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「サウナで痩せる」は大きな間違い!カロリー消費より重要な「太りにくい体」をサウナで作る

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ダイエットやシェイプアップに役立つサウナの科学的な効果 idetox オンラインショップ

はじめに

サウナに入ると大量の汗をかきますよね。「こんなに汗をかいているのだから、きっと痩せるはず」と期待したくなるものです。では実際のところ、サウナで本当に痩せることはできるのでしょうか?

結論からお伝えすると、サウナだけで劇的に痩せることは難しいのが現実です。しかし、サウナには「太りにくい体づくり」をサポートする科学的に裏付けられた効果があります。

この記事では、サウナでの消費カロリーや基礎代謝への影響を科学的な研究データに基づいて徹底的に解説します。サウナダイエットの真相と、効果的な活用法を一緒に探っていきましょう。

 

サウナのカロリー消費は意外と少ない?直接のダイエット効果を検証

サウナ室で汗をかく様子

サウナでどれくらいのカロリーを消費できるのか、まずは科学的なデータを見ていきましょう。

結論から言うと、以下の3点が明らかになっています。

  • サウナでの消費カロリーは想像よりも少ない
  • サウナ後に減った体重のほとんどは汗による水分
  • 基礎代謝上昇の効果は一時的で限定的

 

サウナで消費できるカロリーは10分で約73kcal

サウナに入ると滝のような汗をかくので、多くのカロリーを消費しているように感じますよね。しかし、実際に消費されるカロリーは意外と少ないのです。

アメリカのミズーリ大学が行った研究によると、以下のような結果が報告されています。

平均体重90kgの男性が10分間のサウナで消費するカロリーは約73kcal

BioMed Research International

一方、同じ10分間のランニングで消費されるカロリーは約150kcal(体重70kgの場合、時速8kmで走った場合)。つまり、サウナの消費カロリーはランニングの約半分以下ということになります。

活動(10分間) 消費カロリー目安
サウナ(80〜100℃) 約70〜80kcal
ランニング(時速8km) 約140〜150kcal
ウォーキング(時速5km) 約40〜50kcal
安静時 約10〜15kcal

もちろん何もしないよりはカロリーを消費していますが、「サウナに入るだけで痩せる」と期待するのは現実的ではありません

 

サウナ後の体重減少は汗の水分が原因

サウナに入った後、体重計に乗ると0.5〜1kg程度減っていることがよくあります。「やった!痩せた!」と喜びたくなりますよね。

しかし残念ながら、これは汗として流れ出た水分がほとんどなのです。

サウナでは1回の入浴で平均300〜500ml程度の汗をかくとされています。500mlの水の重さは約500g。つまり、サウナ後に減った体重のほとんどは「脂肪が燃えた」のではなく「水分が出ていった」だけなのです。

注意!

サウナ後は脱水症状を防ぐために、失われた水分を補給する必要があります。水分を補給すれば体重は元に戻りますので、「サウナで体重が減った=痩せた」とはならないのです。

 

サウナで基礎代謝は上がるが効果は限定的

サウナに入ると体温が上昇し、それに伴って基礎代謝も上がります。アメリカ医師会のJAMA networkに掲載されている研究によると、以下のことが分かっています。

体温は1℃上昇するごとに基礎代謝量は約13%上昇する

JAMA Network

100℃のサウナに15〜30分入ると、体温が最大で約1〜1.5℃上昇することがあります。仮に1℃上昇した場合、基礎代謝は約13%増加する計算です。

しかし、実際に計算してみると話は変わってきます。30〜49歳の平均的な男性(基礎代謝約1,500kcal/日)の場合、1日あたりの基礎代謝増加分は約200kcal。これを24時間で割ると、サウナ滞在中の10分間ではわずか約1.4kcal程度の増加にしかなりません。

さらに重要なのは、サウナで基礎代謝が上がるのは体温が上昇している間だけという点です。サウナから出て体温が元に戻れば、基礎代謝も平常時のレベルに戻ります。

つまり、サウナによる基礎代謝の増加は一時的なもので、これだけで長期的なダイエット効果を期待することは難しいのです。

 

サウナが「痩せやすい体づくり」をサポートする3つの科学的根拠

リラックスしながらサウナを楽しむ様子

ここまで読んで「じゃあサウナはダイエットに意味がないの?」と思われたかもしれません。しかし、サウナには「太りにくい体づくり」をサポートする科学的に裏付けられた効果があります。

直接的に脂肪を燃焼させる効果は限定的ですが、間接的にダイエットを後押しする効果が期待できるのです。

  • ストレスホルモンの軽減による過食防止
  • 筋肉の維持と代謝のサポート
  • 血糖値の安定による脂肪蓄積の抑制

それぞれ詳しく解説していきます。

 

ストレスホルモン「コルチゾール」を下げて過食を防ぐ

ストレスが多いと体重が増加しやすくなることは、多くの研究で明らかになっています。その主な原因は、ストレスを感じると分泌される「コルチゾール」というホルモンです。

コルチゾールには以下のような作用があり、ダイエットの大敵となります。

  • 食欲を増進させ、特に高カロリーな食べ物を欲しくなる
  • 脂肪(特にお腹周り)を蓄積しやすくする
  • 筋肉の分解を促進し、基礎代謝を下げる

ポーランドのカトヴィツェ大学などで行われた研究では、興味深い結果が報告されています。

定期的なサウナ利用は、コルチゾールなどのストレスホルモンのレベルを低下させる効果がある

Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine

サウナでリラックスしてストレスを解消することで、過食を防ぎ、結果的に太りにくい体づくりをサポートしてくれるのです。

 

ヒートショックプロテインが筋肉の維持をサポート

サウナの高熱は、体内で「ヒートショックプロテイン(HSP)」というタンパク質の産生を促します。このHSPは、傷ついた細胞の修復や筋肉の維持に重要な役割を果たします。

具体的には、以下のような効果が期待できます。

  • 運動後の筋肉の炎症を抑える
  • 筋肉の分解を防ぎ、基礎代謝を維持する
  • 暑さへの順応を早め、運動パフォーマンスを向上させる

筋肉量を維持することは、ダイエットにおいて非常に重要です。なぜなら、筋肉は安静時でもエネルギーを消費する「代謝の火」のような存在だからです。

定期的にサウナに入ることで、筋肉を守りながら代謝を維持し、ダイエットしやすい体を作ることができます

 

血糖値を安定させて脂肪の蓄積を抑制

血糖値の急激な上昇と下降は、脂肪を蓄積しやすくし、さらに空腹感を増加させる原因となります。サウナには、この血糖値を安定させる効果があることが研究で示されています。

インドで行われた研究では、サウナ入浴後に血糖値が低下したことが報告されています。

サウナ入浴により血糖値の低下が観察された

Indian Journal of Medical Biochemistry

血糖値が安定することで、脂肪が蓄積しにくくなり、間食への欲求も減少する可能性があります。これらの効果により、サウナは間接的にダイエットをサポートしてくれるのです。

 

サウナでカロリー消費を最大化!太りにくい体を作る3つの方法

運動後にサウナでリフレッシュする様子

サウナだけでは劇的に痩せにくいことがわかりました。しかし、適切な方法で活用すれば、太りにくい体づくりを効果的にサポートできます。

ここでは、サウナのダイエット効果を最大限に引き出す3つの方法をご紹介します。

 

運動×サウナの組み合わせで脂肪燃焼を促進

サウナは、運動と組み合わせることでより高いダイエット効果が期待できます。運動で消費カロリーを増やし、サウナで代謝を上げることで脂肪燃焼を促進するという相乗効果が生まれるのです。

また、運動後のサウナには以下のようなメリットもあります。

  • 筋肉の疲労回復を促進する
  • 筋肉の柔軟性を向上させる
  • 運動によるストレスを解消する

POINT

運動直後はいきなりサウナに入らず、まずは軽いストレッチなどでクールダウンを行いましょう。心拍数が落ち着いてからサウナに入ることで、体への負担を軽減できます。

 

週3回以上の定期的なサウナでストレスを解消

先ほど説明した通り、ストレスは体重増加の大きな原因となります。ストレスホルモン「コルチゾール」は以下のような悪影響を体にもたらします。

  • 食欲の増進(特に甘いもの、脂っこいものへの欲求)
  • 内臓脂肪の蓄積
  • 基礎代謝の低下
  • 睡眠の質の低下

サウナにはリラックス効果があり、これらの問題を改善することが期待できます。定期的なサウナ利用によってストレスホルモンの分泌が減少するという研究結果もあります。

週3回以上、1回10〜15分程度のサウナ利用で、ストレスを解消しながら太りにくい体づくりに役立てましょう

忙しくてサウナ施設に通う時間がないという方は、自宅サウナという選択肢もあります。idetoxの自宅サウナなら、好きな時間に気軽にサウナを楽しむことができ、継続的なストレス解消に役立ちます。

 

サウナ前後の水分補給で代謝低下を防ぐ

サウナでたくさん汗をかくと、体内の水分が大量に失われます。脱水状態になると代謝が低下し、疲労感も増すため、せっかくのダイエット効果が台無しになってしまいます。

「サウナ後に水を飲んだら体重が増えてしまう」と心配される方もいますが、これは大きな誤解です。むしろ適切な水分補給をしないと、以下のようなデメリットが生じます。

  • 代謝の低下
  • 便秘の悪化
  • 肌荒れ
  • 倦怠感や頭痛

サウナ前後の水分補給には、電解質が含まれたスポーツドリンクやミネラルウォーターがおすすめです。汗で失われたナトリウムやカリウムなどのミネラルも一緒に補給することが大切です。

 

まとめ:サウナは「痩せる」より「太りにくくなる」効果に期待

この記事では、サウナのダイエット効果について科学的な研究データをもとに解説してきました。ポイントを整理すると以下の通りです。

サウナの効果 ダイエットへの影響
消費カロリー 10分で約73kcal(ランニングの半分以下)
体重減少 ほとんどが水分。水分補給で戻る
基礎代謝上昇 一時的で限定的(体温上昇中のみ)
ストレス軽減 コルチゾールを下げ、過食を防ぐ
筋肉の維持 HSPにより筋肉を守り、代謝を維持
血糖値安定 脂肪の蓄積を抑制

サウナだけで劇的に痩せることは難しいのが現実です。しかし、サウナを「太りにくい体づくりの補助」として活用し、運動や食事管理と組み合わせることで、健康的なダイエットをサポートしてくれます。

定期的なサウナ利用と適切な水分補給を心がけ、無理のない範囲でサウナをダイエットに取り入れてみてください。健康的なボディメイクを継続するなら、いつでも入れるidetoxの自宅サウナが心強い味方になるでしょう。

 

 

参考文献

 

アンケート - idetoxアンケート

アンケート

最後までご覧いただきありがとうございます。 より良い自宅サウナを提供するために、アンケートにご協力よろしくお願いします!質問は3つです。

もし自宅サウナを購入するなら、自宅サウナに求める「一番の価値」は?
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質問 1 / 3
ご回答ありがとうございました!
皆さまの貴重なご意見を参考に、
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サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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