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サウナでよく使われる世界の木材7選

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サウナでよく使われる世界の木材7選 idetox オンラインショップ

はじめに

ほとんどのサウナには石やコンクリートではなく木が使われています。木は断熱性が高く、ぬくもりを感じる素材でサウナにピッタリの素材です。

しかし一口に「木」と言ってもたくさんの種類があります。

種類によって色味や木目はもちろん、強度や耐久性、また香りも様々です。

 

今回は世界のサウナでよく使われる7つの木の種類とその特徴を解説していきます。

※ページ内の画像はイメージです。

 

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サウナによく使われる木材7選

世界各地にたくさんのサウナがありますが、そこでよく使われているのは以下の7種類の木材です。

  • シダー
  • ヘムロック
  • ノルディック・スプルース
  • アスペン(ポプラ)
  • ダグラス・ファー
  • パイン(松)
  • ヒノキ

それぞれ詳しく見ていきます。

  

①シダー

シダー、もしくはシダーウッドは、特にバレルサウナやサウナ小屋のような屋外のサウナで人気のある木材で、古くからサウナに使われてきた伝統的なサウナ材の1つです。

いくつかの種類があり、日本ではなじみ深いの木材である」もこのシダーの中に分類されます

 

シダーは雨風にさらされる過酷な屋外の環境でも耐えられるほど高い耐久性がある素材です。長く使っても、ほとんど腐敗しないことで知られています。

さらに、シダーはサウナ室内部の高い温度に耐える力があり、熱で木が膨張したり収縮したりしにくいうえに、サウナの中で触っても熱く感じにくい素材です。

 

シダーの木材は世界で見るとアメリカやカナダで育ったものが多く使われます。

ウェスタンレッドシダー

例えば、最もサウナで使われるシダーである、「ウェスタンレッドシダー ( Thuja plicata )」 はアラスカ南部からカナダを通ってカリフォルニア北西部などで生息していいて、節の少ない美しい赤みを帯びた色をしています。品質にブレが少ないため、ハズレを引く確率が少ないことも特徴です。

イースタンホワイトシダー

次に使われている「イースタンホワイトシダー( Thuja occidentalis )」 は、アメリカやカナダの東部を中心に生息しています。色は薄茶色もしくは黄褐色から白色をしていて、時間が経つと美しいシルバーグレー色に変わります。使えば使うほどシックな風合いが楽しめる木材です。

 

②ヘムロック

屋内サウナや赤外線サウナなどで人気がある木材がヘムロックです。

ヘムロックは非常に費用対効果が高い(コスパがいい)とされている木材で、湿度に強く、耐久性が高く、樹脂が少ないなど、多くのメリットがあります。

基本的に香りがほとんどないので、鼻が敏感な方やアレルギーのある方にもおすすめです。

 

シダーと同様に、ヘムロックにもいくつかの種類があります。

 

カナダツガ

カナダツガ ( Tsuga canadensis ) は、ツガという名前でも知られ、屋内サウナや赤外線サウナで最も人気がある木材です。木目が均一なことが多いため、まるで印刷されているかのような美しいデザインのサウナに仕上がりやすいです。

 

ヘムロックファー

正確にはヘムロックの分類ではないですが、近いものにヘムロックファー、もしくはヘムファーがあります。これは西洋ヘムロックとモミを組み合わせた種の木です。色は淡い麦わら色で、洗練されたような雰囲気を感じることができます。サウナ本体というよりは、ベンチや出入り口などの細かい場所で使用されることが多いです。

  

③ノルディック・スプルース

これは「トウヒ」と呼ばれる種類の1つで、ノルウェーをはじめ、ヨーロッパに原産とする木です。北欧原産ということもあり、本格的なフィンランドサウナでよく使用されます。

密度が高い木材のため、重くて硬くて丈夫。変形等もおこしにくいため、頑丈なサウナ部屋を作ることができます

ノルディック スプルースは白色の美しくて明るい色をしているのが特徴で、ほのかな癒しの香りもあります。香りの成分の中には防虫剤としての効果もあるテルペン炭化水素という物質が含まれています。

 

ノルディック・スプルースの短所の1つに樹液(ヤニ)が少し多く、定期的に樹液が表面に漏れ出てしまう点があります。そのため、事前に熱や蒸気で処理されていることが多いです。その加工の手間や、北欧からの運送費、木の伐採があまり多く行われていないなどの理由で、価格がやや高めです。

 

④ポプラ(アスペン)

アスペンは、ヤナギ科に属す木で、「ポプラ」とも呼ばれています。

明るい白色で、ときに桃色あるいは褐色を帯びています。アイスランド、イギリス諸島、スカンジナビア、ロシア北部から日本北部など涼しい(寒い)地域に多く生息しています。

 

アスペンは非アレルギー性で、樹脂もなく、湿度に強い素材のため、「万人に使える優しい木」です。そのため、公共のサウナ施設でよく使われています

また、アスペンはバクテリアや真菌などの微生物にも強いため、メンテナンスの負担も小さく、清潔な状態を保ちやすい木材となっています。

 

⑤ダグラス・ファー

ダグラスファーはクリスマスツリーとしてもよく使われている木で、主にアメリカが生息地です。

強度、耐久性、また見た目で高く評価されている木材で、アメリカでは家具や階段、家、そして屋内外のサウナなど様々な場面で使用されている人気の木材です。

均一で美しい柾目模様があり、クリーミーな黄色または明るい茶色をしています。また、香りはほとんどありません

 

⑥パイン(松)

日本では「松」という名前が浸透していますが、家具などでは「パイン材」と表記することが多いですね。

一般的に、パイン(松)はかなり価格が安く、低コストで家具やサウナなどを実現することができます。

 

パインの見た目はトウヒに似た濃い色をしていることが多いです。ただしトウヒに比べて、節が多い傾向があります。

また、強度や耐久性が低く、曲がったり反ったりしやすく、ヤニが出やすいというデメリットがあるため、パイン材のサウナを購入する際には少し注意が必要です。ただし、熱処理されたパイン材は強度も耐久性も上がるので別物になります。

もちろん安い以外のメリットもいくつかあります。まず、柔らかく肌触りがいいこと。そして熱伝導率が低いため、サウナの中でも少しひんやりとした感触になりやすいことが挙げられます。

 

パインは世界各地で生息しており、その生息地によって色や特徴にやや違いがあります。

 

北欧パイン

フィンランドをはじめ、北欧やロシアなどに生息しているパイン(白松)で、木目がきめ細かいのが特徴です。

寒いところで育っているため、ギュッと圧縮されたような感じの重厚感があり、実際パインの中でも重くて硬いです。

ラジアータパイン

アメリカやオーストラリアなどの温暖な地域に生息しているパインです。

軽くて加工もしやすいのですが、耐久性が低いため、サウナに使用する際は熱処理等を行っていることが多いです。

 

⑦ヒノキ

最後に日本のサウナでよく使用される木材、ヒノキです。「ヒノキ」は「杉」と並んで日本を代表する木ですね。

美しい白さや光沢のある見た目で、コアなファンも多いことから家具などでよく謳われています。

 

針葉樹の中でも特に水や湿度に強く、日本ではお風呂などでも利用されていますね。他にも熱伝導率が低いため、サウナの中でも熱くなりにくい木材です。

何と言っても特有のふわっとした香りが特徴で、リラックス効果があります。

ただ香りは好き嫌いがあるようで、人によっては具合が悪くなったりもするようです。

 

また最大のデメリットは価格が非常に高いことがあります。

サウナは使用する木材の量が多いため、小さな家具に比べて木の種類による価格差が大きくなりやすいです。そこに高級なヒノキをすべて使用したら結構なお値段になってしまいます

 

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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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