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サウナは「うつ」に効果があるのか?複数の研究論文と注意点を紹介

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うつの改善や予防が期待されるサウナの効果 idetox オンラインショップ

はじめに

サウナとうつ病の関係について解説

 

「最近、何をしても気分が晴れない」「朝起きるのがつらい」「疲れがいつまでも取れない」──そんな経験はありませんか?

一日中気分が落ち込んでいたり、やる気が出なかったり、眠れない、疲れやすいといった症状が続く気分障害の1つが「うつ病」です。厚生労働省の患者調査によると、気分障害(うつ病を含む)の患者数は増加傾向にあり、多くの人がうつの症状に悩んでいると考えられます。

そんな「うつ」の症状を改善・予防する方法はさまざまありますが、近年の研究で注目を集めている方法の1つが「サウナ」です。

この記事では、サウナが「うつ」の症状改善や予防にどのような効果が期待できるのか、複数の研究結果をもとに詳しく解説していきます。

 

「うつ」を改善するための4つの療法とサウナの位置づけ

うつ病の詳しい原因は、現在の医学でも完全には解明されていません。

精神的ストレスによって引き起こされることは広く知られていますが、進学や就職といった一般的には「嬉しいこと」の後でも発症することがあります。また、他の病気や薬の影響でうつ症状が現れるケースもあるようです。

 

うつ病の治療法は、大きく4つに分類されています。

  • 休養療法(休む)
  • 薬物療法(薬を飲む)
  • 精神療法(話す)
  • その他の療法

 

①休養療法:ストレス環境から離れて回復を促す

ストレスのかかる環境から離れてしっかり休むことで、心身の回復を促します。十分な睡眠と休息は、うつの治療・予防の基本となる重要な要素です。

②薬物療法:神経伝達物質に作用する

精神を安定させる働きをする神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)に作用する抗うつ薬を服用する治療法です。医師の指導のもとで行われます。

③精神療法:対話を通じて心を整える

カウンセラーや医師に悩みを話したり、認知行動療法などを通じて自分と向き合ったりすることで、うつの症状を改善する方法です。

④その他の療法:運動・光療法・温熱療法など

運動をしたり、光を浴びたり、電気刺激を脳に与えたりするなど、さまざまな治療法が確立されています。サウナもこのカテゴリーに含まれます。

 

サウナが注目される理由

サウナが「うつ」の予防や改善に期待される理由は、その多様な健康効果にあります。サウナには高血圧の予防、持久力の向上、睡眠の質の改善など、「運動」に近い効果が多く報告されています。

運動がうつの改善に効果的であることは多くの研究で示されていますが、体を動かすことが難しい状態の方にとって、サウナは「座ったままできる運動のようなもの」として取り入れやすい選択肢となり得ます。

後述するように、サウナの温熱刺激は運動と同様に「幸福ホルモン」の分泌や神経伝達物質の増加を促すと考えられており、この点がうつ改善への期待につながっています。

 

サウナがうつを改善する効果を示した研究

サウナとうつ病に関する研究結果

 

サウナに入ることで、うつ病患者の症状が改善されるという研究結果が複数報告されています。ここでは代表的な2つの研究を紹介します。

 

アメリカ精神医学会会長らによる研究

アメリカ精神医学会の会長も務めたコロンビア大学の医学教授「ジェフリー・リーバーマン氏」らが行った研究では、重度のうつ病患者30名を対象に温熱療法の効果が検証されました。

この研究では、1回の全身温熱療法(体温を約38.5℃まで上昇させる)を受けた被験者群において、偽治療群と比較して有意なうつ症状の軽減が確認されました。JAMA Psychiatry

この研究は小規模ではあるものの、温熱療法のうつ症状への効果を示す重要な知見として注目されています。

 

鹿児島大学などで行われた研究

日本でも、鹿児島大学などの研究チームによる研究が注目されています。

食欲不振や慢性的な疲労感といった軽度のうつ症状を持つ患者28名に対し、4週間のサウナ療法を実施したところ、多くの被験者で身体的苦痛や食欲不振の改善が見られました。Psychosomatic Medicine

これらの研究は、サウナの温熱刺激がうつ症状の改善に寄与する可能性を示唆しています。ただし、いずれも小規模な研究であり、さらなる検証が必要とされています。

 

研究機関 対象 主な結果
コロンビア大学 重度うつ病患者30名 温熱療法群で有意な症状軽減
鹿児島大学など 軽度うつ症状患者28名 身体的苦痛・食欲不振の改善

 

サウナがうつを改善・予防すると考えられる3つのメカニズム

なぜサウナが「うつ」の改善や予防に効果が期待できるのでしょうか。現在の研究で指摘されている主な理由を3つ解説します。

  • β-エンドルフィンの放出による幸福感の向上
  • 温熱刺激による神経伝達物質の増加
  • 炎症反応の正常化

 

β-エンドルフィンの放出でストレスを軽減

神経伝達物質の1つに「β-エンドルフィン」があります。これは長距離ランナーが「どこまでも走れる」と感じる「ランナーズハイ」の状態で多く放出される物質で、幸福感や多幸感をもたらすことで知られています。

サウナに入ることでこのβ-エンドルフィンが放出され、ストレスから解放された心地よさを感じることができます。この幸福感が、うつの改善や予防につながっていると考えられています。

 

温熱刺激でセロトニン・ノルアドレナリンを増やす

うつ病は、ストレスなどの原因によって脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)が減少することで発症すると考えられています。

コロラド大学のクリストファー・ローリー准教授らの研究では、「皮膚を温めると脳内のニューロンが活性化され、セロトニンの合成が促進される」ことが報告されています。

また、フィンランドの研究者K・クッコネン・ハルジュラ氏らの研究論文でも、「サウナによってノルアドレナリンが生成される」ことが示されています。

このようにサウナの温熱刺激には、うつの原因となる神経伝達物質の減少を補う効果が期待できるため、うつの改善・予防に役立つと考えられています。

 

炎症反応を正常化して心身のバランスを整える

うつ病を患っている人は、炎症反応を示す検査値(CRP、赤血球沈降速度、白血球数など)が高い傾向にあることが知られています。これは体内で慢性的な炎症が起きている可能性を示唆しています。

サウナに入ることで、これらの炎症マーカーの数値が改善され、体の防御反応が正常化するという報告があります。結果として、うつ病の症状軽減につながると考えられています。

 

POINT

サウナによる「うつ」改善効果は、①幸福ホルモン(β-エンドルフィン)の放出、②神経伝達物質の増加、③炎症反応の正常化という3つのメカニズムが複合的に作用していると考えられています。

 

自宅サウナでメンタルケアを習慣化するメリット

サウナのうつ改善効果を日常的に取り入れたい方には、自宅サウナという選択肢もあります。

公共のサウナ施設に通うのも良いですが、自宅にサウナがあれば、天候や時間を気にせず、自分のペースで習慣化できます。特に在宅ワークが増えた現代では、仕事の合間や就寝前など、好きなタイミングでリフレッシュできる点が大きなメリットです。

 

比較項目 公共サウナ idetox自宅サウナ
プライバシー 他の利用者がいる 完全にプライベート空間
継続のしやすさ 移動時間・営業時間の制約あり 思い立った時にすぐ利用可能
心理的ハードル 外出が必要 気分が落ち込んでいても自宅で完結
コスト(長期) 利用ごとに費用発生 初期投資後は追加費用が少ない

 

特にうつ症状がある方にとって、「外出する」こと自体がハードルになることも少なくありません。idetoxの自宅サウナなら、気分が優れない日でも無理なく温熱ケアを継続できます。

 

サウナの効果を過信しないための注意点

サウナの効果を過信しない注意点

 

ここまでサウナの「うつ」に対する効果を解説してきましたが、過信は禁物です。

 

注意!

サウナはあくまで「補助的な方法」であり、うつ病の治療は必ず医師の指導のもとで行ってください。

 

これまでの研究自体は信頼性の高いものが多いですが、確固たるエビデンスを確立するためには、さらなる研究が必要です。

  • 多くの研究がまだ小規模(数十名程度)である
  • サウナの種類(乾式・湿式・赤外線など)による違いが十分に検証されていない
  • 最適な頻度や時間についてのコンセンサスがない
  • 他の治療法との併用効果についての研究が限られている

 

アメリカをはじめ日本でもサウナブームが続いており、今後さらに研究が進むことが期待されます。現時点では「サウナはうつの改善に効果がある『可能性がある』」程度に捉え、過度な期待はしないようにしましょう。

うつ病の予防や改善のために、サウナの時間を極端に長くしたり、頻度を無理に増やしたりすることは避けてください。体調を崩す原因になりかねません。

 

サウナを安全に取り入れるための具体的なアドバイス

サウナをメンタルケアに活用したいと考えている方に向けて、安全に始めるためのポイントをお伝えします。

 

まずは医師に相談を

うつ症状で治療中の方は、サウナを始める前に必ず主治医に相談してください。服用中の薬や体調によっては、サウナが適さない場合もあります。

無理のない頻度と時間から始める

いきなり長時間・高頻度で始めるのではなく、まずは週1〜2回、1回10〜15分程度から試してみましょう。体調を見ながら、少しずつ自分に合ったペースを見つけていくことが大切です。

水分補給を忘れずに

サウナでは大量の汗をかくため、入浴前・中・後の水分補給が欠かせません。脱水は体調悪化の原因になりますので、しっかり水分を摂りましょう。

体調が優れない日は無理をしない

「せっかく習慣にしたのだから」と無理をするのは逆効果です。気分や体調が優れない日は、サウナをお休みしても構いません。自分を追い詰めないことが、うつケアの基本です。

 

まとめ:サウナを心身のケアに上手に活用しよう

サウナには、β-エンドルフィンの放出、神経伝達物質の増加、炎症反応の正常化といったメカニズムを通じて、うつの症状改善や予防に効果がある可能性が複数の研究で示されています。

ただし、サウナはあくまで補助的な方法であり、うつ病の治療は専門家の指導のもとで行うことが大切です。研究もまだ発展途上であり、過度な期待は禁物です。

日々のストレスケアや心身のリフレッシュ方法として、サウナを上手に活用してみてはいかがでしょうか。idetoxの自宅サウナなら、プライベートな空間で、自分のペースで無理なくサウナ習慣を続けることができます。

 

 

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