サウナでスマホを使用してもいいの？

はじめに

サウナは、心身をリフレッシュさせる場所として最適ですね。

しかし、サウナの中で他にすることがないときにスマホを操作したり、あるいはロッカーがないテントサウナなどでスマホをサウナの中に持ち込んだりしても大丈夫なのでしょうか。

この記事では、サウナでのスマホ使用や持ち込みについて安全性や代替案を詳しく解説ていきます。

サウナでのスマホは「使用」も「持ち込み」もNG

結論から言うと、サウナのような高温な環境でスマホを使用したり、スマホを持ち込むことは、スマホの寿命を縮めたり故障につながる危険性が高いです。

サウナの中ではスマホの寿命を縮めたり破損するリスクが

スマートフォンは高温な環境下で使用することを想定して作られていません。

一部のICチップなどは100℃近い温度でも耐えうるように設計されていますが、それでも、多くの電子部品に故障などのリスクがでます。

例えば、ほとんどのスマホにはリチウムイオンバッテリーが使われていますが、このバッテリーの使用推奨温度は「0～35℃」。またバッテリー自体の保存温度範囲は、「-20～45℃」とされており、これを外れるとバッテリーの寿命が縮むことが報告されています。（参考：Huawei）

また、液晶画面も「0～50℃」が最適な温度とされています。そのため、これを超える気温のサウナにスマホを置くことは画面の故障につながる可能性があります。（参考：WIRED）

スマホメーカーの推奨温度範囲

実際、これらを裏付けるように、ほとんどのスマホメーカーは、使用する温度範囲を指定しています。

例えば、Apple社はiPhoneについて、使用推奨温度が0℃から35℃であることを明記しています（参照：Appleのサポートページ）。

サウナの温度はこの推奨範囲を大きく超えるため、スマホをサウナ内で使用することは推奨されません。

他にもサウナでスマホを使うべきではない理由が

サウナでのマナー

共用のサウナ施設は共有のリラクゼーションスペースです。

共用のサウナでスマホを使用することは他の利用者のリラックスタイムを妨げる可能性があり、他の利用者に対してマナー違反とされます。

また、おそらくほとんどのサウナ施設では盗撮などの防止のために、サウナ内への電子機器の持ち込みを禁止しているはずですので、施設のルールを守る意味でも、スマホを持っていくべきではありません。

サウナの効果が損なわれる可能性も

サウナは心身のリフレッシュに最適な場所ですが、スマホを使うことで脳や身体が休まらず、その効果を十分に得ることができなくなる可能性もあります。

また、サウナは温度や湿度の高さから外よりも息がしにくい環境です。スマホに集中するあまり、呼吸が疎かになり、息苦しく感じたり酸欠になってしまうリスクも考えられます。

スマホを使わないサウナの過ごし方

スマホを使わずにサウナで時間を使う方法をいくつかご紹介します。

ストレッチをする

サウナの中でのストレッチは全身の血行をさらに促進させ、サウナの効果を大きくすることに期待ができます。

実際、アメリカなどではサウナの中で行うヨガ教室なんかもあり、サウナの中で軽く身体を動かすことは健康的な時間の潰し方と言えます。

時間をかけてゆっくり筋肉を伸ばしていくことで、血行を促進してサウナの効果を高めながら時間を使うことができるでしょう。

テレビを見る

一部のサウナ施設には、サウナ内にテレビが置いてありますね。

自分の好きな番組とは限りませんが、テレビをボーッと見ながら汗を流すことは定番の時間の潰し方だと思います。

瞑想する

サウナの中で、目を閉じて自分の呼吸を意識をして瞑想をすることも定番の過ごし方です。

瞑想をすることで、頭の中を整理したり、無駄なことや嫌なことを忘れたりと、ストレスを減らしたり、感情をコントロールしやすくなる効果にも期待ができます。

頭の中を整理する

せっかくスマホがない環境です。

今週、あるいは今月やること、やらなければいけないことを頭の中で整理する時間にしてもいいでしょう。

鍵付きロッカーがないときの保管方法

サウナに入る際は、スマホを鍵付きのロッカーに保管するのがベターです。共用のサウナ施設であれば問題ありませんが、テントサウナやプライベートサウナなどでは、鍵付きロッカーがない場合もありますね。そしてこれまで説明した通り、サウナの中にスマホを持ち込むことは推奨されません。

このような場合には、ポータブル金庫と呼ばれる、鍵付きの貴重品入れに入れたり、カッターなどで簡単に切れないような素材のバッグに入れてチャックに鍵をつけるなどしましょう。

そして、このポータブル金庫やバッグを建物のドアなどにワイヤーロックなどで固定すると、さらに安全です。

他にも、車で来る場合にはスマホをグローブボックスなどに入れて施錠したり、グループで来る場合には交代で貴重品を見守るのも手段の1つでしょう。

結論

サウナの中でスマホを使用することは、スマホに損傷を与えるだけでなく、サウナのリラクゼーション効果を低下させる可能性があります。サウナを訪れる際は、スマホを安全な場所に保管し、心身のリフレッシュに集中しましょう。