【夏や冬の過ごし方は?】サウナ後の外気浴に適した温度とやり方
はじめに
サウナで汗を流した後、ととのい椅子に腰かけて目を閉じる瞬間——あの至福の時間を味わいたくなることがありますね。
サウナの魅力の真髄ともいえるのが、サウナ後の外気浴(休憩)です。
外気浴とは、サウナから出た後に外の空気を浴びながら休憩すること。体温調整や自律神経のバランスを整え、心身を深いリラックス状態へ導く重要なプロセスです。
しかし、真夏の猛暑日や真冬の極寒の中では、なかなか快適な外気浴ができないと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、外気浴の基本から、夏・冬それぞれの季節に合わせた快適な過ごし方まで、具体的なテクニックとともに徹底解説していきます。
外気浴の基本を押さえよう

外気浴がサウナに欠かせない理由:自律神経のスイッチング
サウナ後の外気浴は、高温で活性化した交感神経優位の状態から、副交感神経優位のリラックス状態へと切り替えるための極めて重要な時間です。
サウナ室では体温が上昇し、心拍数も増加します。その後の外気浴で適切にクールダウンすることで、血管が収縮と拡張を繰り返し、血行が促進されます。これにより心拍数が安定し、いわゆる「ととのう」状態を体験できるのです。
外気浴の環境が不適切だと、このプロセスが阻害されます。暑すぎても寒すぎても、身体はストレスを感じて緊張状態を維持してしまうため、十分なリラックス効果を得られません。
外気浴の適切な時間は5分〜15分
外気浴の時間は、一般的に5分〜15分が目安とされています。
これは、サウナ浴によって上昇した深部体温が、緩やかに平常に戻るのに要する時間から導き出されています。時間が長すぎると体温が下がりすぎ、特に冬場はヒートショックのリスクも高まります。逆に短すぎると、自律神経のバランスが十分に整いません。
目安として、「肌寒さ」を感じ始めたら終了のサイン。心地よい余韻を感じながら、次のセットに移るか、休憩を終えるのがベストです。
快適な外気浴に必要な3つの条件
理想的な外気浴環境には、以下の3つの条件が求められます。
- 適切な気温:暑すぎず寒すぎない温度
- 適度な湿度:汗の蒸発を妨げない程度の湿度
- 心地よい風:そよ風程度の穏やかな空気の流れ
これらの条件が揃うことで、副交感神経がスムーズに優位になり、身体が本当の意味でリラックスできるのです。
外気浴に最適な気温と湿度の科学

快適な温熱環境に関する研究は数多く行われています。建築環境工学の分野では、人体の熱的快適性に関する国際的な指標が確立されています。
一般的な室内環境において、多くの人が快適と感じる温度帯は20°C~26°C、相対湿度は30%~60%の範囲であると報告されています。
ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)Handbook - Fundamentals
ただし、これは衣服を着用している状態での数値です。サウナ後に裸、または薄着で外気浴を行う場合は、これよりもやや低めの温度が適切と考えられます。
体格やその日の体調による個人差はありますが、多くのサウナ愛好家の経験則から気温15〜22℃、湿度60%以下、風速1m/s程度の環境が、最もリラックスできる外気浴の黄金条件といえるでしょう。
春や秋であれば、このような穏やかな気候の日も多く、屋外で心地よい外気浴を楽しめます。しかし、問題は夏と冬。ここからは、過酷な季節を乗り切るための具体的なテクニックを紹介します。
【サウナ×夏】猛暑を乗り切る外気浴テクニック

夏場は気温が30℃を超え、直射日光下では体感温度が40℃以上にもなります。そのままでは外気浴でリラックスするどころか、熱中症のリスクさえあります。以下のテクニックを活用し、夏でも快適な外気浴を実現しましょう。
日陰を選び、放射熱を避ける
夏場の直射日光は体温上昇の最大の敵です。外気浴スペースでは、木陰や建物の影になっている場所を必ず選びましょう。
環境省の「まちなかの暑さ対策ガイドライン」によれば、日向と日陰では表面温度に大きな差が生じることが報告されています。椅子の位置を少し変えるだけで、快適さは劇的に向上します。
湿度を避け、気化熱を味方につける
湿度が高いと汗の蒸発が妨げられ、体温が下がりにくくなります。
温浴施設の露天風呂から立ち上る湯気は湿度を上げる原因です。できるだけお風呂から離れ、風通しの良い場所を選びましょう。
さらに、サウナ後の水風呂やシャワーで身体についた水滴をあえて拭かずに外気浴を試してみてください。水分が蒸発する際に気化熱として体温を奪うため、気温が高くても涼しく感じられます。
POINT
風がある日はさらに効果的。水滴に風が当たることで気化が促進され、より涼しく感じられます。まさに自然のクーラーです。
【科学的クールダウン】手のひらを冷やす「パームクーリング」
これは米スタンフォード大学の研究チームが発表した、効果的な体温調整法です。
外気浴の際に氷や冷たいペットボトルを両手で握るという方法。手のひらにはAVA(動静脈吻合)という特殊な血管が集中しており、ここを冷やすことで冷却された血液が全身を巡り、効率的に深部体温を下げることができます。
手のひらの冷却は、運動後の体温調整を効率的に行い、回復を早める効果があることが示された。
Stanford Medicine News Center
もし施設に通常より冷えている自動販売機があれば、もしくは自宅から凍らせたペットボトルを持ってきて試してみてください。その効果に驚くはずです。
【外気浴×冬】極寒を味方につける休憩術

冬場は外気温が氷点下になることもあり、無防備な外気浴は低体温症やヒートショックなど、深刻なリスクを伴います。しかし、正しい知識と工夫で、冬ならではの澄み切った空気の中での最高の外気浴が可能です。
風を避け、日光(太陽放射)を最大限に活用する
冬場の風は体感温度を急激に奪います。風の当たらない場所で、かつ直射日光が当たるスポットを探しましょう。
冬の穏やかな日差し(太陽放射)は、身体を芯から温めてくれます。建物の壁際や風除けのある場所がおすすめです。
水風呂をスキップし、身体は完全に乾かす
夏とは逆に、冬場は身体の水分を完全に拭き取ってから外気浴を行いましょう。
身体に残った水滴は気化熱で体温を奪い、凍傷の原因にもなりかねません。また、外気温が5℃以下のような極寒の日は、水風呂をスキップして直接外気浴に移行するのも有効な手段です。サウナで火照った身体には、冬の冷気そのものが最高の水風呂代わりになります。
注意!
少しでも「寒い」と感じたら、絶対に我慢せず、すぐに室内へ戻ってください。冬の外気浴は「心地よい」と感じる範囲で終えることが鉄則です。
最強の冬外気浴「足湯スタイル」
個人的に冬の外気浴で最も安全かつ効果的なのが「足湯スタイル」です。
露天風呂の縁に腰かけ、足だけをお湯に浸けながら外気浴を行う方法。末端である足元から温められることで全身の血流が保たれ、上半身は冷たい外気に晒されているという理想的な「頭寒足熱」状態を作り出せます。
肌寒い秋から冬にかけて、この方法を使えば長時間の外気浴も可能に。行きつけの温浴施設に露天風呂があれば、ぜひ端の方に座って足だけ湯船に浸けてみてください。
【究極体験】雪にダイブする「フィンランド式」
サウナの本場フィンランドでは、サウナ後に凍った湖に開けた穴(アヴァント)に飛び込む習慣があります。
雪が積もっている日限定ですが、サウナ後に清潔な雪の上に数秒間だけ寝転がるのは、その簡易版といえる究極のクールダウンです。
もちろん心臓への負担が大きいため万人向けではありませんが、自宅の庭など、安全が確保されたプライベートな空間で試すのは特別な体験になるでしょう。idetoxのバレルサウナを庭に設置すれば、そんな夢のような本格フィンランド体験も可能になります。
「外」にこだわらない、本質的な休憩のすすめ

ここまで様々なテクニックを紹介してきましたが、それでも「暑いものは暑い」「寒いものは寒い」のが現実です。
そんなときは、外気浴の"本質"を思い出してください。
外気浴の目的は「副交感神経を優位にさせ、心身をリラックスさせること」です。「外の空気を浴びること」自体が目的ではありません。
つまり、必ずしも「外」にこだわる必要はないのです。
最強の休憩場所は「快適な室内」
特に猛暑日や厳冬期は、無理に外で休憩するよりも、空調の効いた室内で快適に過ごす方が、結果的にサウナの効果を最大限に引き出せます。
- 浴室内の椅子やベンチでの休憩
- 身体を拭いて更衣室の椅子に座る
- 空調が効いた休憩室やラウンジでリラックス
自宅サウナなら、"理想の外気浴環境"を創造できる
公共の温浴施設では、どうしても環境に左右されてしまいます。しかし、自宅にサウナがあれば、外気浴の環境も完全にコントロールできます。
たとえば、夏はエアコンの効いた部屋で、冬は適度に暖房を調整した空間で、一年中最高の外気浴を楽しむことが可能です。
idetoxでは、本格的なロウリュが楽しめるフィンランド式自宅サウナを専門に取り扱っています。ロウリュで湿度を自在に操り、自分だけの完璧なサウナ体験を創造しませんか。庭やベランダに置ける屋外サウナから、室内に設置できる屋内サウナまで、専門スタッフがお客様に最適なプランをご提案します。
まとめ:季節を味方につけて、"ととのい"を極めよう
外気浴は、サウナ体験の質を決定づける重要なフィナーレです。季節ごとの特性を理解し、適切な工夫をすることで、一年を通じて最高のサウナライフを送ることができます。
| 季節 | 主なポイント |
|---|---|
| 春・秋 | 外気浴のゴールデンシーズン。屋外でそのまま楽しめる。 |
| 夏 | 日陰・風通し・気化熱が鍵。パームクーリングも有効。 |
| 冬 | 風除け・太陽放射・足湯が基本。水分の拭き取りを徹底。 |
- 外気浴の目的は、副交感神経を優位にしてリラックスすること
- 適切な外気浴時間は5分〜15分が目安
- 理想環境は気温15〜22℃、湿度60%以下、そよ風
- 夏は気化熱を活用し、冬は足湯スタイルや頭寒足熱が効果的
- 無理に「外」にこだわらず、快適な室内休憩こそ最良の選択肢
- 自宅サウナなら、外気浴環境も自分で創造できる
季節ごとの外気浴テクニックをマスターし、より深く、より豊かなサウナ体験をお楽しみください。
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