初めてのサウナでよくある失敗|準備と正しい入り方
はじめに
サウナを初めて利用する方の中には、準備不足や知識不足が原因で、せっかくのサウナ体験を台無しにしてしまうケースも少なくありません。
この記事では、サウナ初心者の方がやってしまいがちな失敗と、その対策について詳しく解説していきます。
初心者がハマりがち!サウナでよくあるミスまとめ
サウナ初心者がよくしてしまう失敗には、主に以下のようなものがあります
- 水分不足で脱水症状
- 体調がすぐれないときの利用で症状悪化
- 時間管理ミスで疲労感
- 忘れ物で慌てる
これらの失敗は事前に知識を身に着けておけば簡単に防ぐことができます。まずは最も重要な水分補給から見ていきましょう。
水分不足で脱水症状に
サウナでは1回の利用で300~500mlもの水分が失われます。水分補給を怠ると、頭痛やめまい、吐き気のほか、最悪の場合は意識を失う可能性もあります。
実はサウナでは喉が乾きにくい
特にロウリュを行うフィンランド式サウナやミストサウナなどでは、湿度が高いため、脱水状態になっても喉の乾きを感じにくくなります。すると、急に頭痛やめまいがしたり、意識が朦朧とするなど重い脱水症状に陥ってしまう危険があります。
サウナに入るときの水分補給の量やタイミングとしては、まずサウナに入る1時間ほど前までに300~500mlの水分を補給しておきましょう。サウナを終えた後では、さらに150~200ml程度の水分を補給することをおすすめします。
POINT
「のどが渇いたら水を飲もう」ではなく、事前に必ず水分補給をしておき、入りすぎにならないように時間を管理しておきましょう。
カフェインやアルコール後のサウナは危険
避けるべき飲み物として1つは「利尿作用がある飲み物」です。コーヒーやエナジードリンクなどカフェインを含む飲み物で水分補給をすると、かえって脱水症状を加速させてしまうリスクがあるため避けましょう。
また、サウナ前に最も飲んではいけないのは「アルコール」です。アルコールは利尿作用があるだけでなく、血圧を下げたり心拍数を上げたりする効果があり、サウナ前に飲むのは非常に危険です。実際、サウナの本場であるフィンランドで行われた調査では、サウナでの死亡事故の半分以上はアルコール摂取後のサウナ利用だったと報告されています。
POINT
水分補給には水やスポーツドリンクがおすすめです。冷たすぎる飲み物は体に負担をかける可能性があるため、常温の飲み物を選ぶことをおすすめします。
体調を見逃さない!サウナ前のチェックポイント
水分補給と同様に重要なのが、適切な体調管理です。
食事直後の利用で消化不良に
食事直後には消化のために血液が胃に集中しています。この状態でサウナに入ると、体温調節が正常に機能せず、めまいや吐き気を引き起こしたり、あるいは消化不良を起こして下痢になる可能性があります。
POINT
サウナは食事後は最低でも1時間は間を空けて利用しましょう。
体調不良時の利用で症状悪化
発熱や風邪症状がある場合、サウナの高温環境は症状を悪化させる可能性があります。正しいサウナのタイミングや入り方をすれば、鼻詰まりやの違和感など諸症状を緩和する効果も期待できますが、サウナに慣れていないうちは少しでも体調が悪いときにはサウナを避けるほうが無難だと思います。
睡眠不足時の利用で体調を崩す
睡眠不足のときには自律神経のバランスが崩れやすく、体温の調節機能も低下します。このときにサウナに利用すると体への負荷が大きくなり、体調を崩す可能性があるため、寝不足のときにはサウナに入らないようにしておきましょう。
POINT
初めてのサウナは体調がいいときにしましょう
入りすぎ注意!サウナ利用時間の上手なコントロール法
体調管理ができたら、次は適切な時間を知ることが重要です。
周りの人と同じ時間にすると「入りすぎ」に
サウナでの適切な時間管理ができていないと、熱中症や脱水症状などのリスクが高まります。一般的なサウナの時間の目安は10分程度ですが、サウナに慣れていない方は、最初は5分以内から始めることをおすすめします。
サウナの熱さには「慣れ」があり、定期的にサウナに入っている、慣れている人はサウナに入っても体温や心拍数の変化が緩やかになります。反対に、初めてサウナに入る場合は、体温や心拍数が急激に変化することが多く、周りの慣れている人とサウナの時間を合わせると「入りすぎ」になりやすいのです。
POINT
慣れるまでは(周りの人のタイミングを気にせず)短い時間から始めるようにしておきましょう。
外気浴(休憩)不足で疲労感が増す
一般的にはサウナの後は水風呂に1分程度入り、外気浴を10分程度行うことが推奨されます。
中でも外気浴の時間を十分に取らずにサウナ施設からでると、自律神経や体温、血圧の調整が不十分になり、日常生活に戻ったときに「めまい」や「疲労感」を感じることがあります。
実際、「疲労回復のためにサウナに入りに行ったのに、逆に疲れた」という感想をよくSNSなどで見かけます。確かに、汗をかいたり、心拍数が上がったりするため、サウナは適度に疲れるものですが、極端に疲れてしまう場合は、サウナ後の外気浴(休憩)を十分に行っていないことが原因かもしれません。
POINT
外気浴(休憩)はサウナの大事な「仕上げ」です。しっかり時間をかけましょう。
忘れ物で絶望しない!持っておくべきサウナグッズ
まず最低限必要な持ち物は以下の通りです
- タオル(サウナ用)
- バスタオル
- 水分補給用のドリンク
- 着替え一式
ただこれ以外にも初心者の方が忘れがちなものがあります。
現金忘れでロッカーが使えない
近年はキャッシュレス決済が普及していますが、サウナ施設では現金のみ対応している場所も少なくありません。特にロッカーの使用に100円玉が必要な施設は多くあるため、事前に現金(特に100円玉)をある程度用意しておくと安心です。
サウナマット忘れでお尻がアツアツに
サウナのベンチは木材とはいえかなり高温になっていることが多いです。ベンチに直に座るのではなくサウナマットを敷いてから座るようにしましょう。
多くの施設では、貸出式のサウナマットがサウナ室の前に置かれています。サウナに入る前に必ず持っていくことを忘れないようにしておきましょう。もしサウナマットがない施設であれば、持参のタオルを敷いてから座るといいでしょう。
サウナの基本的な入り方
全ての準備が整ったら、以下の手順でサウナを楽しみましょう:
- 水分補給をする
- 体の汚れを洗い流す
- 身体を拭いてからサウナに入室
- サウナでリラックス
- 汗を洗い流す
- 水風呂やシャワーで体を引き締める
- 外気浴(休憩)をする
より詳しいサウナの入り方については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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