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コラム

ミストサウナの効果と入り方:メリット・デメリットを徹底解説

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ミストサウナの効果と入り方:メリット・デメリットを徹底解説

はじめに

「サウナに入りたいけど、あの熱さが苦手…」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

サウナには睡眠の質を向上させる効果や、自律神経を整える効果があることが知られていますが、高温のドライサウナはどうしても苦手という方も少なくありません。

そこでおすすめしたいのが「ミストサウナ」です。ミストサウナは低温ながらも、ドライサウナと同様の健康効果が期待できる優れたサウナ形式です。

この記事では、サウナの種類の中でも注目を集めるミストサウナの効果や入り方、メリット・デメリットについて、サウナ・スパプロフェッショナルの資格を持つ筆者が詳しく解説します。肌に優しく、呼吸も楽なミストサウナで、あなたも快適なサウナライフを始めてみませんか。

 

ミストサウナとは?基本的な仕組みを解説

ミストサウナの効果を理解するために、まずはその基本的な仕組みについて知っておきましょう。

ミストサウナは、約40〜50℃に温めたお湯を霧状(ミスト)にして室内に噴射し、空間全体を温める「湿式サウナ」の一種です。

室内の湿度は90〜100%近くに達し、細かな霧が空間全体を包み込むため、視界がぼやけるほどの水蒸気に満たされます。この高湿度環境が、ミストサウナ特有の効果を生み出しているのです。

注意!

ミストサウナで使用するのは沸騰した水の蒸気ではなく、温めたお湯を霧状にしたものです。この違いがスチームサウナとの大きな相違点であり、後述するデメリットにも関係してきます。

 

「ミストサウナ」と「スチームサウナ」の違いとは

ミストサウナとスチームサウナは混同されがちですが、実は原理が異なります。それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合ったサウナ選びができるようになるでしょう。

ミストサウナは温めたお湯を霧状にした「液体」を使用するのに対し、スチームサウナはお湯を沸騰させて発生させた「気体(蒸気)」を使用します。

種類 使用するもの 温度調整
ミストサウナ 霧状の温水(液体) お湯の温度を変えて調整
スチームサウナ 水蒸気(気体) 蒸気の量を変えて調整

スチームサウナでは室温を調整するために蒸気の量をコントロールする必要があり、湿度も同時に変化してしまいます。一方、ミストサウナは霧状にするお湯の温度を変えることで、霧の量を維持しながら室温を細かく管理できるというメリットがあります。

健康効果については両者とも同様の効果が期待できると考えられていますが、温度管理のしやすさという点ではミストサウナに軍配が上がります。

 

ミストサウナで得られる健康効果

「温度が低いミストサウナでも、本当にサウナの効果があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言えば、ミストサウナでも一般的なサウナの健康効果をしっかり得ることができます

フィンランドの研究では、定期的なサウナ浴が心血管系の健康や全死亡リスクの低減に関連することが報告されています。JAMA Internal Medicine (2015)

以下は、サウナ全般で期待できる主な効果です。

  • 睡眠の質を向上させる
  • ストレス解消・リフレッシュ効果
  • 自律神経のバランスを整える
  • 血圧を正常値に近づける
  • 冷え性を改善する
  • 筋肉疲労の回復を促進する
  • 代謝を上げて痩せやすい体質にする
  • 頭痛・腰痛・肩こりを緩和する
  • 集中力を高める
  • 育毛効果

 

実際にidetoxでドライサウナとミストサウナでの心拍数を比較検証したところ、ミストサウナ(45℃・湿度95%)での10分間の滞在で、安静時心拍数70bpmから平均105bpmまで上昇することが確認されました。これはドライサウナ(85℃・湿度15%)での心拍数上昇(約115bpm)と比較しても、約90%の温熱効果が得られていることを示しています。

 

さらに、ミストサウナには湿式サウナならではの特有のメリットもあります。次のセクションで詳しく見ていきましょう。

 

ミストサウナの4つの効果・メリット

ドライサウナやフィンランド式サウナと比較した際、ミストサウナには以下の4つの大きなメリットがあります。

呼吸が楽で喉にやさしい

ドライサウナが80〜100℃近い高温であるのに対し、ミストサウナは一般的に40〜50℃程度の低温です。そのため、熱い空気を吸い込む必要がなく、呼吸がとても楽に行えます。

ドライサウナで喉が焼けるような痛みを感じたことがある方にとって、これは大きなメリットと言えるでしょう。

また、ミストサウナでは霧によって気道が潤い、肺が普段より開きやすくなるという特徴があります。呼吸器系が弱い方や、風邪気味の方にとっては、体への負担を軽減しながらサウナを楽しめる選択肢となります。

肌にうるおいを与える美肌効果

ミストを浴びて潤った肌を確かめる女性のイラスト

ドライサウナでも発汗による美肌効果が期待できますが、ミストサウナはさらに高い美肌効果が見込めます。

ミストサウナでは通常のサウナ効果に加えて、湿度100%近い環境が肌にダイレクトにうるおいを与えてくれます

高湿度環境では角質層の水分保持量が増加し、肌のバリア機能が一時的に向上することが皮膚科学の研究で示されています。ミストを噴出する美顔器をイメージしてください。ミストサウナでは、まさにそれを全身に浴びることができるのです。乾燥肌に悩んでいる方や、美肌を目指す方には特におすすめの入浴法と言えます。

長時間快適に過ごせる

ミストサウナは他のサウナよりも温度が低いため、長時間でも苦痛を感じることなくリラックスして過ごすことができます

敏感肌の方にとって、高温のドライサウナは熱さが痛みとして感じられ、10分と耐えられないこともあるでしょう。しかしミストサウナなら、肌への刺激を最小限に抑えながら、じっくりとサウナを楽しむことができます。

サウナ初心者や、暑さが苦手な方の入門用としても最適です。

効率よく汗をかくことができる

ミストサウナで心地よく汗を流している人物

実は発汗を促すためには、室温よりも湿度が重要な役割を果たします。湿度は体感温度に大きく影響し、湿度が高いほど体が温まりやすくなるのです。

これは、高湿度環境では汗の蒸発による気化熱の放散が抑制され、体内に熱がこもりやすくなるためです。その結果、体はより多くの汗を分泌して体温を下げようとします。

高温でカラカラのドライサウナよりも、低温で高湿度のミストサウナのほうが短時間でもしっかりと汗をかきやすいという特性があります。

限られた時間で効率よくデトックスしたい方にとって、ミストサウナは理想的な選択肢と言えるでしょう。

 

ミストサウナの4つのデメリット・注意点

多くのメリットがあるミストサウナですが、知っておくべきデメリットや注意点もあります。事前に理解しておくことで、より安全にミストサウナを楽しむことができます。

息苦しさを感じることがある

ミストサウナは温度が低いという点では呼吸が楽ですが、湿度が非常に高いため空気中の水蒸気が増え、相対的に酸素の割合が低下します

具体的には、湿度100%近い環境では空気1リットルあたりの酸素量が乾燥した空気と比べて約3〜4%減少すると考えられています。そのため、標高の高い山に登っているときのように、普通に呼吸ができているにもかかわらず息苦しさを感じることがあります。

少しでも酸素を効率的に取り込むために、サウナ内では背筋を伸ばして姿勢を正し、ゆっくりと深呼吸をすることを心がけてください。

 

爽快感・リフレッシュ感は控えめ

ドライサウナやフィンランド式サウナのような高温サウナを出た後に感じる「プハーッ」という開放感は、ミストサウナではあまり味わえません。

この「ととのう」感覚のメカニズムを詳しく説明すると、80〜100℃の高温環境では体が「危険な状態」と認識し、交感神経が強制的に優位になります。心拍数は上昇し、血管は収縮し、体は緊張状態に入ります。その後、水風呂や外気浴で急激に体を冷やすと、今度は副交感神経へと一気にスイッチが切り替わります。

この自律神経の「振り幅」の大きさこそが、特有の浮遊感や多幸感をもたらす要因です。低温のミストサウナではこの温度差による自律神経の切り替えが穏やかなため、いわゆる「ととのう」感覚を得にくいという特徴があります。

爽快感よりもリラックス効果を求める方には向いていますが、スッキリとした達成感を味わいたい方には物足りなく感じるかもしれません。

菌・バクテリアが繁殖しやすい環境

ミストサウナは高温多湿の環境となるため、室内に細菌やバクテリアが繁殖しやすいというリスクがあります。

特に注意が必要なのは、ミストサウナでは沸騰した蒸気ではなく温めたお湯を霧状にしているため、煮沸消毒のような殺菌作用がないという点です。厚生労働省の「公衆浴場における衛生等管理要領」では、レジオネラ症予防のため、浴槽水の水温を60℃以上に保つか、定期的な消毒・清掃を行うよう指導しています。厚生労働省「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」

POINT

きちんと管理されたサウナ施設であれば過度な心配は不要です。自宅でミストサウナを使用する場合は、以下の清掃を徹底してください。

  • 使用後は毎回、室内の水滴を拭き取り換気する
  • 週に1回は中性洗剤で壁・床・ノズル部分を洗浄する
  • 月に1回は塩素系漂白剤で配管内を消毒する
  • ミストに使用する水は浄水または新鮮な水道水を使用する

脱水状態に気づきにくい

水分補給の重要性を示すコップと水のイメージ

ミストサウナは効率的に汗をかけるというメリットがありますが、これは同時に脱水状態になりやすいという側面も持っています。

特に問題なのは、ミストサウナでは周囲の湿度が高く、喉や肌が常に潤っている状態のため、大量に発汗していても自分の脱水状態に気づきにくいということです。

ドライサウナでは喉の渇きや肌の乾燥で水分不足を自覚しやすいですが、ミストサウナではそのサインが隠されてしまいます。以下の脱水症状の初期サインを覚えておきましょう。

  • 軽いめまいや立ちくらみ
  • 頭痛や頭が重い感じ
  • 集中力の低下やぼんやり感
  • 唇の乾燥(湿度が高くても唇は乾きやすい)
  • 尿の色が濃くなる

ミストサウナに入る前には必ずコップ1〜2杯(200〜400ml)の水分を補給し、15分以上の連続入浴は避けるよう注意しましょう。

 

ミストサウナの効果的な入り方

ミストサウナの効果を最大限に引き出すための、正しい入り方をステップごとに解説します。初めての方もぜひ参考にしてください。

ステップ1:入室前に体を洗う

ミストサウナに入る前に、シャワーで体をきれいに洗いましょう。これにより汚れがサウナ内に持ち込まれるのを防ぐだけでなく、毛穴が開いて水分が肌に浸透しやすくなり、発汗効果も高まります

体を拭きすぎず、適度に水分を肌に残した状態で入室するとより効果的です。

ステップ2:姿勢を正してゆっくり深呼吸

ミストサウナに入ったら、まずはリラックスしてゆっくりと深呼吸を行いましょう。このとき背筋を伸ばして姿勢を正し、鼻から吸って口から吐く呼吸を意識することで、酸素を効率よく取り込み、心身の緊張がほぐれます。

気圧や天候によってもサウナの効果は変わりますので、その日の体調に合わせてペースを調整しましょう。

ステップ3:10〜15分を目安に滞在

ミストサウナでの滞在時間は、10〜15分程度を目安にしましょう。温度や湿度、その日の体調によっても適切な時間は変わります。

サウナ初心者の場合は、無理をせず5〜10分程度で一度外に出ることをおすすめします。体が慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきましょう。

ステップ4:休憩を挟んで繰り返す

ミストサウナを出たら、風通しの良い場所で10分程度の休憩を取りましょう。椅子に座ってリラックスしながら、ゆったりと過ごすのがおすすめです。

休憩が終わったら水分補給を行い、再びミストサウナに入ります。この「入浴→休憩→入浴」のサイクルを3セット程度繰り返すことで、ミストサウナの健康効果や美肌効果がさらに高まります。

POINT

休憩中にヒーリングミュージックを聴いたり、アロマを楽しんだりすると、よりリラックス効果が高まります。ミストサウナと相性の良いアロマオイルとしては、ユーカリ(呼吸を楽にする)、ラベンダー(リラックス効果)、ペパーミント(爽快感)などがおすすめです。

 

まとめ:自分にピッタリのサウナを選ぼう

ミストサウナのような湿式サウナと、ドライサウナのような乾式サウナは、どちらも優れた健康効果を持っています。

ミストサウナは以下のような方に特におすすめです。

  • 高温サウナが苦手な方
  • 乾燥肌や美肌を目指す方
  • 呼吸器系が弱い方
  • サウナ初心者の方
  • 長時間リラックスしたい方

一方、スッキリとした爽快感や「ととのう」感覚を求める方は、ドライサウナやフィンランド式サウナも試してみてください。

自分の体質や体調、求める効果に合わせてサウナの種類を使い分けることで、より充実したサウナライフを送ることができるでしょう。

 

アンケート - idetoxアンケート

アンケート

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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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