はじめに

「自宅やキャンプ場で、好きなときにサウナに入れたら…」そんな夢を抱いたことはありませんか？

サウナには、血行促進やストレス軽減、自律神経の調整など、さまざまな健康効果が期待されています。フィンランドの研究（Laukkanen et al., 2015）では、定期的なサウナ利用が心血管系の健康に良い影響を与える可能性が示唆されています。そんなサウナを、施設に行かずとも楽しめる方法として注目を集めているのがテントサウナです。

健康志向の高まりやプライベート空間への意識が強まったことで、テントサウナの需要は国内外で急増しています。市場には多種多様な製品が登場し、選択肢も広がってきました。

しかし、テントサウナの購入を検討する際には、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが大切です。この記事では、サウナ専門店idetoxがテントサウナの6つのメリットと5つのデメリットを詳しく解説し、あなたに合ったサウナ選びをサポートします。

テントサウナの6つのメリット

まずは、テントサウナを選ぶ理由となる6つのメリットをご紹介します。

テントサウナのメリット①：好きな場所で使える高い利便性

テントサウナ最大のメリットは、その圧倒的な利便性です。

自宅の庭はもちろん、キャンプ場や河原、湖畔など、好きな場所に持ち運んで設営できます。「いつでも、どこでも、好きなときにととのえる」というサウナ愛好家の夢を叶えてくれるのです。

また、日本は台風や地震などの自然災害が多い国ですが、テントサウナなら使わないときは収納しておけるため、破損リスクを大幅に軽減できます。これは据え置き型の屋内サウナやサウナ小屋にはない大きなアドバンテージです。

テントサウナのメリット②：初期費用が圧倒的に安い

テントサウナは、他のタイプのサウナと比較して初期費用が格段に安いのが特徴です。

サウナ小屋やバレルサウナが100万円以上かかるのに対し、テントサウナは20万円以内で購入可能です。簡易的なモデルであれば10万円を切る製品もあり、サウナ初心者でも手を出しやすい価格帯と言えます。

テントサウナのメリット③：省スペースでコンパクト

テントサウナは、限られたスペースでも設置可能です。

サウナ小屋は広い設置スペースが必要ですが、テントサウナなら小さな庭やベランダでも対応できる場合があります。キャンプ場でスペースが限られていても、手軽にサウナ体験を楽しめるのです。

また、遠赤外線タイプのテントサウナであれば屋内設置も可能です。庭がない方やマンション住まいの方でも、自宅にプライベートサウナ空間を作ることができます。

テントサウナのメリット④：室内がすぐに温まる

見落とされがちですが、室内の昇温スピードの速さは大きなメリットです。

広いサウナ小屋や屋内サウナの場合、室内が適温（80〜100℃）になるまで30分〜1時間以上かかることがあります。一方、テントサウナは室内容積が小さいため、外気温10℃程度の環境で一般的な薪ストーブ（出力15kW程度）を使用した場合、約15〜30分で快適な温度に到達できます。

思い立ったときにすぐ入れる手軽さは、日常的にサウナを楽しみたい方にとって大きな魅力です。

テントサウナのメリット⑤：メンテナンスが比較的簡単

テントサウナは、他のサウナと比べてメンテナンスの手間が少ないのも魅力です。

基本的なケアは、使用後に水分を拭き取り、定期的に抗菌クリーナーで清掃する程度で十分です。テント生地は水洗いや天日干しも可能で、清潔に保ちやすい設計になっています。

一方、サウナ小屋やビルドイン式の屋内サウナは、湿気がこもりやすく、カビ対策のための専用コーティングや入念なクリーニングが必要です。メンテナンスに費やす時間がサウナを楽しむ時間より長くなってしまうこともあり得るのです。

テントサウナのメリット⑥：プライベート空間を手軽に確保できる

公共のサウナで、他の利用者のマナーや会話が気になった経験はありませんか？

テントサウナなら、完全なプライベート空間を手軽に作り出せます。周囲を気にせず、自分のペースでサウナを楽しめるのは大きなメリットです。また、不特定多数が利用する共有サウナを避けることで、感染症のリスクを軽減できる点も見逃せません。

テントサウナの5つのデメリット

メリットがある一方で、テントサウナには知っておくべきデメリットもあります。購入前にしっかり確認しておきましょう。

テントサウナのデメリット①：雨風に弱い

テントサウナは構造上、外部からの力に弱いという弱点があります。

テントサウナはフレームと布地で構成されているため、木造のサウナ小屋と比べて構造的な強度が低くなります。特に風には注意が必要です。山や海辺でのキャンプでは、強風のために使用できないケースも稀にあります。

天候をよく確認し、ペグやガイロープでしっかり固定するなどの対策が求められます。風速10m/s以上の環境では使用を控えることをおすすめします。

テントサウナのデメリット②：外気温の影響を受けやすい

サウナ小屋は木材（場合によっては断熱材も）で囲まれていますが、テントサウナは布製のため断熱性能が劣ります。木材の熱伝導率は約0.12W/(m・K)であるのに対し、テント生地は薄いため熱が逃げやすい構造です。また床材がないため、地面からの冷気の影響も受けやすくなります。

冬場の寒冷地では室内が温まりにくく、ストーブの燃料消費も増える傾向があります。

外気温が0℃を下回る環境で使用する場合は、断熱シートを敷いたり、より高出力のストーブを選ぶなどの工夫が必要です。

テントサウナのデメリット③：耐久性が低い

テントサウナは、サウナ小屋やバレルサウナと比較して耐久性で劣ります。

特にテント生地は、紫外線や雨風、高温にさらされることで徐々に劣化していきます。一般的なテントサウナの寿命は、使用頻度や保管状態にもよりますが、3〜5年程度と言われています。布地が薄くなったり、縫製部分がほつれたりすることがあります。

定期的なメンテナンスや、場合によってはテント部分の交換が必要になることを念頭に置いておきましょう。

テントサウナのデメリット④：室内スペースが狭い

テントサウナは省スペースで設置できる反面、室内空間は狭くなりがちです。

2〜3人で入ると想像以上に窮屈に感じることがあります。また、一人で入る場合でも、ストレッチをしたり横になったりするスペースは確保しにくいモデルが多いです。

ゆったりとした空間でサウナを楽しみたい方は、大型モデルを選ぶか、屋外サウナやバレルサウナも検討することをおすすめします。

テントサウナのデメリット⑤：毎回の設営・撤収が必要

テントサウナはメンテナンスが簡単な反面、使用のたびに設営と撤収が必要です。

設営したまま放置すると、雨風によるテント生地の劣化、カビや汚れの付着、強風による飛散や破損のリスクがあります。サウナでしっかりととのった後に片付け作業が待っているのは、少々億劫に感じるかもしれません。

「本当に毎回片付けるの面倒じゃない？」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。実際、キャンプなど非日常のイベントとして使う分には良いですが、日常的に使いたい方にとっては、毎回の設営が面倒になり、結局使わなくなってしまう可能性もあります。

テントサウナ購入時のチェックポイント

テントサウナを購入する際は、以下のポイントを確認することをおすすめします。

自分に合ったプライベートサウナを選ぼう

ここまで、テントサウナの6つのメリットと5つのデメリットを詳しく解説してきました。

テントサウナは、コストを抑えながら、好きな場所でサウナを楽しみたい方に最適な選択肢です。一方で、耐久性や設営の手間を考えると、すべての人に合うわけではありません。

今回解説したメリットやデメリットの感じ方は人それぞれです。サウナの種類は、テントサウナ以外にもバレルサウナ、屋内サウナ、ミストサウナなど多岐にわたります。

ぜひご自身のライフスタイルや使用シーンに合ったサウナを選んで、快適なサウナライフを手に入れてください。

idetoxでは、厳選したテントサウナを取り揃えています。購入前のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。