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コラム

サウナでの年間死亡者数とリスクを下げる入り方

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サウナでの死亡例とリスクを下げる入り方 idetox オンラインショップ

はじめに

サウナでの死亡例とリスクを下げる入り方

「サウナで死亡事故が起きることはあるのか?」この疑問を持つ方は決して少なくありません。サウナブームが続く中、安全性への関心も高まっています。

サウナには自律神経のバランス調整や心疾患リスク軽減など多くの健康効果がある一方で、不適切な利用により重大な事故につながるリスクも存在します。

POINT

この記事では、信頼できる医学研究と公的機関のデータを基に、サウナ死亡事故の実態と効果的な予防策を詳しく解説します。

idetoxでは、皆様に安全で快適なサウナライフを送っていただくため、正確な情報をお届けします。

 

サウナ死亡事故の実態

日本の現状

日本では残念ながら、サウナが直接原因となった死亡者数の正確な統計は公表されていません。しかし、消費者庁の報告によると、2010年以降にサウナ関連の事故情報78件が寄せられ、計82人が負傷、そのうち2人が死亡しています。

近年は事故報告が増加傾向にあり、2022年と2023年度はそれぞれ10件の事故が報告されています。

サウナ先進国フィンランドの詳細データ

最も詳細なデータが得られるのは、サウナの本場フィンランドです。ヘルシンキ大学の研究によると、1990年から2002年にかけて、フィンランドでのサウナ中の死亡事故は年間10万人あたり2人未満という結果が出ています。

国・事故種別 年間死亡者数 10万人あたりの死亡率
フィンランド(サウナ) 約20-40人 2人未満
日本(交通事故) 約2,500人 約2人
日本(入浴事故) 約19,000人 約15人

サウナでの死亡リスクは交通事故とほぼ同程度で、一般的な入浴事故と比較すると格段に低いことが分かります。

 

サウナ死亡事故の主要原因

死亡原因の内訳(フィンランドの研究データより)

51%
自然死
(心疾患等)
25%
熱による
死亡
50%
アルコール
関与

最大のリスク要因:アルコール

フィンランドの研究では、過去13年間のサウナ関連死77件のうち、半数以上がアルコールに起因していることが明らかになっています。

注意!

アルコール摂取後のサウナ利用は血管拡張による失神、脱水症状の悪化、不整脈のリスクを大幅に高める最も危険な組み合わせです。

既存疾患による自然死

約51%を占める自然死の大部分は、既存の心疾患が高温環境により悪化したケースです。特に冠動脈硬化症や心筋梗塞の既往がある方は注意が必要です。

 

実際の死亡事例から学ぶ教訓

サウナでの死亡例とリスクを下げる入り方

極端な高温での競技事故

2010年の世界サウナ選手権では、110°Cという極度に高温のサウナで6分間耐久を試みたロシア人参加者が死亡しました。通常のサウナ温度(80-90°C)を大幅に上回る危険な環境での事故でした。

設備不良による閉じ込め事故

2017年にチェコで発生した事故では、サウナのドアの取っ手が故障し、母娘2人が約1時間半閉じ込められて死亡しました。設備の安全性確認の重要性を示す事例です。

過度な減量目的での長時間利用

2013年、ブラジルの格闘家が短期間での大幅減量を目指し、長時間のサウナ利用中に死亡する事故が発生しました。

  • 極端な高温環境での無理な耐久
  • 安全設備の不備や故障
  • 過度な脱水を伴う長時間利用
  • 体調管理の軽視

 

サウナを安全に楽しむための対策

絶対に守るべき安全ルール

  1. アルコール摂取後のサウナ利用禁止
  2. 適切な時間管理(1回10-15分程度)
  3. 十分な水分補給
  4. 体調不良時の利用回避
  5. 一人でのサウナ利用を避ける

利用前の健康チェック

以下の症状や疾患がある方は、利用前に医師への相談をお勧めします:

  • 心疾患(狭心症、心筋梗塞の既往等)
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 妊娠中
  • 発熱や体調不良

適切なサウナ利用のステップ

安全なサウナ利用の流れ

入浴前
十分な水分補給
軽いシャワーで体を清潔に
サウナ室
10-15分程度の利用
無理な我慢は禁物
休憩・水分補給
十分な休憩時間を確保
水分とミネラルの補給

 

サウナの健康効果も見逃せない

サウナでの死亡例とリスクを下げる入り方

適切に利用すれば、サウナには素晴らしい健康効果があることも重要な事実です。大規模な疫学研究では、定期的なサウナ利用により以下の効果が確認されています:

週4-7回サウナを利用する人の健康効果

63%減
突然死リスク
50%減
心血管疾患死亡
40%減
全死因死亡率

サウナがもたらす具体的な健康効果

  • 心血管機能の改善:血管拡張により血圧低下、心機能向上
  • ストレス軽減:コルチゾール減少、β-エンドルフィン増加
  • 自律神経調整:交感神経と副交感神経のバランス改善
  • 免疫機能向上:白血球活性化、感染症リスク低下
  • 認知機能保護:アルツハイマー病リスクの軽減

 

家庭用サウナという選択肢

より安全で快適なサウナ体験をお求めの方には、家庭用サウナも検討の価値があります。施設利用時の混雑や衛生面の心配がなく、自分のペースで安全にサウナを楽しめます。

 

まとめ:正しい知識で安全なサウナライフを

サウナでの死亡事故は確実に存在しますが、適切な利用方法を守れば極めて稀なリスクです。最も重要なのは、アルコール摂取を避け、時間管理と水分補給を徹底することです。

POINT

サウナは正しく利用すれば、心血管疾患のリスクを大幅に減らし、ストレス軽減や免疫機能向上など多くの健康効果をもたらす素晴らしい健康法です。

idetoxでは、皆様の安全で充実したサウナライフをサポートするため、今後も正確で実用的な情報をお届けしてまいります。不安を感じている方も、これらの知識を活用して、サウナの素晴らしい効果を安全に享受していただければと思います。

 

idetox管理人

自称!?日本初のサウナコンシェルジュとして活動。 初心者の方でも、安心・安全に楽しんでいただくために、サウナにまつわる疑問やお悩み解決を日々発信中。 サウナの入り方やマナーまでご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。

https://idetox.jp/

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