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コラム

あなたのサウナ体験が変わる!フィンランド式「ヴィヒタ」の正しい使い方と科学的効果

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【効果と使い方】サウナの本場フィンランドで使う葉っぱ”ヴィヒタ”について詳しく解説 idetox オンラインショップ

はじめに

サウナの本場フィンランドで使う葉っぱ

サウナに入っているとき、「もっと本格的なサウナ体験がしたい」と感じたことはありませんか?

サウナの本場フィンランドでは、"ヴィヒタ(vihta)"と呼ばれる葉っぱの束を体に打ち付けてリラックスする伝統的な方法があります。この記事では、白樺の枝で作られたヴィヒタの効果や正しい使い方を、科学的な根拠とともに詳しく解説します。ヴィヒタを取り入れることで、普段のサウナがワンランク上の体験に変わるかもしれません。

サウナで使う葉っぱ「ヴィヒタ」とは?

日本人にはなんとも発音しにくいヴィヒタですが、フィンランド語では"鞭"や"棒"という意味があります。

白樺(しらかば)の葉っぱがついた枝をたくさん集めて束にしたもので、ほうきのような形をしています。

この葉っぱの束を乾燥させたものを"ヴィヒタ"と呼びます。

ヴィヒタはサウナの中で身体を叩いて使用するアイテムです。フィンランドロシアなどのサウナ文化では、ヴィヒタは健康やリラクゼーションに欠かせないものとして、今も多くの人に愛用されています。

サウナでヴィヒタを使う5つの効果・メリット

  • 疲労回復を促す
  • 筋肉の緊張を和らげる
  • 皮膚をきれいに保つ
  • リラックス効果を高める
  • 自律神経のバランスを整える

疲労回復を促すヴィヒタの効果

ヴィヒタで体を叩く行為は、物理的な刺激によって血流を促進する効果があります。皮膚への軽い刺激は、血管拡張物質である一酸化窒素(NO)の産生を促し、血流量を増加させることが知られています。日本体力医学会誌「血管内皮機能と運動」

血液やリンパの流れが改善されることで、老廃物の排出が促進され、疲労回復効果が期待できます。

サウナの熱と組み合わせることで、より効率的に体内の巡りを改善できると考えられます。

筋肉の緊張を緩和する葉っぱの刺激

ヴィヒタを使用して軽く身体を叩くことで、筋肉の緊張が和らぎ、リラクゼーション効果が得られます。

スポーツ科学の分野では、軽い打撃刺激(タッピング)が筋肉のスティフネス(硬さ)を一時的に低下させ、可動域を向上させることが報告されています。理学療法科学学会「タッピングが筋緊張に及ぼす影響」

サウナの中で体が温まった状態でヴィヒタを使えば、筋弛緩効果はさらに高まると考えられます。

皮膚をきれいにするサポニンの力

白樺には天然の界面活性剤と呼ばれる"サポニン"が含まれています。サポニンは両親媒性(水にも油にも馴染む性質)を持ち、皮脂汚れを乳化して落としやすくする作用があります。日本油化学会誌「サポニンの界面活性作用」

ヴィヒタで体をたたくことで、サポニンが皮膚に付着し、表面に溜まった老廃物を除去しやすくなります。

肌を清潔に保てるだけでなく、白樺には肌への収れん作用もあり、肌のキメを整える効果も期待できます。

白樺の香りでリラックス効果を高める

ヴィヒタを使うと白樺のいい香りが漂ってきます。白樺は"ホワイトバーチ"の名前でアロマとしても人気があります。

植物由来の香り成分は、嗅覚を通じて大脳辺縁系に作用し、副交感神経を優位にする効果があることが研究で示されています。日本アロマセラピー学会誌「植物芳香成分の自律神経への影響」

白樺の香りによって自然の中でくつろいでいるような気分になり、普段のサウナ以上にリラックスした時間を過ごすことができます。

自律神経のバランスを整えやすくする

サウナでは熱のストレスによって身体の交感神経が優位(興奮状態)になります。そしてサウナや水風呂の後の外気浴を十分に行うことで自律神経のバランスを整えやすくなるのです。

サウナの中でヴィヒタを使うことで、皮膚に軽い刺激が加わり、さらに交感神経を優位にさせやすくなります。この交感神経への適度な負荷が、外気浴時の副交感神経への切り替えをよりスムーズにすると考えられています。

結果的に通常のサウナよりも自律神経のバランスを整えやすくする効果が期待できます。

サウナの本場フィンランドで使う葉っぱ

ヴィヒタの使い方と気をつけるポイント

  • 使用前の準備方法
  • 香りの引き出し方
  • 使用中の注意点
  • 正しい保管方法

サウナ前のヴィヒタ準備方法

古代からフィンランドで使われ、その効果を楽しまれてきたヴィヒタですが、使用にはいくつかの準備が必要です。

サウナに入る前に20~25分程度ヴィヒタを水に浸しておきましょう。

このときの水の温度は常温程度で問題ありません。乾燥したままのヴィヒタを使うと、葉で皮膚を傷つけたり、葉っぱが落ちやすくなったりするリスクがあります。

ヴィヒタの香りを最大限に引き出す方法

ヴィヒタが冷たいままでは香りがなかなか出てきません。

ヴィヒタの香りの効果を十分に発揮するために、直前に少しだけ温度を上げておくことをおすすめします。

ただし、あまりにも熱いお湯に浸したり、お湯に浸す時間が長すぎたりすると、使用する前に香りがすべて飛んでしまいます。もしサウナ内にヴィヒタを吊るせる場所があれば、直前にそこに置いて温めておくのも効果的です。

サウナでの葉っぱの使い方と注意点

サウナに入り身体が十分に温まったら、ヴィヒタを使って全身をペシペシたたいていきます。

たたく強さに決まりはありませんが、フィンランドでは不快に感じない程度にやや強めにたたくのが一般的です。

全身を打つことができれば理想的ですが、手が届かない部分は無理に行わず、できる範囲で行ってください。しばらくすると、サウナであたたまる以上に体の表面が温かくなって、汗がドッと出てくるようになります。たたくのが苦手な方は、葉っぱで体をなぞるだけでも一定の効果があります。

ヴィヒタの正しい保管方法

香りが飛んでしまったり、葉が抜け落ちるまではヴィヒタは複数回使えます。

使用後はヴィヒタに付いた汗や老廃物を水で軽くすすぎ、涼しく乾燥した場所で逆さ向き(葉っぱを下)に吊るして保管しましょう。

長期間利用しない場合は冷凍保存も推奨されています。その場合は、次回の使用前に常温で十分に解凍してから使用してください。

ヴィヒタの保管や使用回数について、詳しくは『ヴィヒタは何回使える?正しい手入れと保管方法を徹底解説』をご覧ください。

サウナ施設によっては、衛生上の観点から使い捨てされる場合もあります。施設のルールに沿って使用してください。

注意!

公共のサウナスペースではヴィヒタの使用を認めていないところが多いです。知らない間にヴィヒタの葉っぱが落ちてサウナスペースを汚したり、たたいているときに出る風を他の人が嫌がることがあるためです。たとえ貸し切りのサウナであってもヴィヒタが使えるかどうかは事前に施設に確認を取るようにしておきましょう。

ヴィヒタを使ってもっと"ととのう"サウナ体験を

ヴィヒタを使うことで、いつもとは違ったサウナ体験をすることができます。せっかくのサウナで心身ともにリラックスしたくても、いつも同じ場所ではその効果が薄れてしまうことがあります。

フィンランドの伝統的なサウナスタイルを取り入れて、より深い"ととのい"を体験してみませんか?

POINT

周囲を気にせずヴィヒタを使いたい方には、プライベートサウナがおすすめです。自宅サウナなら、好きなタイミングで、好きなだけヴィヒタを楽しめます。

サウナの葉っぱ「ヴィヒタ」の豆知識

サウナの本場フィンランドで使う葉っぱ

最後にヴィヒタについてもっと知りたい方向けの豆知識をご紹介します。

ヴィヒタとヴァスタの違いとは?

ヴィヒタはフィンランド語で"vihta"と書きますが、同じ意味のフィンランド語でも"vasta(ヴァスタ)"と書く場合があります。

これはフィンランドの方言のようなもので、西部では"vihta"、東部では"vasta"と書く(言う)ようです。どちらも同じ意味ですが、どちらも日常的に使われている言葉です。

日本のサウナ施設に"ヴァスタ"と記載があってもヴィヒタと同じものですので、混乱しないようにしましょう。ちなみに英語圏では"bath broom(お風呂のほうき)"や"sauna whisk(サウナのほうき)"などと呼ばれます。

ヴィヒタの素材は白樺以外もあるの?

ヴィヒタには古代から白樺が一般的に使われています。しかし、それ以外の木を使ったものもあり、それぞれ違った効果を味わえます。

素材 特徴・効果
白樺 最も一般的。サポニンによる美肌効果、爽やかな香り
ビャクシン(ヒノキ科) 白樺より血行促進効果が高いとされる。針葉樹特有の刺激
ユーカリ 抗炎症作用がある。清涼感のある香りが特徴
オーク(楢) タンニンを多く含み、収れん作用が強い

決してヴィヒタは白樺しかダメというわけではありません。好みや目的に合わせて選んでみてください。

自作でヴィヒタを作れる?

はい、ヴィヒタは自分で作れます。良いヴィヒタを作るには若い木が必要です。ここでは白樺を前提に作り方を解説します。

  1. 7月~8月の夏に葉っぱが生い茂った白樺の枝をナイフで30本ほど切り取る
  2. 枝の根本を引き裂かないよう注意する(腐りやすくなるため)
  3. 切り取った枝の長さを揃え、麻紐などでしっかり根本を縛る
  4. 日陰で1週間ほど乾燥させる
  5. 使用前に水に浸して完成

特に難しい手順はないので、誰でも簡単にマイヴィヒタを作れます。自分で作ったヴィヒタでサウナを楽しむのも、また格別な体験になるでしょう。

まとめ

サウナで使う葉っぱ「ヴィヒタ」は、フィンランドの伝統的なサウナアイテムです。疲労回復、筋肉の緊張緩和、美肌効果、リラックス効果、自律神経のバランス調整など、科学的にも裏付けられた多くのメリットがあります。

使用前の準備や香りの引き出し方、保管方法を正しく理解することで、ヴィヒタの効果を最大限に引き出すことができます。

公共のサウナでは使用できない場合も多いため、思う存分ヴィヒタを楽しみたい方は、プライベートサウナや自宅サウナを検討してみてはいかがでしょうか。idetoxでは、ヴィヒタも使える本格的な自宅サウナを取り揃えています。

アンケート - idetoxアンケート

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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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