コラム

日焼けした後のサウナについて:適切なタイミングと注意点

作成日:
更新日:
日焼けした後のサウナについて:適切なタイミングと注意点

はじめに

夏の海やスポーツ、キャンプなどを楽しんだ後、リラックスのためにサウナに入りたくなることがありますね。

しかし、日焼けした肌でサウナに入っても大丈夫なのでしょうか?

この記事では、日焼けの種類とそれぞれの状態でのサウナ利用について、注意点や適切な利用方法を解説していきます。

 

日焼けの2つのタイプ:サンバーンとサンタン

日焼けには主に「サンバーン(sunburn)」と「サンタン(sun tanning)」の2種類があります。日焼け後のサウナ利用を判断するため、まずはこの違いを理解しておきましょう。

 

サンバーン:痛みを伴う赤い日焼け

サンバーンは皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛みを伴う日焼けです。

例えば、真夏の海辺で日焼け止めを塗らずに長時間過ごすと起こりやすい状態です。サンバーンの特徴としては以下のようなものが挙げられます。

  • 皮膚の赤み
  • 熱感とヒリヒリとした痛み
  • 腫れや水ぶくれ(重度の場合)
  • 数日後の皮むけ

 

サンタン:徐々に褐色になる日焼け

一方、サンタンは痛みを伴わず、肌が徐々に小麦色や褐色に変化する日焼けです。これは紫外線から自身の体を守るために行われる防御反応の1つとされています。

例えば小学生の頃に、何度も外で体育祭の練習をしたときには、サンタンになった人も多いと思います。サンタンの特徴としては以下のようなものが挙げられます。

  • 肌の色素沈着(褐色化)
  • 通常、痛みを伴わない
  • 徐々に進行する色の変化

 

サンバーン時のサウナ利用:避けるべき

 

まず、ヒリヒリした痛みのある「サンバーン」状態でのサウナ利用は絶対に避けるべきです。海水浴などでこの日焼けになった後には、サウナに入らないようにしておきましょう。

これは主に以下の2つの理由があります。

 

炎症の悪化

サンバーンは軽い火傷の状態です。サウナに入ると、高温の空気が既に炎症を起こしている皮膚をさらに刺激し、赤みや腫れ、痛みを悪化させる可能性があります。また同時に皮膚の回復が遅くなるでしょう。

 

脱水リスクの増加

サンバーンにより皮膚のバリア機能が低下すると、通常より多くの水分が皮膚から蒸発しやすくなります(経皮水分損失)。つまり、サンバーン時にサウナを利用すると、気づかないうちに脱水状態になってしまうリスクが高まるのです。

この2つの理由により、サンバーン時のサウナ利用は避けるようにしておきましょう。 

 

サンバーン後のサウナ利用:適切なタイミング

サンバーン後のサウナ利用は、皮膚が完全に回復するまで待つことが最も安全です。

皮膚の赤みや痛みががなくなっても、皮が剥け始めているときには、まだ皮膚が敏感な状態のためサウナを避けるべきです。皮むけが終わり、新しい肌が形成されてから徐々にサウナを利用するようにしましょう。

 

サンタン時のサウナ利用:基本的にOK

 

サンタンは紫外線から体を守るために肌の色素が沈着した状態で、肌のバリア機能自体は基本的に通常通り働いています。

そのため、サンタンの状態でのサウナ利用は、基本的に問題ありません

ただし、サンタンのときには肌が乾燥しやすい状態になっています。サウナでは、体の水分が失われ、肌が乾燥しやすくなるため、サウナ後にはクリーム等を使ってしっかりとした保湿を心がけるといいでしょう

また、通常よりも肌が敏感になっている可能性もあるため、「水分補給」「時間管理」「体調の確認」を意識してサウナに入りましょう。

 

まとめ

日焼けの種類によってサウナ利用の注意点は異なります。

赤みや痛みを伴うサンバーン時にはサウナを絶対に避け、皮膚が小麦色になるサンタン時にも体の状態を注意深く観察しながらサウナに入るようにしましょう。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

SNSをフォローしていただくと、サウナに関する情報を随時お届けいたします。

関連記事

RECOMMEND BOX SAUNA