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サウナ後の水風呂は危険?6つのリスクと安全に楽しむためのポイント

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サウナ後の水風呂は危険?6つのリスクと安全に楽しむためのポイント

はじめに

サウナが大好きで、リフレッシュやリラクゼーション、健康のために定期的に訪れる人が増えています。

サウナはその後の水風呂や外気浴、休憩を行うことで自律神経のバランスを整えるなど多くの健康効果に期待ができます。

しかし、サウナ後の水風呂には注意が必要です。

この記事では、サウナ初心者向けに急激な体温変化や血圧の急上昇など、水風呂に潜むリスクを6つの視点で紹介していきます。またリスクを減らし、安全で健康的に水風呂を楽しむためのポイントを併せて解説していきます。

 

水風呂が危険だとされる6つの理由

サウナの後の水風呂の危険さと安全に楽しむためのガイド 水風呂が危険とされる理由

サウナ後の水風呂が危険な理由は主に以下の6つです。

  • 心臓への負担
  • 血管への負担
  • 転倒のリスク
  • 低体温症
  • 免疫力の低下
  • 疲労が溜まる

それぞれ詳しく解説していきます。

 

水風呂の危険1:急激な心臓への負荷

サウナ後に水風呂に入ると、急激な体温の変化がおこりますね。

サウナで高温にさらされた後、冷たい水風呂に入ることで体温が急激に下がります。それによって血管が急激に収縮し、心臓に負担がかかります。すると、心臓疾患や心不全が発生するリスクが高まってしまいます

特に、高齢者や心臓に持病がある方は注意が必要です。

 

水風呂の危険2:ヒートショック(血圧の急上昇)

サウナ後の水風呂では、血管にも負荷がかかります。

これは、先程の心臓への負担と同じく、急激に体温が下がることで血管が収縮し血圧が急上昇するからです。

血圧が急上昇すると、頭痛やめまい、さらには脳出血や心筋梗塞のリスクが高まります

もともと血圧が高い方や、血圧が不安定な方は特に注意が必要です。

 

水風呂の危険3:転倒事故

「転倒なんてw」と思われるかもしれません。しかし、サウナ後の体は疲労し、筋肉が緩んでいるため、バランスを崩しやすくなるので注意が必要です。

転倒によるケガや打撲はもちろん、水風呂の中に倒れ込んでしまうこともあります。水風呂の中に倒れ込んでしまうと、一気に身体が冷やされて、より心臓や血管への負担が大きくなり、ヒートショックを起こしたり、溺れてしまいやすくなってしまいます。

 

水風呂の危険4:低体温症

水風呂に長時間入ると、体温が低下し低体温症になる危険があります。低体温症は、体温が下がりすぎて体の機能が正常に働かなくなる状態です。

これにより、意識障害や筋肉のけいれん、最悪の場合は死に至ることもあります。

 

水風呂の危険5:免疫力の低下

サウナ後に水風呂に長時間入ると、免疫力の低下につながることがあります。

水風呂では体温が下がりますね。ここに長時間滞在していると、水風呂から出たあとも体温はすぐには元に戻らず、低い体温のまま日常生活に戻ることになります

体温が低い状態だと白血球の機能やサイトカインの活性などが低下し、免疫力が下がってしまいます。そのため風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなってしまうのです。

 

水風呂の危険6:疲労が溜まりやすくなる

サウナでは血行を促進し、疲労を回復する効果に期待ができますが、その後の水風呂に長時間入ると、逆に疲労が溜まりやすくなってしまう危険性があります。

冷えは、血行が悪くなることが原因で起こることが多く、血行が悪くなると、酸素や栄養素が筋肉や各器官に十分に届かず、老廃物が排出されにくくなります。

水風呂に長時間入ることで、日常生活に戻ってもしばらく体温が戻らず、血行が悪い状態が続いてしまいます。それによって疲れやすくなってしまうのです。

 

水風呂を安全に利用するための入り方

サウナの後の水風呂の危険さと安全に楽しむためのガイド 水風呂を安全に利用するためのポイント

水風呂のリスクを減らし、安全で健康的に入るためには、以下の点に注意しましょう。

  • 入る前に、体調や持病を確認する
  • 滞在時間を適切に管理する
  • ゆっくり動く
  • 水風呂後に外気浴や休憩をしっかり行う

 それぞれ理由とともに解説します。

 

ポイント1:事前に体調や持病をチェック

まず大前提として、水風呂に入っても問題がないか事前に体調や持病をチェックしましょう。

もともと高血圧だったり血圧が安定していない方、また心臓などに疾患がある方は、以降のポイントを抑えても水風呂のリスクは大きく解消されません。

心配がある方は一度医師の診察を受け、サウナやサウナ後の水風呂が問題ないか相談するようにしましょう

 

ポイント2:時間を意識する

水風呂に入りすぎると、低体温症になったり免疫力が下がったり、その後の日常生活で疲れが溜まりやすくなったりと良いことがありません

水風呂に入る際には、入りすぎないようにしっかり時間を意識するようにしましょう。

一般的には水風呂の時間の目安は1分程度とされています。ただし、身体の大きさや水風呂の温度、水流の強さなど、条件によって推奨される時間は大きく変わります

 

少なくとも、水風呂から出たあとにブルブルと震えるように寒さを感じるようであれば、それは「入りすぎ」です。次回からもっと短い時間を意識して入浴するようにしましょう。

ちなみに私は、「水風呂の中で息を大きく吸ったときに、肺(や身体の芯)に冷たさを感じない程度まで」を目安に入るようにしています。

 

ポイント3:ゆっくり入り、動かない

一気に水風呂へ入ると、身体への負担が大きくなり、ヒートショックなどのリスクが高まります。

心臓への負担を減らすためにも、心臓の遠いところからゆっくり入ることを心がけてください。

 

また、水風呂への入浴中は体を動かさないことが望ましいです。

水風呂の中でじっとしていると皮膚と水の間に膜ができ、冷たさを感じにくくする、羽衣(はごろも)というものができます。すると冷たさを不快に感じない、気持ちの良い状態になるのです。

水中で、激しく動いてしまうと、膜である羽衣が崩れ、寒さや冷たさを感じやすくなってしまいます。

水風呂に入浴中はじっと動かないようにしましょう。

 

ポイント4:外気浴や休憩の時間をしっかりとる

水風呂から出たら外気浴などでしっかり休憩をとることで、疲労感が残りにくくなったり、免疫力の低下を防ぐことができます

 

水風呂から出た直後は体温が調整中で、自律神経のバランスも悪い(交感神経が優位な)状態です。

快適な温度の環境で、ゆったりと過ごすことで、体温や血圧を整えたり、自律神経のバランスをとる事ができるようになります

目安としては10分程度できればサウナの時間の2倍を目処に休憩しましょう。

また「外気浴」という言葉をよく使われますが、必ず「外」で行う必要はありません。例えば冬場には浴場の端で足だけお風呂につけて休憩したり、夏場には体を拭いてエアコンの効いた脱衣所でくつろいでも問題ありません。長時間でも苦に感じない快適な環境で休憩しましょう。

 

水風呂は無理に入る必要はない

サウナの後の水風呂の危険さと安全に楽しむためのガイド 水風呂は無理に入る必要はない

水風呂が苦手だったりキライな方は無理に入る必要はありません。

大事なことは、サウナ後に汗がとまるまで体を冷やすことです。

水風呂に入らない場合は、サウナ後にシャワーと水分補給で体の外側と内側の両方から体を冷やすと効果的です。シャワーは足だけにかけるだけでも全然違いますよ。

また、冷たいシャワーが苦手な方はぬるめのシャワーでも問題ありません。ただし、再び汗が出てくるような温度は避けるようにしてください。

これで水風呂に入らなくても、心と体を十分にリラックスできるサウナ体験ができますよ。

 

まとめ

サウナ後の水風呂には、危険が潜んでいます。しかし、適切な利用方法を守ることで、そのリスクを減らし、安全に楽しむことができます。

水風呂の危険について、6つのリスクに注意し、自分の体調や状況を考慮しながら利用していきましょう。また、初心者の方は無理をせず、徐々に慣れていくことが大切です。

サウナと水風呂を上手に組み合わせることで、リフレッシュやリラクゼーション効果を最大限に引き出すことができますよ。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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