてください。
ストーブ(熱源)の使用可否|電気ストーブ禁止物件への対処法

屋内に設置する家庭用サウナの場合、一般的に「電気ストーブ」または「遠赤外線ストーブ」で空間を温めます。(薪ストーブは煙突が必要なため、屋内サウナではほとんど使用されません)
これらの熱源を屋内で使用してよいかを、契約書や管理規約で確認する必要があります。
賃貸マンションやアパートの中には「電気ストーブ禁止」の物件があります。
この規制は主に火災リスクを理由としており、暖房器具としてはエアコンの使用が推奨されています。消防庁の統計によると、電気ストーブによる火災は住宅火災の原因として上位に挙げられることが多く、こうした規制の背景となっています。
電気ストーブは、炎が出ないため安全だと思われがちですが、実際には毎年多くの火災が発生しています。総務省消防庁
ただし、電気ストーブが禁止されていても、遠赤外線ストーブは許可されている場合があります。これは遠赤外線サウナの運転温度が比較的低い(50〜65℃程度)ためです。
| ストーブの種類 | 温度帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 電気ストーブ(ドライサウナ) | 80〜100℃ | 高温で本格的、ロウリュ可能 |
| 遠赤外線ストーブ | 50〜65℃ | 体を芯から温める、低温で安全性が高い |
契約書を確認し、不明な点は管理会社に直接問い合わせて、使用可否を明確にしておきましょう。
POINT
サウナの火災リスクについて詳しく知りたい方は、「自宅サウナは火事が心配?統計で分かる実際のリスクと安全対策」をご覧ください。
床の耐荷重とサウナの重さ|建築基準法の基準を解説

次に確認すべきはサウナの重さと床の耐荷重です。
建築基準法施行令第85条では、住宅の床の積載荷重は1㎡あたり180kg以上で設計することが定められています。
住宅の居室の床の積載荷重は、1㎡につき1,800N(約180kg)以上とする。e-Gov法令検索|建築基準法施行令
この基準を理解することで、サウナ設置の可否を判断しやすくなります。積載荷重とは、床が安全に支えられる重さの上限のことです。この基準を大きく超える重量物は床に負担をかける可能性があります。
ボックスサウナ単体の場合、1㎡あたり100〜150kg前後が一般的で、この範囲であれば建築基準法の基準内です。idetoxの屋内サウナは底面積1.44㎡で重量200kg、つまり1㎡あたり約140kgとなります。
しかし、注意が必要な点があります。
サウナ本体に加え、中に人が入ると200kgを超えることが多いのです。
さらに、電気ストーブやサウナストーン、椅子などの重量を加えると、局所的に荷重が集中する場合があります。
実際には床の設計には安全率(余裕)が見込まれていることが多いですが、長期間設置する際は床に凹みが生じる可能性があり、退去時に修繕費が発生することがあります。
サウナを設置する場合は、以下の対策を検討しましょう。
- 柱や梁の近くの強い床面を選ぶ(建物の構造上、柱や梁の周辺は床の強度が高くなっています)
- 荷重分散用のマットやコンパネを敷く(重さを広い面積に分散させることで、1点にかかる負荷を軽減できます)
- 管理会社に床の耐荷重について確認する
注意!
極端に軽いボックスサウナには注意が必要です。木材が薄かったり隙間があったりすることで、断熱性能が低い可能性があります。断熱性能が低いと、サウナが適切な温度まで上がらなかったり、電気代が余計にかかったりします。
電圧や配線の確認|200V工事の許可を得る方法

電気ストーブや遠赤外線ストーブのほとんどは、200Vのコンセントを必要とします。
家庭用コンセントには100Vと200Vの2種類があります。100Vは一般的な家電製品に使われる電圧で、200VはエアコンやIHクッキングヒーターなど、大きな電力を必要とする機器に使用されます。サウナストーブは短時間で高温まで加熱する必要があるため、200Vの電力が求められるのです。
市場には100Vの家庭用コンセントで使用できる電気ストーブもありますが、それらは加熱能力が低く、以下のようなデメリットがあります。
- 設定温度の上限が低い
- サウナ室が温まるまでに時間がかかる
- ロウリュに対応できないことが多い
200Vの電圧が必要なストーブを使用する場合、コンセントの電気工事が必要になることがあります。サウナ設置場所と既存のコンセントが遠い場合は、200V用の専用配線も必要です。
ほとんどのマンションでは対応可能ですが、一部の賃貸物件では電気工事が許可されないことがあります。
工事の許可を得るためには、以下の点を管理会社に説明すると良いでしょう。
- 工事内容が壁や床を傷つけない軽微なものであること
- 退去時に原状回復(元の100Vコンセントに戻す)が可能であること
- 資格を持った電気工事業者が施工すること
勝手に工事を行うと契約違反となる可能性があるため、必ず事前に許可を得てください。
また、賃貸物件では退去時に原状回復が求められることがほとんどです。引越しの際には、再度電気工事をして元のコンセントに戻すことを忘れないようにしましょう。
賃貸の退去時にはどうすればいい?サウナの撤去方法

ここまで、賃貸物件にサウナを設置する際の確認事項について解説しましたが、退去時にはどのように対応すればよいのでしょうか。
退去時には、ボックスサウナを引越し先に持っていくか、処分するかを決める必要があります。
どちらの場合も専門の業者に依頼するのが安心です。
引越し先にサウナを持っていく場合
引越し先にサウナを移設する場合は、販売店に相談して取り外しから再設置までを任せることをおすすめします。
idetoxでは、購入後のサポートとして移設のご相談も承っています。引越し先が遠方の場合でも、信頼できる設置業者をご紹介できる場合があります。
素人による分解や再組立ては避けてください。サウナの壁や天井に隙間ができて断熱性能が低下したり、最悪の場合、構造部材を破損してしまうリスクがあります。
専門業者への依頼費用はかかりますが、サウナを長く快適に使い続けるための必要な投資と考えましょう。
サウナを処分する場合
サウナを処分する場合は、小さいボックスサウナであれば分解は比較的容易です。
処分の手順は以下の通りです。
- 電源プラグをコンセントから確実に抜く
- サウナ内の備品(ストーン、温度計など)を取り外す
- パネルを分解する(取扱説明書を参照)
- 廃品回収業者または粗大ごみとして処分する
処分費用は自治体や業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
オーダーメイドで選べる本格自宅サウナ|賃貸にも対応
idetoxで販売しているボックスサウナは、オーダーメイド型で、賃貸物件の限られたスペースを最大限に活用できます。
温度やタイマー設定もデジタルパネルで簡単に調整可能。スイッチ一つで理想のサウナ環境を作り出せます。
木材は「カナダ産のレッドシダー」「カナダ産のヘムロック」「フィンランド産の白松」「ロシア産の白松」の4種類の無垢材から、お好みに合わせてお選びいただけます。
もちろんロウリュにも対応しており、ロウリュグッズや砂時計などの備品も完備しているため、自宅でいつでも本格的なサウナを楽しむことができます。
賃貸物件への導入をご検討の方は、設置環境やスペースについてお気軽にご相談ください。お客様の住環境に合わせた最適なサウナをご提案いたします。
アンケート
最後までご覧いただきありがとうございます。 より良い自宅サウナを提供するために、アンケートにご協力よろしくお願いします!質問は3つです。
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