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どうしてサウナで熱中症にならないのか?_熱中症になりにくい入り方

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どうしてサウナで熱中症にならないのか?_熱中症になりにくい入り方

はじめに

サウナは一見すると熱中症になりそうな場所ですよね。

気温が35℃以上になる夏には多くの人が熱中症で病院に搬送されるニュースを良く見かけます。でも、温度が100℃近いサウナではそれほど熱中症の話は聞きません。

一体どうしてでしょうか。

 

実はこれは、「サウナは熱中症にならない」わけではなく、「正しく入れば、サウナは熱中症になりにくい」というのが正解です。

今回はそんな、サウナに正しく入れば熱中症になりにくい理由について解説していきます。

 

熱中症とは

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そもそも熱中症の定義とは何なのでしょうか。厚生労働省のページには以下のように解説されています。

「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。

ここでポイントとなるのは「高温多湿な環境に長くいるとなりやすい」こと、また「体内の水分と塩分のバランスが崩れること」です。

 

サウナが熱中症になりにくい3つの理由

では上記の熱中症の定義のポイントを見ながら、サウナがどんな環境なのか、またそれがなぜ熱中症につながりにくいのか解説していきます。

これには主に以下の3つの理由があるからです。

 

理由1:サウナは湿度が低い

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サウナは夏の外に比べてかなり湿度が低い、乾いた環境です。

気象庁が発表している月間の平均湿度をみると、夏の外は平均で80%以上の湿度が続いているのが見て取れます。

一方でサウナの湿度は10%前後。Saunologyさんが調査したロウリュ時の湿度を見ても、ロウリュで一時的に湿度が高いときでも50%を超えることはありません。

 

つまりサウナは「高温な環境ではあるが、多湿な環境ではない」のです。

 

湿度が低い乾燥した環境では、汗がすぐに蒸発します。その結果、体温を調節するのが効率的になり、体温が急に上がるのを防ぎます

そのため、サウナの中では体温が急に上がることが少なく、直接熱中症につながりにくいのです。

 

理由2:時間が短い

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厚生労働省の解説では「高温多湿な環境に長くいるとなりやすい」ことが記されていました。

サウナは自分で時間を調整ができる環境です。暑すぎると感じたら、いつでも外に出ることができます。

実際にサウナの入浴は1回でせいぜい15分程度と短い時間。このような短時間では体温調整機能が崩れるほどの状態にはなりにくいのです。

 

 

理由3:体調に合わせて管理できる

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夏の外はどこにいても暑いですね。そのため少し体調が悪くなってもすぐに快適な空間に移動できるわけではありません。

しかしサウナの場合、サウナ中に自分の体の具合が悪くなれば、すぐにサウナから出て休むなど、自分で体調を整えることができます。冷たいシャワーでクールダウンをしたり、水分を摂ることも簡単です。

実際にはサウナで軽度の熱中症になっている人も多いはずですが、自分で体調に合わせた管理ができるため、搬送されるほどの重度の熱中症になる人が少ないことにつながると考えられます。

 

熱中症を防ぐためのサウナの入り方

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サウナは夏の外に比べて熱中症になりにくい環境ですが、熱中症にならないわけではありません。

汗を大量にかくと、脱水症状となり、しまいには重度の熱中症になる危険性が十分にあります。実際に厚生労働省の熱中症の解説にも「体内の水分と塩分のバランスが崩れる」ことが記載されていますね。

サウナで熱中症にならないようにするために以下の3つのポイントを守ってサウナにはいるようにしましょう。

 

ポイント1:必ず事前に水分補給

サウナでは大量の汗をかくため、必ず事前に水分補給をしておきましょう。

1回のサウナでは平均で300~500mlの汗をかくことが知られています。水分補給はこの量を目安に行ってください。

特に、夏は普段から水分が不足しやすい季節です。夏にサウナに入るときには、普段より多めの水分をとってからサウナに入るようにしておきましょう。

また、サウナ中に途中で汗が出なくなってきたら、それは体が慣れたわけではなく、体の水分が不足しているサインです。サウナから出てしっかり水分をとり、続けて入る場合は休憩してから入るようにしておきましょう。

 

ポイント2:時間をしっかり管理

サウナでは発汗に集中したり、備え付けのテレビを見たり、瞑想したりすることでつい時間を忘れがちです。

脱水症状やそこからつながる熱中症を避けるためにも、しっかりと自分が入った時間を管理するようにしておきましょう。

 

ポイント3:クールダウンをしっかりと

サウナのあとには「水風呂」と「外気浴」を行うことが推奨されていますね。これは体温の調整をととのえるためでもあります。

これらのクールダウンをしっかりとっておかないと、体温調整機能のバランスが崩れて熱中症につながってしまうため、サウナ後にはしっかり時間をとってクールダウンを行いましょう

 

まとめ

  • 高温多湿な環境に長くいることで熱中症になりやすいが、サウナは正しく入れば熱中症になりにくい
  • サウナが熱中症になりにくい理由
    1. サウナは湿度が低く、乾燥した環境であり、汗がすぐに蒸発するため体温調節が効率的になる
    2. サウナの滞在時間は短く、体温調節機能が崩れにくい
    3. サウナでは体調に合わせて管理でき、自分で体温調節や休憩ができる
  • サウナに入る際の注意点:
    1. 事前に水分補給を行う、特に夏はいつもより多めに摂る
    2. 時間を管理し、適切な滞在時間を守る
    3. サウナ後にクールダウンをしっかり行い、体温の調整を行う

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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