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【夏や冬の過ごし方は?】サウナ後の外気浴に適した温度とやり方

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【夏や冬の過ごし方は?】サウナ後の外気浴に適した温度とやり方

はじめに

サウナは、高温の部屋で発汗を促進することでリラックスや多くの健康効果を得ることができますね。

そして、サウナの魅力の一つはその後の外気浴

外気浴とは文字通り、サウナから出た後に外の空気を浴びることを指します。サウナ後の外気浴は、体温や自律神経、血圧や心拍数を整えるもので、適切な気温で行うことが大切です。

そこで、ここでは外気浴の適切な温度、また夏場や冬場の外気浴のやり方について解説していきます。

 

外気浴の基本

外気浴の役割

サウナ後の外気浴は、体の中から温められた体温を下げたり、交感神経が優位になった身体の緊張をほぐして、リラックスするためのもの

特に高温のサウナから出た後の外気浴は、血行を良くし、心拍数を安定させる効果があります。そのぶん、外気浴の際の気温や環境は注意が必要です。

外気浴の適切な時間

外気浴の時間は、5分〜10分が目安です。

時間が長すぎると、体温が下がりすぎる恐れがあります。また短すぎると、自律神経のバランスや体温が正常に戻っていないため、サウナの健康効果を十分に得ることができなくなります。

外気浴に求められるもの

外気浴では副交感神経を優位にして身体をリラックス必要があります。

暑い環境や寒い環境で外気浴を行うと、それが刺激となって身体が緊張状態となり、自律神経や体温のバランスなどは整うことができません。

そのため、外気浴では快適に過ごすことができる温度や湿度、また風速が必要です。

 

外気温の適切な気温

都市環境に関するコンサルタントを行う「ECOTEN urban comfort s.r.o.」によると、一般的に人が快適に感じる温度や湿度は以下のように記載されています。

ほとんどの人にとって快適な温度帯は 20°C ~ 27°C、湿度は 35% ~ 60% です。

ただし、これは洋服を着ている状態での快適な気温ですので、サウナ後に裸で外気浴を行う場合は、これよりもやや低い温度や湿度が適切でしょう。

 

体格などによって個人差がありますが、目安として温度20℃前後、湿度40%前後、またそよ風を感じる程度の風速がある環境が最もリラックスして外気浴ができる温度ではないかと思われます。

 

春や秋であれば、このくらいの外気温になるため、そのまま外で外気浴を行っても心地よくリラックスすることができるでしょう。

問題は夏と冬です。ここからは夏場や冬場の外気浴について、そのヒントをいくつか提案していきます。

 

夏場の外気浴の取り方

夏場の気温は高く、適切な外気浴を取るのは難しいかもしれません。しかし、以下のポイントを注意することで、夏場に少しでも快適な外気浴いに近づけることができます。

日陰を選ぶ

夏場の直射日光は体温を上げる原因となります。外気浴の際は、木陰など日陰の場所を選ぶと、直射日光を避け、少しでも気温を下げることができます

お風呂から離れた場所を選ぶ

湿度が高いと、汗の蒸発が悪くなり、体温が下がりにくくなります。

温浴施設の外気浴スペースは、露天風呂の近くに設置している場合が多いですね。露天風呂の近くでは湿度が高い事が多いため、出来るだけお風呂から離れた場所に腰掛けることをおすすめします。

身体を濡らしておく

サウナの後は水風呂やシャワーで一時的に身体の表面を冷やしていくと思います。このときについた水滴を拭かずに外気浴をしてみましょう

汗と同じように身体についた水分から気化熱が奪われて、気温が高くても涼しく感じられるようになります。

 

冬場の外気浴の取り方

冬場の気温は低く、体温が下がりすぎたりリラックスできなかったりしますね。以下のポイントを注意することで、冬場に少しでも快適な外気浴いに近づけることができます。

風のない日光が当たる場所を選ぶ

冬場の風は体温を急激に下げる原因となります。風のない場所で、また直射日光が当たる場所での外気浴をおすすめします。

体をしっかり拭く

夏とは反対に冬場はしっかりと身体を拭いてから外気浴を行いましょう

気化熱によって余分に熱を奪われることを防ぐことができます。

水風呂やシャワーをしない

冬場は、サウナ後に水風呂やシャワーをせず、直接外気浴を行うことでもクールダウンになります。外が寒いときには直接外気浴に行って、身体が寒さを感じる手前まで外気浴をしてみましょう。

足だけお風呂に入れておく

個人的に最もおすすめの冬の外気浴方法が「足湯」です。

足湯をすると、裸でも外の寒さが少し緩和され、肌寒い秋や冬にはちょうどいいリラックスができる状態になります。

行きつけのサウナ施設に露天のお風呂や温泉が併設してあれば、端の方に座って足だけ湯船に浸けてみてください。

 

決して"外”にこだわる必要はない

以上のポイントを押さえても「暑いときには暑い」ですし「寒いときには寒い」ですね。こういうときにはどうすればいいのでしょうか。

 

サウナ後の外気浴の目的を振り返ってください。外気浴は身体がリラックスできる環境で休憩することです。

そのため、「外」にこだわる必要はまったくありません。

室内でも、しっかり休憩ができれば「外気浴」としての役割を担うことができるでしょう。

施設や利用状況などにもよりますが、室内のお風呂の近くの椅子はもちろん、体をしっかり拭いて更衣室の椅子に座ることも夏や冬に快適なサウナを行うポイントになるでしょう。

まとめ

  • サウナ後の外気浴は体温を下げ、リラックスを促す。
  • 適切な外気浴時間は5分〜10分。
  • サウナ後の外気浴では温度20℃前後、湿度40%前後が理想。
  • 夏は日陰を選び、お風呂から離れる、身体を濡らしておくといい。
  • 冬は風を避け、日光のある場所を選び、身体をしっかり拭くといい。
  • 外気浴の目的はリラックスできる環境での休憩のため、室内でも可。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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