コラム

【サウナストーンの選び方】有害物質を含まない石の種類は?

【有害物質を含んでない?】適切なサウナストーンの選び方と交換頻度 idetox オンラインショップ

はじめに

フィンランド式サウナで欠かせないのが蒸気を使って体を温める「ロウリュ」ですね。

このロウリュは水を熱した石にかけて、その水を蒸発させて空間の湿度を上げていくものです。

そしてこのとき使う石を「サウナストーン」と呼びます。

 

サウナストーンは水を蒸発させるために温めるだけのもののため、「どれでも同じ」だと思ってしまいがちですが、実はサウナに適したサウナストーンには特徴があります

サウナストーン選びを間違えてしまうと、熱したらすぐに崩れてしまったり、場合によっては人に害のある物質を空気中に放出してしまいます

逆に選び方を知っていれば、お店で専用のサウナストーンを購入しなくともサウナに適した石を見つけることもできるのです。

 

今回はサウナで使用するこのサウナストーンの選び方、また交換時期について解説していきます。

  

サウナストーンに求められる3つの特徴

サウナに適したサウナストーンは以下の3つの特徴を持っていなければいけません。

  • 効率的に熱を吸収し、保持する
  • 熱でボロボロに崩れないような耐熱性をもっている
  • 硫黄(鉱物)を含んでいない

 

おそらく多くの人は「熱を吸収すること(熱伝導性がある程度高いこと)」、また「ボロボロに崩れない石であること」を考慮して石を選ぶと思います。中が空洞の多いスカスカな石だと、熱を保持できませんし、崩れやすいものが多いです。

見落としがちで気をつけなければいけないのは3つ目の「硫黄を含んでいないこと」です。

硫黄鉱物などを含む石を熱してしまうと、ロウリュの際の蒸気に硫黄が溶け込んで、有毒な空気を吸ってしまうことにつながります。また、サウナ室で使われている石や金属部を変色させることにもつながります。

硫黄鉱物が石に含まれていると、石の表面がさびたような見た目をしています。このような石は絶対に使わないようにに見えるので、サウナで使用しないようにしてください。

 

良いサウナストーンの3つの見分け方

良いサウナストーンを判断する最初のポイントは「暗い色」をしていることです。

基本的には暗い色の石は熱を効率よく吸収してくれる成分が多いため、サウナに適しているとされています。

ただ、例外として火打ち石などでも使われるメノウ石(白色や赤色など)などがあります。メノウ石は明るい色のものが多く、それでいて熱伝導率が高い石です。そのため、単純に色が明るいというだけの理由でサウナに適しているかを判断することはできません。

 

重さ

もう1つの簡単な見分け方は「重さ」です。

良いサウナストーンは密度が高く、重いものです。

重い石ほど熱を内部にしっかり保持してくれるので、ストーブの火力が多少変化しても部屋の温度を安定することができます。

 

最後に石をよく見たときに、「孔が少ないこと」です。

小さな孔(穴)や隙間があると、せっかく吸収した熱が外に逃げやすく、またロウリュの際にかけた水が石の内部に入り込んでしまいます。

 

良いサウナストーンの種類

上記の特徴を持ち、サウナにぴったりな石の種類はどんな物があるのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。

火山岩

花崗岩かんらん岩斑れい岩などのマグマが冷え固まってできた火山岩がサウナストーンの代表格。

価格が安いこともあり、サウナストーンとして販売している多くは火山岩です。

火山岩は(ものによりますが)、内部に水分が溜まりにくい非多孔質のものが多く、熱にも非常に強いためサウナストーンとしてぴったりです。

ただ普通すぎて見た目にも面白さがないのは少しデメリットでもあります。

 

ジェダイト

パワーストーンなどとしても使われる鉱石のジェダイト。

鮮やかで透き通った色合で見た目でも幻想的な癒やし効果を与えてくれるこの石。

水分に非常に強く、吸水性がほとんどないため、ロウリュしたあとの蒸気は細かい粒になりやすく、角がなめらかなので扱いやすいという特徴があります。


ソープストーン

タルコクロライトとも呼ばれるこの石は、簡単に形を加工できる柔らかさを持ちながらも、内部的には非常に強い結合で作られているので、高温に強く、蓄熱性にも優れています。

特にフィンランドで生成されたカレリアン・ソープストーンは、密度が非常に高く、蓄熱性に定評があります。

 

セラミックストーン

砥石としても使われる、粘土を高温で焼いて作った陶器です。

セラミックストーンは多孔質構造のため、少し熱を放出しやすいですが、熱に非常に強いため実際にサウナストーンとして使用している温泉施設は多いです。

 

避けるべき石の種類

逆にサウナストーンとして適さない石もあります。

砂岩、珪岩、粘板岩などの堆積岩変成岩はその代表例です。

これらの石は、内部に亀裂があったり水分が閉じ込められていることがあり、加熱すると簡単に割れたり弾けたりすることがあります

そのため、そのへんの河原にあるような石をサウナストーンとして利用したいときには事前に十分に加熱して、高温に耐えられるかをチェックするようにして下さい。

 

サウナストーンの交換頻度は?

石は時間の経過とともにボロボロと崩れやすくなり、その特性を失ってしまうため、定期的に交換する必要があります。

 

一般的にサウナストーンは年に1回、または約300時間の使用後に交換することが勧められています。

ただし、石の種類や使用環境によっても変化します。サウナを利用する前に目視でサウナストーンが崩れていないかチェックし、ときには取り出して少し石同士で叩いてみることをおすすめします。

 

サウナストーン使用時の注意

サウナストーンは使用前に必ず洗い、乾燥させておくようにして下さい。

こうすることで汚れを落とし、効率よく熱を吸収できるようになります。

 

また、積み上げるときには石と石の間に十分な隙間ができるように積み重ねてください。

これにより、熱(熱風)を効率的に石に循環することができるようになります。

 

一度も使用したことがないサウナストーンは事前によく熱しておくことをおすすめします。

熱に強い種類を使っていても個体差によって熱で崩れる石があります。そういった石を除外する子ができますし、しっかり焼き込むことでより硬い石にすることができます。このとき、水をかけないように注意しましょう。

 

さいごに

サウナストーンを選ぶのはサウナの楽しみの1つでもあります。

いろんなサウナストーンを試してみて、蒸気の質や、熱の伝わりやすさ、また耐久性や見た目の面白さを感じながら、自分にあったピッタリのサウナストーンを選んでみましょう。

もちろんはじめてのサウナストーンを使用するときには安全に十分に注意してくださいね。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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