サウナ×アーシング：質の高いサウナ体験を求めて

はじめに

「汗をかいてリラックスをする」というのは、サウナ施設ではもはや普通のことになってきました。

近年、サウナのリラックス体験をより深いものにする取り組みがいくつかのサウナ施設で行われています。

例えば、アウフグースショーで視覚的な楽しさを加えたり、音楽でより深い瞑想ができるようにしたり、光によってリラックス効果を高めたりです。

そして、そんな中で注目を集めているものの1つが「アーシング」です。

今回は「アーシング」とは何でどんな効果があるのか。また、なぜサウナとアーシングを組み合わせることが、サウナ体験の質を上げるとされているのかについて解説していきます。

※アーシング ®︎ は株式会社アーシングジャパンの登録商標となっている言葉です。

アーシングについて

JPEAA 日本アーシング協会のHPに記載されているものを引用しながら、簡単にアーシングについて解説します。

アーシングとは

日本アーシング協会によるとアーシングについては以下のように記載されています。

アーシング（地面に触れる）とは、地球と身体の電子のやりとりをすることで大地と同電位になり、体内での活性酸素の過剰な発生可能性を軽減させる行為です。

つまり、アーシングは「体が地面などに直接触れることで、体に溜まった電気（静電気）を放出する行為」というわけです。

アーシングの効果

また、アーシングの効果については以下のように記載されています。

アーシングは血行を良くし、様々な不具合を解消する効果があります。アーシングで血液の流れが良くなり、体の動きに柔軟性が増すこともあります。

メインとなる効果は血行促進ということですね。血行促進が行われれば、肩こりや腰痛、緊張型頭痛を緩和したり、ストレスを軽減する効果に期待ができそうです。

アーシングの活用

最後に実際にアーシングの活用については以下のように記載されています。

鍼灸接骨院、治療院、リハビリ、介護などの業界でもアーシングを活用して患者さまの治療に効果をもたらした改善事例が数多くあります。

なぜサウナ×アーシングなのか

このアーシング、なぜサウナの中で行うといいとされているのでしょうか。

その理由は、熱を浴びることによって体温を高めるなど、サウナにはもともと血行促進効果があるからです。

ここにアーシングを組み合わせることでその効果を高め、リラックスや肩こり、腰痛の緩和、またストレスの解消効果を増幅することが期待できるのです。

また、テントサウナやバレルサウナは外で行われるため、サウナの前や後にアーシングを行いやすい点も理由の1つと考えられます。

サウナとアーシングの組み合わせは「サウナの中で別の健康活動をする」のではなく、「サウナの効果を底上げるための工夫」という認識のほうが正しいかもしれません。

サウナ中のアーシングについて

※サウナ中にアーシングを行うことについて、公式の協会などではっきりとした見解は見つけられないため、あくまでも考察にはなります。

「アーシング」は、自分自身を地球に直接つなげることにより、地球の電磁場を受けることを指す概念で、具体的には裸足で地面に触れる行為を指すことが多いです。

しかし、サウナの中で裸で過ごすだけでは「アーシング」にはならない可能性が高いです。

サウナの床はたいてい木製であり、木は良い電気伝導体ではないため、地球の電磁場を体に伝えることはほとんどないと思われます。

また、サウナの多くは建物の中にあり、地球に直接接続されていないため、アーシングの目的を達成することは難しいと言えます。

サウナとアーシングを組み合わせたい場合

サウナとアーシングを組み合わせたい場合は、サウナの前に直接裸足で地面を歩くことをおすすめします。

地球の表面（特に湿った土や草地）に直接裸足で触れる時間を持つことでアーシングの効果が高いと考えられています。

そのため、サウナ施設に行く直前に裸足で土の上を歩いたり、あるいはアウトドアでテントサウナやバレルサウナを楽しむ前に外で裸足で過ごすことで、サウナとアーシングを組み合わせることができるのではないかと思われます。

まとめ

• サウナの質を高めるものとしてアーシングが注目されている
• アーシングとは、体が地面などに直接触れることで、体に溜まった電気（静電気）を放出する行為
• アーシングは血行を良くし、不具合の解消や柔軟性の向上に効果がある
• アーシングは鍼灸接骨院、治療院、リハビリ、介護などでも活用されている
• サウナとアーシングの組み合わせは血行促進効果を高め、リラックスや不快症状の緩和、ストレス解消効果を増幅することが期待できる
• サウナ室内ではアーシングに期待ができない
• サウナの直前や直後に裸足で地面を歩くとよさそう