バレルサウナとは?特徴・メリット・デメリットを徹底解説【2025年最新版】

はじめに
近年、アウトドアサウナとして人気が高まっているのがバレルサウナですね。芸能人の藤森慎吾さんをはじめ、有名人やサウナ好きの方の間で「自宅サウナ」として「バレルサウナ」を選択する方が増えてきています。
フィンランド発祥のこのサウナは、樽のような丸みを帯びたデザインが特徴で、庭やキャンプ場など屋外に設置して楽しめるのが魅力です。木の香りに包まれながら、本格的なサウナ体験ができることから、多くのサウナ愛好家に支持されています。
また、宿泊施設や温浴施設、グランピング施設などでもバレルサウナを導入する事例が増加中です。
この記事では、バレルサウナの基本情報からメリット・デメリット、効果的な使い方、導入時の注意点まで、バレルサウナに関する情報を総括してご紹介します。自宅にサウナを導入したい方や、購入を検討している方はぜひ参考にしてください!
バレルサウナとは?

バレルサウナは、英語で「barrel sauna」と書き、「barrel」の名の通り「樽(たる)」の形にデザインされたサウナ小屋の1つです。
このバレルサウナの最大の特徴は、四角いサウナ小屋に比べて丸く湾曲した天井に沿って熱と蒸気が循環しやすい点です。特にロウリュを行うと、蒸気が均等に広がり、心地よい温熱効果を得られます。さらにスペースが最小限に抑えられていることもエネルギー効率が良い理由の1つです。
また、他のサウナ小屋との大きな違いとして、断熱材や防湿シートが使われておらず、壁や天井が単相(1枚)であることが挙げられます。
バレルサウナの歴史

バレルサウナは、サウナ文化の本場であるフィンランドを発祥とするサウナの一種です。約200年前にフィンランドの給水塔の建設事業者によって発明されたとされています。最初は、水を入れる給水塔の円筒形のパーツを使って、簡易的なサウナ小屋を作っていたようです。
これが、素早く簡単に組み立てたり、分解して持ち運んだりすることができたため、屋外で利用する『移動式のサウナ小屋』の1つとして広く普及していったとされています。
フィンランドでは、約2000年以上前からサウナが生活の一部として親しまれており、当時のサウナは地面に穴を掘り、石を熱して蒸気を発生させる「スモークサウナ」が主流でした。その後、木造のサウナが発展し、効率よく熱を循環させるために樽型(バレル)の形状が考案されたのです。
古くから北欧では、湖の近くなどに設置したバレルサウナで温まり、水風呂代わりに湖に飛び込むという、一年中低気温ならではの楽しみ方をしていることで知られています。
現在では『移動式』として使われることはほとんどなく、スギ、セコイア、スプルースなど、よりサウナに適した木材を使い、しっかり固定して長く使うことを前提に設計されています。
バレルサウナの特徴とメリット・デメリット

バレルサウナには、その形状や構造から生まれる独自の特徴があります。ここでは、バレルサウナのメリットとデメリットを詳しく解説します。
メリット
- 温度が均一になりやすい:円筒形状により、熱が効率的に循環
- 温まりが早い:デッドスペースが少なく準備時間が短縮
- 耐久性が高い:雨風を受け流す構造で消耗が少ない
- 美しいデザイン:自然と調和する独特の外観
- 材料費が安い:壁や天井が層になっていないため、材料も少ない
デメリット
- 外気温の影響大:断熱材がなく温度維持が難しい
- 雨に弱い:屋根なしタイプは雨漏りのリスクあり
- 足元が冷えやすい:床面が狭く熱が届きにくい
- メンテナンスが必要:木製のため定期的な手入れが必須
- 設置費用が高い:組み立てがやや複雑
POINT
バレルサウナを選ぶ際は、美しいデザインと熱効率の良さを楽しむ一方で、外気温の影響や雨対策などのデメリットにも注意が必要です。特に日本の高温多湿な気候では、適切なメンテナンスと対策が不可欠です。
バレルサウナの入り方と楽しみ方
バレルサウナの入り方は基本的に他のサウナと変わりません。サウナの基本をしっかり押さえて、ととのっていきましょう。
- (サウナ室を温める)
- しっかり水分補給をし、体を洗う
- サウナの温度を確認して入る
- (ロウリュを行いながら)自分が心地よい温度、湿度にしていく
- 最初は10分程度から始める
- バレルサウナから出て、身体を冷やす
- 適度な休憩を取りながら、再度入る
- 終わった後は水分補給を忘れずに
バレルサウナでの様々な楽しみ方
バレルサウナは、高温(高湿)なサウナとして楽しむことができますが、他にも様々な楽しみ方ができます。以下にいくつかのアイデアをご紹介します。
低温サウナの体験
いつもは高温サウナを楽しんでいる方は、温度を70度程度に下げて、ゆったりと長時間過ごす低温サウナを試してみるのも良いでしょう。体への負担が少なく、リラックス効果が高いのが特徴です。本を読んだり、瞑想したり、音楽を聴いたりしながら過ごすのもおすすめです。
アロマの活用
バレルサウナでの体験をさらに豊かにするために、アロマオイルを活用してみましょう。ラベンダーやユーカリなどのアロマオイルをロウリュ水に混ぜたり、ストーブの近くに置いたりすることで、香りによるリラックス効果が加わります。
軽いストレッチや呼吸法
バレルサウナ内で軽いストレッチや意識的な呼吸法を取り入れると、リラックス効果がさらに高まります。限られたスペースでも、座った状態や立ったままでできる簡単なストレッチを行うことができます。
POINT
バレルサウナは単なる発汗だけでなく、リラクゼーション、瞑想、交流など多様な楽しみ方ができます。自分のライフスタイルや気分に合わせて、さまざまな活用法を試してみることで、サウナライフがより豊かになるでしょう。
バレルサウナの温度管理と効率的な使用法

バレルサウナは断熱材を使用していないため、外気温が低い時には室内が温まりにくいことがあります。効率的に温度を上げ、快適なサウナ体験を得るための方法をご紹介します。
カバーリングで熱の流出を防ぐ
バレルサウナの上部にカバーをすることで、熱が屋根を通じて外に放出される量を減らし、室内の温度を効率よく高めることができます。
カバーには、水を通しにくく、最低限の耐熱性(最低でも150℃前後)があり、熱が伝わりにくい素材を選びましょう。既製品のバレルサウナでよく使われているのはアスファルトシングルの屋根材です。
ただし、カバーを設置する際は、カバーと木材の間に水分が滞留して木材が腐食するリスクがあるため、定期的に通気を確保することが重要です。
湿度を上げて体感温度を高める
体感温度を上げるには「温度・湿度・風速」の3つが重要です。湿度を上げることで、実際の室温よりも体感温度を上げることができます。
ロウリュに対応したストーブであれば、多めにロウリュをして湿度を上げたり、非対応であれば霧吹きなどでストーブの上に水を噴射したりすることで、体感温度を大きく上げることができます。
ただし、湿度を上げすぎると壁面や天井で結露が発生し、木材の腐食を促進する恐れがあるため、過度な湿度にはしないよう注意しましょう。
風速を活用する
体感温度を最も上げやすいのは「風速」を上げることです。広くないバレルサウナではアウフグースのような大掛かりな方法は難しいですが、うちわで軽く自分をあおぐだけでも、体感温度を大きく変えることができます。
ストーブの選択と出力
バレルサウナでは一般的に5〜8kWの出力の電気ストーブが使用されています。サウナは約1〜1.3㎥あたり1kW程度の電気ストーブが必要と言われており、バレルサウナの容積に合わせた適切な出力のストーブを選ぶことが重要です。
薪ストーブの場合は、メーカーによって燃焼効率が異なるため、推奨される広さが記載されているカタログを参考にしましょう。
注意!
バレルサウナの温度を上げる際は、木材の耐熱性と安全性に注意してください。過度な高温は木材の劣化を早めるだけでなく、火災のリスクも高まります。ストーブの使用説明書に記載された最高温度を超えないようにしましょう。
自宅にバレルサウナを導入するメリット・デメリット

多くのサウナ愛好家が自宅にバレルサウナを導入する例が増えています。ここでは自宅にバレルサウナを設置する際のメリットとデメリットを詳しく解説します。
メリット
- いつでも利用可能:営業時間を気にせず使用できる
- プライベート空間:他人を気にせずマイペースで楽しめる
- 自分好みの設定:温度や湿度を好みに調整できる
- 家族や友人と共有:サイズに合わせて複数人で楽しめる
- 自然との一体感:屋外で外気浴も同時に楽しめる
デメリット
- 設置スペース必要:十分な広さと地盤強度が必要
- 高額な初期費用:本体価格と工事費用がかかる
- 定期メンテナンス:木材の保護など継続的なケアが必要
POINT
導入時は初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費用も考慮しましょう。設置場所の条件(平坦さ、日当たり、雨風の影響など)も重要なポイントです。長期的に使用するための計画が必要です。
バレルサウナの耐久性を高める必須オプション

バレルサウナを長く快適に使用するためには、いくつかの重要なオプションが必要です。特に日本の高温多湿な気候では、以下の3つの対策がすべて必須だと考えています。
アスファルトシングル(屋根材)- 最優先の防水対策
屋根からの水の侵入は木材の腐食を引き起こす最大の原因です。アスファルトシングルを施工することで、雨水を適切に排水し、内部の乾燥を維持できます。
この対策だけで耐久性が約5年延びるとされており、バレルサウナの防水対策として最も優先すべき項目です。既製品の中には初めから屋根がついているものもありますが、そうでない場合は別途設置を検討しましょう。
サーモウッド加工 - 木材そのものの耐久性を向上
サーモウッド加工(熱処理)は、木材を酸素のない状態で高温(約180度以上)に加熱し、その後急速に冷却する技術です。
この処理により、木材の性質が変化し、防虫性や防腐性が向上し、湿度や温度の変化にも強くなります。特に屋外に設置するバレルサウナでは、サーモウッド加工を施すことで耐久性が約5年延びるため、長期的には費用対効果の高い選択となります。
サーモウッド加工はフィンランドで1990年代から商業的に利用されてきた技術で、フィンランドでは多くのサウナ小屋でこの加工が施されています。
コーティング塗装 - UV・撥水保護、メンテナンスコスト削減
高温多湿環境では、木材の表面が水分を吸収し、膨張・収縮を繰り返すことで劣化します。定期的なコーティング塗装により、木材を外部から保護し、経年劣化を最小限に抑えることができます。
紫外線や雨水、汚れから木材を守り、美観を維持する効果があります。約1年ごとに塗り直すことで、バレルサウナを長持ちさせることができます。
POINT
日本の高温多湿な環境では、上記3つの対策をすべて施すことで初めて「長期的な耐久性」を実現できます。これらを適切に施すことで、通常5年程度の寿命が10年以上に延び、維持コストを削減できます。バレルサウナへの投資を最大限に活かすためにも、これらのオプションを検討することをおすすめします。
おすすめのバレルサウナ商品
現在、さまざまなメーカーからバレルサウナが発売されています。選ぶ際のポイントとしては、使用されている木材の質、サイズ、デザイン、価格、プラスアルファ(椅子や透明窓など)などを考慮しましょう。
中でもおすすめ商品はシンプルで多人数対応のバレルサウナ「IDOB-1812」です。

2人から最大10人まで入れるシンプルなバレルサウナ
用途に応じて2人から最大10人まで利用できる12サイズ展開のバレルサウナです。木材の色合いや着心地を考慮したシンプルなデザインと、コンパクトなサイズ感で、自宅にも設置しやすい屋外サウナです。
ストーブに合わせたカスタマイズが可能
このバレルサウナはお好みや設置条件に合わせて、電気ストーブ型と薪ストーブ型のどちらかにカスタマイズ可能です。薪ストーブ型であれば、煙突用の穴が付いています。
ロウリュ対応のストーブを選べば、より本格的なフィンランド式サウナを楽しむことができます。
選べる3種類の木材
主素材となる木材は3種類から選択可能です。
防虫効果もある美しい色合いのレッドシダー、節が少なく均一な見た目が魅力のヘムロック、明るい色合いでナチュラルな雰囲気を演出するパインからお好みの木をお選びいただけます。さらにオプションで耐久性をUPさせる高熱乾燥処理のサーモウッド加工を行うこともできます。
充実の付属品ですぐに使用可能
温度計、木製桶、木柄杓、砂時計、サウナストーンが付属しています。これらのアイテムを使って、購入後すぐに本格的なサウナ体験が楽しめます。
まとめ
バレルサウナは、その独特のデザインと効率的な熱循環システムで、近年ますます人気が高まっています。特に自宅サウナとして、または商業施設の魅力的な設備として注目されています。
本記事では、バレルサウナの基本情報から特徴、メリット・デメリット、効果的な使用法、さらには耐久性を高めるオプションまで幅広く解説しました。
バレルサウナを導入する際の主なポイントは次のとおりです:
- 円筒形状により熱効率が良く均一な温度を提供
- 温度管理には工夫(カバー、湿度調整)が必要
- 日本では屋根材、サーモウッド加工、コーティングの3対策が重要
- リラクゼーション、瞑想、交流など多様な楽しみ方が可能
- 定期的なメンテナンスで長期間の使用が可能
バレルサウナは、適切な知識とケアがあれば、長く快適に使用できる素晴らしいサウナ体験を提供してくれます。この記事が、あなたのバレルサウナライフの充実に役立てば幸いです。
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