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その夢、諦める前に!賃貸・分譲マンションでテントサウナを導入する「現実的な方法」とは?

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【確認する5つのこと】マンションでテントサウナって出来る? idetox オンラインショップ

はじめに

マンションでテントサウナを楽しむイメージ

 

「毎日仕事終わりにサウナでリフレッシュしたい」「週末を待たずに自宅でととのいたい」

そんな思いから、マンションやアパートにテントサウナを導入できないかと考える方が増えています。

 

自宅サウナには屋内設置型のボックスサウナ、庭に設置する据え置き型の屋外サウナ、持ち運び可能なテントサウナやドームサウナなど、さまざまな選択肢があります。

その中でもテントサウナは、比較的リーズナブルな価格で全身のサウナ体験ができる点が大きな魅力です。

 

しかし、マンションやアパートでテントサウナを使用することは本当に可能なのでしょうか。

結論から申し上げると、「実現できるケースもあるが、かなり難易度が高い」と言えます。

その理由は、事前に確認・クリアしなければならない問題が複数存在するからです。

 

この記事では、マンションやアパートでテントサウナを導入するために確認すべきポイントを詳しく解説していきます。賃貸・分譲を問わず基本的な考え方は同じですが、最終的には管理会社や管理組合の判断が必要となりますので、参考情報としてご活用ください。

 

 

マンションでテントサウナを設置する前に確認すべき5つのポイント

マンションやアパートでテントサウナを導入する際には、以下の5つの項目をクリアにする必要があります。

  1. ストーブ使用の可否
  2. ベランダにテントを設営しても問題ないか
  3. (電気ストーブの場合)電圧や配線は問題ないか
  4. 水風呂や外気浴までの導線はあるか
  5. テントのメンテナンス場所は確保できるか

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

注意!

契約書の確認だけでなく、必ず管理会社や管理組合に直接確認を取るようにしてください。書面上の規約と実際の運用が異なる場合もあります。

 

マンションでストーブは使用できるか

テントサウナ導入を検討する際、まず確認すべきはヒーター(ストーブ)の使用可否です。設置スペースよりも、ストーブの問題がマンションでの利用において最大のネックになりやすいからです。

 

薪ストーブはマンションで使用できる?

テントサウナは一般的に「薪ストーブ」か「電気ストーブ」を使用してテント内を温めます。

このうち薪ストーブは、多くのマンション・アパートの契約書で使用が禁止されています

 

薪ストーブが禁止される主な理由は以下の3点です。

  • 火災発生のリスクが高いこと:薪ストーブは表面温度が200℃以上に達することがあり、周囲の可燃物への引火リスクがあります
  • 一酸化炭素中毒の危険性:不完全燃焼により発生した一酸化炭素(CO)は、血液中のヘモグロビンと強く結合し、酸素運搬能力を阻害するため非常に危険です
  • 煙や臭いによる近隣トラブル:煙や燃焼臭が近隣住民への迷惑になる可能性があります

これらは石油ストーブと同様の理由であり、分譲マンションでも賃貸でも同じ基準が適用されることが一般的です。

 

電気ストーブもマンションで禁止されている場合がある

数は多くありませんが、電気ストーブも禁止されているマンションが存在します

総務省消防庁の「令和5年版 消防白書」によると、令和4年中の住宅火災における主な出火原因のうち、電気ストーブを含む電気機器からの出火が上位を占めています。

令和4年中の住宅火災の出火原因別死者数をみると、「たばこ」が最も多く、次いで「ストーブ」「電気器具」の順となっている。令和5年版 消防白書(総務省消防庁)

そのため、安全性の観点からエアコンのみを推奨しているマンションもあります。

電気ストーブも薪ストーブも両方禁止されている場合は、残念ながらテントサウナの導入は難しいと言わざるを得ません。

 

契約書を確認するとともに、マンションの管理人や管理会社、管理組合にも直接確認を取りましょう。

 

 

テントサウナの設置場所とベランダ利用の注意点

マンションのベランダでテントサウナを設置する際の注意点

 

次に確認すべきは設置場所です。

テントのサイズによって異なりますが、1人用の小さいものでも約170cm×170cmの広さと、約200cmの高さが必要となります。

 

ベランダでのテントサウナ設営は可能か

室内に十分なスペースがあれば問題ありませんが、多くの方はベランダでの使用を検討されるでしょう。ベランダなら室内のものを片付ける必要がなく、涼しい時期であればそのまま外気浴を楽しむこともできます。

 

しかし、ベランダを使用する際には特に注意が必要です。

マンションのベランダは避難経路として指定されている場合が多く、この場合は「共用部」として扱われます。建築基準法施行令第128条では、避難経路の確保が義務付けられており、これに基づいてマンションの管理規約が定められています。

 

共用部であるベランダには、以下のような厳しい基準が設けられていることが一般的です。

  • 避難はしごの下にものを置いてはいけない
  • 置いてあるものはすぐに撤去できなければならない
  • 火気の使用は禁止

サウナ後の水風呂代わりに子供用プールを置きたいという方もいらっしゃいますが、ベランダでのプール使用も禁止されているマンションが多い点にご注意ください。

 

すぐに片付けられるテントを設営し、ストーブを使用しても問題ないか」を管理人や管理会社、管理組合に確認しましょう。

 

POINT

テントサウナの設置場所選びについて詳しく知りたい方は、「テントサウナ設置場所のポイント」も参考にしてください。

 

電気ストーブ使用時の電圧・配線問題

薪ストーブが使用できず、電気ストーブを選択する場合は、電源環境の確認が必要です。

 

200V電源が必要なケースが多い

サウナ用の電気ストーブは200Vの電圧が必要なものが多いです。

市場には100Vの家庭用コンセントで使用できるサウナ用電気ストーブも存在しますが、加熱能力が弱いため、以下のようなデメリットがあります。

  • 最高温度が低くなる(80℃程度が限界の場合も)
  • 設定温度に達するまで30分〜1時間以上かかることがある
  • 外気温が低い季節は十分に温まらない場合がある

 

マンションでの電気工事は許可が必要

200V電源の電気ストーブを使用する場合、コンセントの電気工事が必要になることがあります。また、コンセントからテント設置場所までが遠い場合は、200V対応の延長ケーブルも必要です。

 

ほとんどのマンションでは電気工事が可能ですが、一部のマンション(特に賃貸物件)では電気工事の許可が下りない場合があります

勝手に工事を行わず、事前に必ず許可を取るようにしてください。

 

注意!

賃貸マンションの場合は退去時に原状復帰が求められることが多いです。引っ越しの際には再度電気工事を行い、元の状態に戻すことを忘れないようにしましょう。工事費用は1回あたり1〜3万円程度が目安です。

 

水風呂・外気浴への導線設計

ここからは、テントサウナ導入後に後悔しないために事前に考えておきたいポイントです。必須ではありませんが、しっかり計画しておくことで"ととのいやすい"環境を作ることができます。

 

導線は短く設計する

テントサウナでしっかり体を温めた後、水風呂や外気浴への移動をスムーズに行える導線を考えておきましょう。

移動中に汗が床に落ちてしまう可能性があるため、できるだけ導線を短くする工夫や、テントの配置を最適化することが重要です。

理想的なのは、ベランダ内ですべてが完結するレイアウトです。テントサウナ、簡易プール(水風呂代わり)、リクライニングチェア(外気浴用)をすべてベランダに配置できれば、最高の環境が整います。

 

もちろんスペースの制約がありますので、テントやプールのサイズを考慮しながら、満足度の高いレイアウトができるかを事前にシミュレーションしておきましょう。

 

テントのメンテナンス場所の確保

見落としがちですが、テントをメンテナンスする場所の確保も重要です。

メンテナンス方法はテントの種類によって異なり、拭き上げ、天日干し、日陰での乾燥など、さまざまな作業が必要になります。

 

設置場所とメンテナンス場所は別々に考える

メンテナンス場所は設置場所とは分けて検討する必要があります。

例えば使用後にテントを干す必要がある場合、室内やベランダに干せるだけのスペースが必要です。テントを広げて干す場合は、設置時よりも広いスペースが必要になることもあります

 

お持ちのテントや購入予定のテントのメンテナンス方法を事前に調べ、自宅でどのようにメンテナンスを行うかイメージしておきましょう。

 

マンションでのテントサウナ導入が難しい理由と代替案

マンションでテントサウナを導入する際の課題

 

ここまで解説してきたように、マンションやアパートでのテントサウナ利用は、クリアすべき項目が多く、自分たちだけでは解決できない問題が多いのが現実です。

 

今回紹介した5つのポイント以外にも、以下のような問題を考慮する必要があります。

  • 近隣住民への配慮:音や臭い、視線などが問題になる可能性
  • プライバシーの問題:ベランダで利用する場合、外から見えてしまう
  • 騒音問題:友人を招いて複数人で利用する場合は特に注意が必要

 

契約書上は問題がなさそうに見えても、実際の運用では認められないケースもありますので、必ず管理人や管理組合に相談することをおすすめします。

 

テントサウナが難しい場合の代替案

もしマンションでのテントサウナ導入が難しい場合は、以下の選択肢を検討してみてください。

代替案 特徴 マンション適性
遠赤外線式ドームサウナ 火を使わず、100V電源で動作。省スペースで設置可能
蒸気式サウナ 浴室内で使用できるタイプあり。湿度が高いミストサウナ
サウナ施設への通い 近隣の施設を探して定期的に利用

 

特に遠赤外線式ドームサウナは、電気工事不要で100Vコンセントから使用でき、煙や臭いも発生しないため、マンション住まいの方には最も現実的な選択肢と言えます。idetoxでも取り扱いがありますので、テントサウナの導入が難しい場合はぜひご検討ください。

 

idetoxでは、さまざまなタイプの自宅サウナを取り扱っています。お住まいの環境に合った最適なサウナを見つけるお手伝いをいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

 

アンケート - idetoxアンケート

アンケート

最後までご覧いただきありがとうございます。 より良い自宅サウナを提供するために、アンケートにご協力よろしくお願いします!質問は3つです。

もし自宅サウナを購入するなら、自宅サウナに求める「一番の価値」は?
購入時に最も「重視する(厳しく見る)」点は?
判断材料として一番欲しい情報は?
質問 1 / 3
ご回答ありがとうございました!
皆さまの貴重なご意見を参考に、
より良いサウナや情報を提供してまいります。
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idetox管理人

自称!?日本初のサウナコンシェルジュとして活動。 初心者の方でも、安心・安全に楽しんでいただくために、サウナにまつわる疑問やお悩み解決を日々発信中。 サウナの入り方やマナーまでご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。

https://idetox.jp/

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