【自宅サウナをさらに快適に】水風呂と外気浴のポイント
はじめに
近年、健康志向の高まりやサウナブームの影響もあり、自宅にサウナを設置する人が増えています。自宅サウナを利用することで、日々のストレスから解放され、心身ともに健康を維持することができます。
しかし、サウナの効果を高めたり、”ととのう”ためには、サウナだけでなく、その後の「水風呂」や「外気浴」が非常に重要です。
ここでは水風呂や外気浴の重要性を解説し、自宅サウナを導入するときの水風呂や外気浴のポイントについて解説していきます。アイデアの参考となれば幸いです。
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サウナ後の水風呂と外気浴の重要性
まずサウナ後の「水風呂」や「外気浴」の重要性について解説します。
サウナ後の水風呂(冷水浴)の効果
サウナでは体温が上がり、血管が拡張して血圧が下がります。その後の水風呂(冷水浴)では体温が急激に下がり、血管が収縮して血圧が上がります。
血管の収縮と拡張が繰り返されることにより、血行が促進されます。これにより以下のような効果に期待ができます。
- 血圧の正常化
- 心臓の病気の予防
- 疲労回復
- むくみの改善
- 睡眠の質の向上
- 冷えの改善
- 免疫力の向上
つまりサウナ後の水風呂は、身体的な健康効果を高める役割と言えるかもしれませんね。
また水風呂を行うことで、その後の外気浴や休憩で"ととのう"ことが起こりやすくなるという効果もあります。
サウナ後の外気浴(休憩)の効果
次に外気浴(休憩)後の効果です。
サウナや水風呂では体にストレスが与えられているため、体が緊張状態になります。その後に外気浴、あるいは休憩を行うことで体の緊張がほぐれ、よりリラックスした状態になります。
これにより以下の効果が期待できます。
- 自律神経の調整機能の向上
- ストレス解消
- 爽快感やリフレッシュ
水風呂とは反対に、メンタルヘルスの改善が外気浴の役割と言えるかもしれません。
避けたほうがいい人
水風呂に関しては体への負荷が大きいため一部の人には適していません。
日本サウナ・スパ協会によると以下のように述べられています。
サウナ後の冷水浴は、血管の反応を強く引き起こしますので、動脈硬化症・高血圧症・高度の糖尿病の人、心臓病の人は思わぬ突発事故を起こしかねませんので避けた方がいいでしょう。
誰にでも推奨されているわけではないことに注意しておきましょう。
自宅サウナにおける水風呂
では自宅でサウナを楽しむときの水風呂について、解説していきます。
水風呂導入のポイント
自宅サウナの水風呂を検討する際は、以下の2点を押さえておきましょう。
- サウナからの動線
- 水温
適切な「動線」と「水温」がポイントです。「水風呂」と言っても、条件を満たせば「シャワー」でも全く問題ありません。
サウナから水風呂への動線について
サウナ室と水風呂は、移動距離を最小限に抑えるように配置することで、利便性の高いサウナが実現します。
実際によくある、自宅サウナの水風呂は以下のパターンです。
- 風呂の浴槽に水を入れて水風呂にする
- ベランダなどの屋外にボールプールなどを使って水風呂にする
- 屋外用の浴槽を設置して水風呂にする
導入予定のサウナがどこに設置予定かを考慮し、水風呂の配置を考えてみましょう。もしサウナの設置場所にいくつかの選択肢がある場合は、水風呂への動線で決めてもいいと思います。
水風呂の温度について
サウナ施設では一般的に、水風呂は10~15℃前後の水温が利用されます。もちろん好みによって変わりますし、サウナのヘビーユーザーほど低い水温が好きかもしれません。
しかし、家庭の水道水の場合、夏場には水を出しても「ぬるい」温度になりますね。実際、豊橋市のページによると、夏場の最高水温は23.5℃程度とされています。この温度では、満足の行くリフレッシュや"ととのう"は実現しないかもしれません。
サウナ施設のような本格的な水風呂を実現するためには、以下を選択肢として考えておきましょう。
- 家庭で使えるチラー(冷却器)を導入する
- 氷を大量に入れて冷たくする
- 水の流れを作り体温を下げやすくする
能力によりますが、家庭用のチラーは20万円前後で導入することができます。
もっと初期費用を抑えたい方は、水風呂の近くに氷専用の冷凍庫を設置することをおすすめします。
また、忘れがちなのが水流です。水の流れを作ることで水風呂の体感温度を大きく下げることができます。そういう意味では水流のない水風呂でジッとしているよりも、シャワーを浴び続けたほうが効果的に体温を冷やすことができるでしょう。
水風呂設置時の注意
お風呂を水風呂として使う場合は問題ありませんが、ベランダや庭などに水風呂を設置する場合は以下の点を確認するように注意しましょう。
- 適切な排水設備があるか
- 周囲に滑りにくい素材の設置できるか
- (場合によっては)プライバシーが守られているか
水風呂を終えて、浴槽から水を流すと、場合によっては排水不足等によって周りの部屋や建物を水浸しにしてしまうかもしれません。ベランダや屋上などに浴槽やボールプールを設置する場合には、事前に排水能力が問題ないかを確認しましょう。
また、サウナや水風呂では体に水分が付着するため、非常に足が滑りやすくなります。滑りにくい素材を床材に使ったり、滑り止めマットなどを通路などに設置できるかを確認するようにしておきましょう。
そして裸でサウナや水風呂を楽しみたい場合や他人の視線が気になる方は、プライバシーにも配慮し、周囲から見えにくい場所を選んだり、適切な高さのフェンスや植栽で囲むなどの対策を講じましょう。
水風呂におすすめの商品①:チラー対応の簡易水風呂
持ち運びや撤去も可能な簡易的な水風呂であれば、こちらのエアータイプの商品がおすすめです。
穴が2箇所つけられているため、中の水を冷却器(チラー)を通して循環させることができます。
水風呂におすすめの商品②:屋外設置におすすめの木製水風呂
水に強いラバーウッドを使用し、屋外への設置におすすめのしっかりとした浴槽。
丸みのある洗練されたデザインで、設置した空間をおしゃれに彩ります。
自宅サウナにおける外気浴
次に自宅サウナでの外気浴(休憩)場所について解説していきます。
外気浴場所のポイント
外気浴の場所を検討するときは以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 適度な風通し
- 快適な温度
- 十分なスペース
「外気浴」という名前が浸透していますが、これらの条件を満たせば「外」である必要はありません。「室内」でも快適な外気浴(休憩)をすることができます。
むしろ、私は自宅サウナの場合は「室内」で休憩することをおすすめします。その理由を含めて詳しく解説していきます。
外気浴場所の風通しについて
まず、風通しの良さは体温調節とリラックスの両方に影響します。
サウナで温まった後、あるいは水風呂で冷えた後に、体は自然な体温に戻そうとします。この時、良好な風通しがあれば、体温の調節を自然に行いながら、酸素豊かな新鮮な空気を深呼吸でき、心地よいリラクゼーションを得ることができます。
室内を休憩場所にする際には扇風機などで心地よい風の流れを作るように心がけましょう。
逆に庭やベランダなどの屋外を外気浴場所にする際には、風が強くなりすぎないように注意する必要があります。風を適度に遮ることができるよう、フェンスや植栽などをうまく配置していきましょう。
外気浴場所の温度について
外気浴場所の温度も体温調節とリラックスの両方に影響します。
屋内であればエアコンが効いた部屋を使うことで、1年中同じように快適な空間でリラックスすることができるでしょう。
一方屋外の場合は、季節ごとの温度変化により、非常に快適なときもあれば、不快に感じるときもあります。特に冬場は、風邪をひくリスクが上がるだけでなく、いくら休憩しても体が緊張状態から開放されずに、十分にサウナの効果を得られなかったりしてしまいます。
外にストーブなどを設置するのも悪くありませんが、一年中快適な休憩を実現するのであれば、あらかじめエアコンの効いた室内にサウナ後の休憩スペースを作っておくことをおすすめします。
外気浴場所のスペースについて
最後に、スペースの広さは、外気浴をより楽しむために必要な要素です。
「椅子は設置したけど、狭くて足を伸ばせない」となっては、快適な空間にはなりません。十分なスペースがあれば、リラックスできる椅子やベンチを設置して、ゆったりと自然の景色や音楽を楽しむことができるでしょう。
また、フィンランドではサウナ後の休憩時にビールやソーセージを食べながら交流することがあるようです。家族や友人とサウナを楽しむ場合は、広い休憩スペースを作っておくことで、交流の場としても活用することができますよ。
外気浴におすすめの商品
サウナ休憩時の快適さと便利さを追求したサウナ用のリラックスチェア。
竹材のデザインは、ナチュラルで温かみのある雰囲気を醸し出し、サウナの空間に自然な調和をもたらします
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まとめ
自宅サウナの効果を最大限に引き出すためには、サウナだけでなく水風呂と外気浴を適切に取り入れることが重要です。水風呂は身体的な健康効果を、外気浴はメンタルヘルスの改善効果をもたらします。
自宅サウナに水風呂と外気浴の場所を設ける際は、動線、水温、風通し、温度、スペースなどに注意しましょう。一体型のサウナ小屋を導入するのも一つの選択肢です。
ぜひ自宅サウナライフを快適に過ごせるよう工夫してみてください。
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