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コラム

自宅サウナにカビが生える理由と防止策、生えたときの掃除方法

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自宅サウナにカビが生える理由と防止策、生えたときの掃除方法

はじめに

自宅サウナは健康促進とリラクゼーションのための理想的な空間ですが、「気がついたらカビが生えていた」というトラブルは決して珍しくありません。

自宅サウナのカビ発生原因を示す画像

実際に多くの自宅サウナユーザーがカビの発生に悩まされており、放置すると健康リスクや高額な修繕費用につながる可能性があります。

この記事では、サウナのカビ問題を科学的根拠に基づいて解説し、予防から除去まで実践的な対策方法をお伝えします。適切な知識と対策により、清潔で安全なサウナ環境を長期間維持することができます。

 

なぜ自宅サウナにカビが生えるのか?科学的な原因分析

カビ発生の4つの必須条件

カビが繁殖するためには以下の4つの条件が必要です:

  • 温度:20~30℃(サウナ使用後の温度帯)
  • 湿度:60~80%以上
  • 栄養源:汗・皮脂・有機物
  • 酸素:空気中に常に存在

残念ながら、サウナ環境はこれら全ての条件を満たしてしまうため、適切な対策なしではカビの温床になってしまいます。

材特有のリスク要因

サウナに使用される木材には以下の特性があります:

  • 高い吸水性:湿気を表面だけでなく内部まで吸収
  • 多孔質構造:微細な隙間に汚れや湿気が蓄積
  • 有機素材:それ自体がカビの栄養源になる可能性

 

カビと木材の「灰汁(アク)」の正しい見分け方

サウナの木材に発生した汚れの見分け方を示す画像

サウナの木材に現れる黒い汚れには、有害なカビと無害な「灰汁(アク)」の2種類があります。正しい判断が重要です。

灰汁(アク)の特徴

POINT

灰汁は木材から自然に出る色素で、人体に無害です。むしろ防虫効果があるとされています。

カビと灰汁の見分け方一覧表

判断基準 カビ 灰汁(アク)
臭い カビ臭がする 臭いはしない
範囲の変化 日に日に拡大 変化しない
表面の状態 綿毛状・ふわふわ 平滑なシミ状
色の濃さ 濃淡にムラがある 比較的均一

 

効果的なカビ予防策:3つの基本対策

自宅サウナのカビ予防対策を示す画像

対策1:適切な換気システム

換気はカビ予防の最重要ポイントです。以下の方法を実践してください。

使用後の換気手順

  1. サウナ使用直後に扉を全開にする
  2. 15~30分間そのまま放置(季節・気候により調整)
  3. 通気口がある場合は開放状態を確認
  4. 長期間使用しない場合も定期的に換気を実施

POINT

通気口は天井部分に設置すると、熱気と湿気を効率的に排出できます。既存の通気口はホコリで塞がれていないか定期的にチェックしましょう。

対策2:系統的な清掃プログラム

毎回使用後(5分間の簡単清掃)

  • 乾いた柔らかい布で水滴を拭き取る
  • 椅子・壁・床を軽く拭く
  • ロウリュ後の水滴は特に念入りに除去

月1回の念入り清掃

  1. 準備:中性洗剤を適量の水に溶かす
  2. 清拭:柔らかいスポンジで各部分を優しく清拭
  3. すすぎ:清潔な水で洗剤を完全に除去
  4. 乾拭き:乾いた布で水分を拭き取る
  5. 乾燥:1時間程度扉を開放して自然乾燥

対策3:湿度の適切な管理

ロウリュは楽しいものですが、過度な湿度上昇はカビの温床を作ります。

  • ロウリュの頻度を調整する(特に夏季)
  • 湿度計を設置してモニタリング
  • 除湿機の併用を検討(高湿度地域)

 

カビが発生してしまった場合の除去方法

自宅サウナのカビ掃除方法を示す画像

カビを発見したら、範囲が拡大する前に迅速に対処することが重要です。

初期段階のカビ除去

基本的な除去手順

  1. 安全準備:マスク・ゴム手袋を着用
  2. 清拭作業:柔らかいブラシと石鹸でカビを除去
  3. 洗浄:清潔な水で石鹸を完全に除去
  4. 乾燥:十分に水分を拭き取り、自然乾燥

頑固なカビへの対処

基本的な清掃で除去できない場合は、以下の方法を検討してください:

  • 消毒用エタノール:応急処置として有効
  • 木材対応カビ取り剤:材質を確認して使用
  • 専門業者への相談:広範囲の場合は専門家に依頼

注意!

塩素系漂白剤を使用した場合は、臭いが残らないよう十分に洗い流してください。また、木材の材質によっては変色の可能性があります。

カビ除去で絶対に避けるべきこと

避けるべき行為 理由 適切な代替案
研磨剤の使用 木材表面を傷つける 柔らかいスポンジを使用
硬いブラシ 表面が粗くなりカビが付着しやすくなる 柔らかいブラシや布を使用
熱湯の直接使用 木材の変形・色褪せの原因 ぬるま湯を使用
強力な洗剤 木材の脱色・劣化 中性洗剤を使用

 

プロが推奨する高度な対策

防カビコーティング

専門業者による防カビコーティングは、長期的なカビ予防に効果的です:

  • カビの付着・繁殖を長期間抑制
  • 人体に安全な成分を使用
  • ホルムアルデヒドの分解効果も期待

専門業者への依頼を検討すべきケース

  • カビの範囲が1㎡以上に拡大
  • DIY除去後も再発を繰り返す
  • 構造材にまでカビが浸透
  • 健康への影響が心配される場合

 

よくある質問と解決方法

Q: 毎日サウナを使用していますが、毎回清掃が必要ですか?

A: 毎日使用する場合は、使用後の簡単な水拭きと換気を毎回実施し、週1回程度の念入り清掃を推奨します。

Q: 屋外設置のバレルサウナは特別な対策が必要ですか?

A: 雨水の侵入や高湿度環境のため、室内設置より頻繁な換気と清掃が必要です。防水処理の定期チェックも重要です。

Q: カビ予防に除湿機は効果的ですか?

A: 高湿度地域や梅雨時期には効果的です。サウナ周辺の湿度を下げることで、カビの発生リスクを軽減できます。

Q: 自宅サウナの設置を検討中ですが、カビが心配です

A: 適切な設置場所の選択と、カビ対策を考慮した設計が重要です。こちらの自宅サウナでは、清掃しやすい構造と適切な換気システムを備えたモデルをご提案しています。

 

まとめ:清潔なサウナ環境を維持するために

自宅サウナのカビ問題は、正しい知識と継続的な対策により十分に予防・対処可能です。

POINT

予防三原則: ①適切な換気 ②定期的な清掃 ③湿度管理を継続することで、カビのない快適なサウナ環境を維持できます。

カビが発生してしまった場合も、早期発見・適切な除去により深刻化を防げます。DIYでの対処が困難な場合は、専門業者への相談を躊躇せず、安全で清潔なサウナライフを楽しんでください。

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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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