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バレルサウナの温度を上げたいときに知っておきたい3つの方法

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バレルサウナの温度を上げたいときに知っておきたい3つの方法

はじめに

その特殊な構造で、室内の熱効率を高めることができるバレルサウナ。

しかし断熱材を使用していないこともあって、どうしても外気温が低いときには室内が温まりにくいときがあります。

バレルサウナをできるだけ高温にしたい(もしくはもっと熱効率をよくしたい)とき、どうすればいいのでしょうか?

 

バレルサウナの温度を上げる3つの方法

バレルサウナの温度を上げる方法は、大きく分けて3つ。

カバーリングする」、「湿度をあげる」そして「風速を上げる」です。

 

もちろん「ストーブを変える」でも温度は上がりやすくなりますが、コストも掛かるため最終手段としたほうが良いでしょう。

 

カバーリング

温まった熱は上に向かって進んでいきますが、バレルサウナの上部にカバーをすることで、その熱が屋根を通じて外に放出される量を減らすことができます。既製品のバレルサウナの中には、初めから屋根がついているものもあります。

しかしすべてがそうではありません。

もし屋根がついていないバレルサウナを使っている場合には、上からカバーをすることで室内の温度を効率よく高めることができます。

また、カバーをすることで雨や雪などの侵入を防いだり、木材の腐食を防ぐというメリットもあります。

 

カバーに使う素材

カバーには、水を通しにくく、最低限の耐熱性(最低でも150℃前後)があり、熱が伝わりにくい素材を選んでいきましょう。

例えば、アルミやステンレスのシートは水を通さず、熱にも強い素材ですが、熱をすぐに反対側へ伝えてしまうため、室内を温めるという目的ではカバーに適していません。

 

屋根がついた既製のバレルサウナでよく使われているのは、住宅などでも使われるアスファルトシングルの屋根材です。ただこれは素人の取り付けが難しいため、専門の施工業者に依頼する必要があります。予算を惜しまない場合はご検討ください。

手軽に安価に済ませたい場合には、耐熱性のあるゴム製のシートやナイロンシートなどを利用すると良いでしょう。

 

カバーリングの際の注意点

既存のバレルサウナの上から簡易的にシートを被せると、シートと木材の間の空気に水分が滞留したり、屋根の結露水が乾かなかったりして、木材が腐食してしまうリスクがあります。

そのため、天気のいいときにはカバーを外すなど、定期的に屋根に空気を通すようにしておきましょう。

 

湿度を上げる

体感温度を上げるには「温度・湿度・風速」の3つが重要です。

そのため、もしストーブを変えずにもっと体感温度を上げたいときには湿度や風速を上げることが求められます。

バレルサウナの場合、その丸い構造によって自然に温まった空気が室内を循環し、空気の流れが作られるため、扇風機等で無理に風を作ることは、あまり好ましくありません。優先順位として高いのは「湿度」です。

 

ロウリュに対応したストーブであれば、やや多めにロウリュをして湿度を上げてやることで体感温度も高めることができます。

ロウリュに非対応であれば、バケツなどに水を入れてしばらく室内に置いたり、霧吹きなどをストーブの上に噴射していくだけでも、体感温度は大きく上がりますよ。

 

湿度を上げる際の注意点

湿度を上げすぎると、壁面や天井で結露が発生してしまいます。すると、こちらもカバーリングと同じく、木材が腐食して耐久性が落ちてしまうのです。

ロウリュ等で湿度を上げる際には、壁面の結露にも目を向け、過度に高い湿度にはしないようにしましょう。

また、使用しないときや天気がいい時には、定期的にドアを開放して室内に空気を通すように心がけましょう。

 

風速を上げる

体感温度を最も上げやすいのは「風速」を上げることです。

アウフグースやブロワーの熱波をサウナ施設で体験したことがある方も多いのではないでしょうか。あれは、空気を熱くしているわけではなく、ただ風を送っているだけです。 それにもかかわらず、体感温度は大きく上昇しますね。これとおなじことをバレルサウナで行うだけです。

 

広くないバレルサウナでアウフグースをすることは無理がありますし、1人で利用するときもあると思います。

そんなときには「うちわ」を使って軽く自分をあおいでみてください。室内の温度は変わらなくとも、体感温度を大きく変えることができると思います。

 

 

番外:ストーブを変える

上記のカバーリングや湿度・風速の対策をしても、目指している暑さに達しない場合には、最終的にストーブを変えるしかありません。

電気ストーブなら出力の大きいサウナストーブ、薪ストーブなら容量の大きいサウナストーブにすることで、より早く理想的なサウナ温度にできます。ただし、どちらも広いスペースが必要になりますので注意が必要です。

 

 

電気ストーブの出力の目安

多くのバレルサウナでは5~8kWの出力のものが一般的です。

通常、サウナは約1~1.3㎥(立方メートル)あたり1kW程度の電気ストーブが必要と言われています。(厳密には壁の面積や断熱性能、外気温などによっても異なります)

現在お使いのバレルサウナの容積を見て、ストーブの出力を計算し、もし今のストーブの出力が足りていない場合には思い切ってストーブの買い替えも検討したほうが良いかもしれません。

 

薪ストーブの大きさの目安

薪ストーブに関しては、燃焼効率などがメーカーによって大きく異なるため、残念ながら一概に大きさの目安を判断することは出来ません。

基本的に薪ストーブのスペック表やカタログに、推奨される広さが記載されていますのでそちらを参考にしてみましょう。

 

まとめ

  • バレルサウナの温度を上げる方法は「カバーリング」「湿度を上げる」「ストーブを変える」の3つ
  • カバーには耐熱性があり熱を通しにくいものを使用する
  • 湿度を高めることで体感温度を上げることができる
  • ストーブはバレルサウナの容積を見ながら再検討する

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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