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サウナで血圧改善!?高血圧に効果的な入り方と注意点を徹底解説

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高血圧を改善するサウナの効果と注意点 idetox オンラインショップ

はじめに

高血圧を改善するサウナの効果と注意点

日本には約4,000万人の高血圧患者が存在すると言われており、その多くは健康診断で「要経過観察」と診断されることが一般的です。高血圧の改善には、規則正しい生活習慣や食生活、定期的な運動が推奨されていますが、実はそれ以外にも有効な方法があります。

それが「サウナ」です。

今回は、サウナが血圧に与える効果や、高血圧の方に適したサウナの入り方について詳しく解説していきます。

 

高血圧とは?基礎知識をおさらい

まずは、高血圧についての基本的な情報を確認しましょう。これにより、サウナがどのように血圧に影響を与えるのかを理解しやすくなります。

高血圧の定義とその影響

高血圧は、血圧が常に高い状態が続く病気です。

具体的には、厚生労働省によると、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の状態が続くことを指します。

高血圧が進行すると、血管が硬くなり、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な病気のリスクが高まります。2017年の厚生労働省の報告によれば、高血圧に関連する心血管系の病気で年間約10,000人が亡くなっています。

 

高血圧の原因と予防

高血圧の原因は多岐にわたりますが、主に以下の要因が挙げられます:

  • 遺伝的要因
  • 加齢
  • 飲酒・喫煙
  • 運動不足
  • 塩分の過剰摂取
  • ストレス
  • 他の病気(例:腎臓病)

これらの要因の多くは生活習慣に起因しているため、高血圧は生活習慣病と位置づけられています。

 

サウナが高血圧に与える影響

サウナが高血圧に与える効果

サウナに入ることで血圧を下げる効果や、将来的に高血圧を予防する効果があることがいくつかの研究で明らかになっています。

 

血圧改善効果を示唆する研究

イギリスのレスター大学で行われた約25年にわたる研究によれば、

週に2~3回サウナを利用する男性は高血圧になるリスクが24%減少し、週に4~7回利用する男性ではそのリスクが46%減少する

と報告されています。

 

また、フィンランドのユヴァスキュラ大学の研究では、

サウナセッションが1回だけでも高血圧の人に血圧改善効果がある

ことが示唆されています。

これらの研究から、サウナは高血圧の改善に有効であり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを減らす可能性があると考えられています。

 

サウナが血圧に良い理由

サウナが高血圧に効果がある理由について、研究では以下のように説明されています

熱にさらされることで血管の柔軟性が改善され、血液の循環が良くなるため、血圧が下がる可能性があります。

つまり、体温を上げることや熱い環境にいることが血圧改善に寄与するのです。健康診断で血圧に異常が見つかれば「定期的な運動」を推奨されることが多いですよね。この運動による血圧改善と似たメカニズムと言えるでしょう。

 

高血圧の方がサウナの入り方と注意点

すでに高血圧の方がサウナを利用する際には、まずサウナ利用前に、かかりつけの医師に相談することをお勧めします。

 

サウナの正しい入り方で血圧改善を目指す

サウナが高血圧に良い影響を与えるためには、正しい入り方を守ることが重要です。以下に、その手順をリスト形式でまとめました。

  • 水分補給を忘れずに: サウナ前に十分な水分補給
  • 低温サウナを選ぶ: 血圧の急激な変動が少ないサウナを
  • 短時間から始める: 最初は5〜6分の短時間から入る
  • クールダウンはシャワーで: 水風呂は避け、シャワーで徐々に冷やす
  • 再度の水分補給: サウナ後も水分補給
  • 定期的に利用する: 週に2回ほどから始めてみましょう

また、以下の注意点を守ることが重要です。

 

無理をしないことが最優先

サウナ利用時には、「無理をしない」ことが大前提です。高温や急激な温度変化により、血圧が急上昇したり、逆に急降下することがあります。これにより、意識が朦朧としたり、ふらついたりするリスクが高まります

できるだけ温度の低い1段目のベンチに座ったり、一般的なサウナの推奨時間よりも少し短いぐらいで切り上げるようにしておきましょう。

また、サウナから出るときに立ち上がった瞬間にふらつく場合がありますので、ゆっくりと立ち上がり、椅子などを手で持って体を支えるクセをつけましょう。

 

低温サウナを選ぶ

サウナの種類には低温の遠赤外線サウナミストサウナを選ぶと良いでしょう。これにより、急激な血圧の変動を避けることができます。また、サウナに入る時間も短めに設定することが重要です。

 

水風呂は避け、シャワーを利用する

サウナ後に水風呂を避け、代わりに適温のシャワーで体を冷やすことをお勧めします。水風呂に入ると血圧が急上昇するため、高血圧の方には非常に危険です。

 

アルコールは厳禁

サウナ前後にアルコールを摂取するのは避けてください。サウナ利用時に起きる事故の多くは、アルコール摂取後の利用であることが分かっています。特に高血圧の方にとっては、事故のリスクが一層高まるため、アルコールは厳禁です。

 

サウナへの過度な期待は禁物

サウナの高血圧の改善効果に過度の期待は禁物

サウナが高血圧に一定の効果があることは示されていますが、過度に期待するのは禁物です。サウナはあくまで運動やその他の健康的な生活習慣を補完するもの。「サウナに入っているから大丈夫」と過信せず、食事、睡眠、飲酒、喫煙などの生活習慣も併せて見直すことが必要です。

 

※参考

高血圧 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

Sauna Bathing and Incident Hypertension: A Prospective Cohort Study | American Journal of Hypertension | Oxford Academic (oup.com)

Sauna exposure leads to improved arterial compliance: Findings from a non-randomised experimental study | European Journal of Preventive Cardiology | Oxford Academic (oup.com)

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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