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【自宅サウナのレビュー】実際に"ととのう"ことができるのか検証してみた

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更新日:
【自宅サウナ検証】ボックスサウナで

はじめに

サウナ好きの夢であり憧れでもある「自宅サウナ」。

まだまだ普及は少ないものの、有名人を始め、じわじわと利用者が増え、市場も拡大してきています。もしかしたらあなたの周りにも自宅サウナを導入した人がいらっしゃるかもしれません。

 

今回はそんな自宅サウナを実際に使ってみて、「体温」や「心拍数」「血圧」を測り、温泉施設やジムのサウナと比較しながら、"ととのう"ことができるのかを検証していきたいと思います。

また最後にはレビューや使用感も述べていきます。自宅サウナを検討している人の参考になれば幸いです。

 

注意

・個人のデータのため今回のデータが全員に言えるわけではない点はご了承下さい

・自身で計測する際は自己責任でお願いします

 

 

使ったサウナ 

今回使用したサウナはidetoxで販売中の「屋内用ボックスサウナ」を使用しています。

広さや間口に合わせて設計できるセミオーダーメイド型のボックスサウナで、基本的にどの家にも設置が可能。電気ストーブを使用していてロウリュも行うことができます。

ちなみに今回使用したサイズは120×120×220cmです。

リラクゼーション ルームサウナ・ボックス 1人用 家庭用 室内用

¥1,680,000

 

計測方法と結果

計測値についての詳細なデータは少し長いので初期設定では隠しています。詳しく知りたい方は以下をクリックして下さい。

▼詳細はコチラ

基礎データ

まず計測者本人の基礎データです。

 

年齢 41
性別 男性
身長(cm) 176
体重(kg) 67
心拍数(bpm) 77
最低血圧(mmHg) 65
最高血圧(mmHg) 105
体温(℃) 36.2

 

 

計測したもの

それぞれ以下の値を測定しました。

  • 体温
  • 心拍数
  • 血圧

 

計測方法

計測は10分間のサウナを4回行って、それぞれサウナの前後に計測しています。

またサウナ室内の温度は70℃から95℃まで徐々に上げていきました。

 

測定器

計測に使ったのもの以下の測定器です。

  • 体温:オムロン C-687
  • 血圧:オムロン HEM-7122
  • 心拍数:オムロン HEM-7122

 

計測結果

 

自社ボックスサウナ 1回目 2回目 3回目 4回目
設定
温度 70° 80° 90° 95°
時間 10分 10分 10分 10分
41歳男性
体温 36.1 37 0.9 35.4 37.6 2.2 35.9 38.3 2.4 36.2 38.7 2.5
心拍数 77 80 3 66 77 11 64 92 28 62 97 35
最低血圧 65 126 61 64 64 0 67 66 -1 63 63 0
最高血圧 99 150 51 98 110 12 105 116 11 97 107 10

 

比較するデータ

他のサウナと比較するために、温泉施設やジムのサウナでも同じようにデータを取りました。

また、平均的なサウナ時の身体データとも比較するために、ポーランドのニコラウス・コペルニクス大学やドイツのマルティン・ルター大学などで行われたサウナの研究データを参考にしています。

 

データから見えるもの

体温

まずはサウナに入った10分後に体温計で測った体温についてです。

研究論文に記載されている一般的なサウナ中の体温の上がり方は、10分後に平均で1℃程度の上昇でした。

今回の自宅サウナの計測では体温は4回とも1~2℃ほど上昇しています。

特にサウナ室内の温度が80℃以上のときには、体温が2℃以上上昇しています。

 

ジムのサウナで測ったときも、体温が1.5~2℃くらい上がっていたので、ほぼ同じ結果です。

体温の観点から見ると、この自宅サウナで室温70度程度でも十分に効果があることが分かります。

 

自宅サウナの体温上昇値

 

心拍数

次に10分後の心拍数です。

まず研究論文のデータではサウナに入って10分後に心拍数は+35bpm程度上昇しています。

しかし今回の自宅サウナの場合、1回目の室温70℃ときにはほとんど上昇しませんでした。ただ、室温を上げていくと徐々に心拍数も上昇するようになっていき、最終的には室温95℃に10分間入ったときに+35bpm程度上昇しています。

もちろん湿度(ロウリュ)の影響もあるのでしょうが、私の体はこの自宅サウナの室温70℃は、心拍数にはあまり効果がないのかもしれません。というよりも、時間をもう少し伸ばす必要があるのかもしれません。

 

ちなみに室温90℃前後の温泉施設やジムのサウナで計測したときには1回目に+40bpmほど上がっています。

自宅サウナの血圧上昇値

 

血圧

最後に10分後の血圧についてです。

ある研究論文ではサウナに入って10分後に平均で最低血圧が+10mmHg最高血圧が+8mmHg程度上昇しています。

一方で今回の自宅サウナの場合1回目のサウナではなんと最低血圧が+61mmHg最高血圧が+51mmHg上昇しています。

どちらも運動時としては正常な範囲内ではありますが、めちゃくちゃ体がビックリしていますね。

2回目以降では上昇幅は0~10mmHg程度で、特に最高血圧に関しては論文データとほぼ同じような値でした。

正直、血圧の観点では自宅サウナがどうなのか、今回の計測値ではよく分かりません。

 

温泉施設やジムのサウナでは、持ち込み制限などの都合上計測できていません。

 

ちなみにサウナには「血圧の上昇を抑える」という効果がありますが、これはサウナを終えてしばらく休憩してからの話です。ここではあくまで「サウナ中」や「直後」の話ですので混乱しないようご注意下さい。

自宅サウナの血圧上昇値

 

3つを比べてみて

体温に関しては室温70℃設定でも全く問題ないですね。80℃以上にすると温泉施設のサウナ以上に体を火照らせることが出来ています。

心拍数についてはもう少し上昇してほしいところですが、今回10分だけ入ったので時間を伸ばせば温泉施設サウナ程度までは上がるのではないかと思います。

血圧に関しては1回目に異常値が出てしまったので、なんとも言えないですね。もう少し測り方などを工夫する必要があるかもしれません。

 

総じて体温・心拍数のデータを見る限り自宅サウナでも温泉施設やジムのサウナと変わらない程度まで変化しています。

データで見ても自宅サウナは十分"ととのう"ことが出来るものであることが分かりました。

 

レビュー・使用感

レビュー・使用感

ここからはデータというよりも、実際に使ってみた感想です。

準備と時間について

まず今回使用した自宅サウナはコントロールパネルで60~110℃まで温度設定が出来ました。またタイマー機能があり90分まで設定することが可能でした。

そのため準備するために何かをする必要はありません。薪ストーブと違って電気ストーブはこの「楽さ」がいいですよね。

 

また室温が安定するまでの時間を測ってみたのですが、実際に70℃になるまでに30分90℃になるまでに60分かかりました。

サウナ室の広さや環境温度などにもよるので、あまり他の自宅サウナと比較はできませんが、だいたい自宅サウナは1時間前後準備に時間がかかるので、このあたりの準備時間に関しては平均的かなと思います。

 

温度について

心拍数のデータ上は温泉施設のサウナレベルまでするのに室温90℃程度が必要でしたが、体感としては70℃であぐらを組んで座ると十分でした。

実際体温のデータでも70℃で十分上がっていますしね。

もちろん温度を90℃まで上げるとさらに汗の量が増えましたが、ヒーターが近いこともあり個人的には70℃でも十分楽しめると思います。

  

ロウリュについて

柄杓1杯のロウリュウで室内ガラスが曇り、一気に体感温度が上昇しました。

今回白樺のアロマを混ぜた水を使用したので、適度な体感温度にいい香りが加わり、かなり幸福度を高めてくれました

 

元々木材を外壁に使用されているので、ロウリュと相性が良く、そして心地よい木の香りが続くのが特徴だと思います。

もちろん水をかけすぎるとストーンが蒸発する前にロウリュの水が垂れ流れてしまいました。

 

掃除について

ロウリュで出た水滴や汗などの水分は、基本的にサウナの電源を落とした後の余熱で消えてなくなります。

そのため普段のメンテナンスは簡単な拭き掃除程度で大丈夫みたいです。

テントを畳んだり、薪ストーブの炭を片付けるような手間がなくて助かります。

 

施設サウナと比較して

やっぱり、好きな時に好きなだけ入れることがいいですね。朝起きた後や、帰宅後の空いた時間を有効活用してサウナで瞑想・休息できます。

寝る前に入って、その後すぐ眠ることができるので睡眠の質も施設より上がりやすい気がします。

 

また、サウナのために準備をしたり、時間を作る足を運ぶ必要がないので、自然に使用機会も増えます

何より自宅ですから、施設よりリラックスできますね。周りの人の動きや話し声などもないですし、他人が座った後や汚れ・汗なんかありません。

 

ちなみにガラス前にモニターやタブレットを用意することで、好きなTV・映画・Youtubeを見ることができましたよ。

 

足りないもの、気をつけたほうがいいこと

逆に今回の自宅サウナに足りないのは、やっぱり広さですね。

背伸びをするくらいは出来ますが、ストレッチをするようスペースはありません。また目を開けていると、施設の広いサウナよりも閉塞感を感じてしまいます

 

それとこれから自宅サウナの購入を検討している人はサウナ室から浴室までの導線をよく考えたほうがいいです。

サウナの後にシャワーを浴びたりすると思いますが、汗がたれたり床につくことを考えて、できるだけ近いところに配置することがおすすめです。

 

総評

総評

準備も片付けも楽でいつでも気軽に入れる点は自宅サウナの大きな強みです。

それに加えて、今回使ったボックスサウナは温度設定も自動でできますし、しっかりロウリュもできました。

70℃程度の設定でも体温は十分に上昇し、90℃程度にすれば心拍数も上がって適度な熱ストレスを受けることができました。

自宅サウナは自分だけの空間なので、衛生的にもステータス的にも気分が高まります。また自宅でリラックスして入れることは、決して温泉施設などのサウナでは得ることができないものがあります。

初期費用は少しかかりますが、余裕のある方はぜひ自宅にサウナを取り入れることをおすすめします

今回使用したサウナはこちら⇩

リラクゼーション ルームサウナ・ボックス 1人用 家庭用 室内用

¥1,680,000

 

idetox管理人

自称!?日本初のサウナコンシェルジュとして活動。 初心者の方でも、安心・安全に楽しんでいただくために、サウナにまつわる疑問やお悩み解決を日々発信中。 サウナの入り方やマナーまでご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。

https://idetox.jp/

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