コラム

遠赤外線サウナの効果とデメリット|健康効果と注意点まとめ

【敏感肌におすすめ!】遠赤外線サウナの効果や入り方を詳しく解説 idetox オンラインショップ

はじめに

遠赤外線サウナは、特にアメリカを中心に、世界中のジムや温泉施設などで人気を博しています。

日本でもまだまだ数は少ないですが、赤外線サウナはいくつかの温泉施設で見ることができますし、自宅サウナとしても比較的安価に導入することができます。

 

遠赤外線サウナは直接体を温めるため、室内の温度が比較的低温でも問題ありません。そのため、一般的なサウナよりも長時間快適に過ごしやすく多くの健康効果を得ることができると言われています。

今回はこの遠赤外線サウナについて、仕組みや報告されている健康効果、さらにそのデメリットやリスクについて詳しく解説します。

 

遠赤外線サウナとは?

光の波長の1つである赤外線の中で、特に3μm~1000μmの波長にあるものを遠赤外線と呼びます。この波長は目に見えません。

この波長を人に当てることで、体を直接温めるのが遠赤外線サウナです。

薪ストーブや電気ストーブのように、周りの空気を温めてから人を温めるという2段階の工程が不要なため、エネルギー効率が非常に良いとされています。実際には、遠赤外線の熱の約80%が体を温めることに使われます。

 

また、周囲の温度がそれほど高くならないため、利用者にとって長時間でも快適に過ごしやすいというメリットがあります。サウナの息苦しさや熱すぎて痛みを感じる敏感肌の方にとっては、救世主のような存在です。

 

遠赤外線サウナの健康効果

遠赤外線サウナも普通のサウナと同じように体を温めて汗をかくため、基本的には同様の健康効果を得ることができます

さらに、遠赤外線サウナならではの効果もいくつかの研究で示されています。

例えば、普通のサウナで期待される以下の効果は、遠赤外線サウナでも得られるとされています:

  • 睡眠の質を向上する
  • リフレッシュ効果・ストレス解消効果
  • 自律神経のバランスを整える
  • 血圧を正常値に近づける
  • 冷え性を改善する
  • 筋肉疲労を回復する
  • 痩せ体質になる
  • 頭痛や腰痛、肩こりの改善
  • 肌のターンオーバーを整える
  • アンチエイジングやニキビ予防
  • 肌の病気を予防する

 

遠赤外線サウナの特に高い効果

遠赤外線サウナでは周囲の空気の温度が低いため、ストレスを感じずに長時間入り続けることが可能です。

例えば、普通のドライサウナに20分間入るのは少し過酷ですが、遠赤外線サウナなら20分でも快適に過ごせます。

このように熱ストレスによる体への影響が少ないため、得やすい効果がいくつかあります。

以下に、いくつかの研究結果を基にした効果を紹介します。

 

慢性疲労とストレスの改善

遠赤外線サウナは、熱い空気に肌が触れ続ける「熱ストレス」が少ないため、体への負担が小さく、疲労回復やストレスの解消効果が得やすいとされています。

鹿児島大学の研究では、遠赤外線サウナを利用した温熱療法で、慢性疲労症候群の女性の気分が改善され、不安、抑うつ、疲労が軽減されたことが報告されています。この研究では15分間の遠赤外線サウナを週に5回実施しました。

 

血圧を正常値に

高血圧の割合が高い糖尿病患者に、遠赤外線サウナを定期的に利用してもらうことで血圧が低下することが報告されています。

2009年にカナダで行われた研究では、遠赤外線サウナの使用が2型糖尿病患者の血圧を減少させる可能性が示されています。この研究では20分間の遠赤外線サウナを週に3回行いました。

 

筋肉疲労の回復と持久力の向上

運動後にサウナセッションを行うと、激しい運動後の筋肉の痛みや炎症が減少することが報告されています。

これは普通のサウナでも得られる効果ですが、フィンランドの研究では「遠赤外線サウナが最も体への負担が軽く、リラックスできるため、神経筋系に好ましい」と報告されています。

この研究では50℃の遠赤外線サウナに30分間入って測定しました。

 

遠赤外線サウナのデメリットとリスク

遠赤外線サウナは、その特性から一部の健康効果が期待できる一方で、通常のサウナと比べてリフレッシュ感や爽快感が少ないと感じることがあります。

「はぁ~」と息を吐きながら気持ち良く外気浴を楽しみたい方には、遠赤外線サウナは不向きかもしれません。

以下は、他のサウナと同様に遠赤外線サウナでも起こる症状です。

脱水症状

遠赤外線サウナは、周囲の温度がそれほど高くないため、長時間入っていても熱さを感じにくい特性があります。

そのため「いつまでも入れそう」と時間を忘れて入ってしまうと、脱水症状のリスクが高まることがあります。

また、発汗量が分かりにくいため、気づかないうちに脱水症状になる可能性もあります。最初は短時間のセッションから始め、徐々に慣れていくことが重要です。

 

立ちくらみ

たとえ十分な水分を摂取していても、血圧の変化により立ちくらみが起こることがあります。

サウナから出る際は、ゆっくりと移動し、転倒や転落を防ぐように注意しましょう。

 

遠赤外線サウナを避けるべき人

比較的リスクが低い遠赤外線サウナですが、以下の方々は事前に医師に相談することをお勧めします:

注意!

  • 慢性的に高血圧の方
  • 心臓病を患っている方
  • 日常的に薬を服用している方
  • 妊娠中の方

また、普通のサウナと同様に、サウナ前にアルコールを飲まないよう注意しましょう。アルコールの利尿作用で体が脱水しやすくなるだけでなく、判断力が鈍ることで重大なリスクが生じます。

実際、サウナでの死亡例の多くは、直前にアルコールを摂取していたことが報告されています。遠赤外線サウナでも同様の注意が必要です。

また、カフェインを含む飲み物や利尿作用のある野菜ジュースなども、サウナ前には控えるようにしてください。

 

遠赤外線サウナの正しい入り方

遠赤外線サウナの入り方は、基本的には普通のサウナと同じです。初めて遠赤外線サウナを試す方は、以下の手順を参考にしてください。

入る前に水分補給

脱水を避けるために、事前に300~500mlほどの水分を補給しておきましょう。

体の汚れを落とす

サウナに入る前にシャワーを浴びて、体の汗や汚れをしっかりと落としておきましょう。

時間を決めてリラックス

サウナに入ってリラックスできる体勢を取り、くつろぎましょう。一般的には20~30分が推奨されていますが、初めは10分を目安にしてみてください。

冷たいシャワーで汗を洗い流す

サウナから出たら、汗をシャワーで洗い流します。このとき、冷たいシャワーを使うことで血管を引き締め、サウナの健康効果を高めることができます。

水風呂はどうする?

サウナの後に水風呂に入る温冷交代浴は、遠赤外線サウナの分野ではあまり研究が進んでいません。理論的には効果が期待できますが、無理して入る必要はありません。

 

外気浴で体を落ち着かせる

外の椅子に座って汗をかいた体を落ち着かせましょう。自律神経が整い、リラックス効果が高まります。冬の寒い時期は、室内で過ごしても問題ありません。

入浴後に水分補給

サウナから出た後も水分補給をしっかり行い、その後の活動が楽に進むようにしましょう。

 

繰り返し入浴する?

通常のサウナでは「サウナ→外気浴」のセッションを3回ほど繰り返すことで健康効果が高まるとされています。遠赤外線サウナも同様に、繰り返し入浴することで効果が高まる可能性がありますが、無理して何回も入る必要はないかもしれません。

 

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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