【ヴィヒタの効果と使い方】サウナの本場フィンランドで使う葉っぱについて詳しく解説

はじめに
サウナの本場、フィンランドではサウナの中で"ヴィヒタ(vihta)"と呼ばれる葉っぱを体に打ち付けて体をリラックスさせる伝統的な方法があります。
サウナ体験をもっと楽しむために、ヴィヒタの使用方法や効果を知っておくことが重要です。
ここでは、白樺の枝で作られたヴィヒタがもたらすリラクゼーション効果や健康面での利点を解説し、最適な使用タイミングや使い方をご紹介します。ヴィヒタを使ったサウナ体験で、心身ともにリフレッシュしましょう。
ヴィヒタて何?
日本人にはなんとも発音しにくいヴィヒタですが、フィンランド語では"鞭"や"棒"という意味があります。
一般的に白樺(しらかば)の葉っぱまでついた枝をたくさん集めて束にしたもので、ほうきのような形をしています。この葉っぱの束を乾燥させたものを"ヴィヒタ"と呼びます。
ヴィヒタはサウナの中で身体を叩いて(身体に打ち付けて)使用するものです。
フィンランドやロシアなどのサウナ文化では、ヴィヒタは健康やリラクゼーションに欠かせないアイテムとされており、今も多くの人に愛用されています。
サウナでヴィヒタを使う5つの効果・メリット
サウナの中でヴィヒタを使って体をたたくことで主に次の5つの効果があると言われています。
疲労回復を促す
人間の体は60~70%が水分でできています。水面をたたくと波紋が広がるように、人間の体をたたくとその振動が体の隅々に届きます。その刺激で血液やリンパの流れがよくなり、老廃物の排出が促進されるなど新陳代謝が活発化し、疲労回復が促されます。
筋肉の緊張緩和
ヴィヒタを使用して軽く身体を叩くことで、筋肉の緊張が和らぎ、リラクゼーション効果が得られます。
体を手でたたく行為は競技前のスポーツ選手、特に水泳選手で見たことはありませんか?あれも同じような理由です。アドレナリンを出して興奮状態にする以外に、競技前に筋肉の緊張を和らげてパフォーマンスを上げる効果があるからです。
もちろんヴィヒタでたたくのは体が火照ったサウナの中ですから、その効果は普段より高くなります。
皮膚をきれいにする
白樺には天然の界面活性剤と呼ばれる"サポニン"が含まれます。ヴィヒタでたたくことで、サポニンが体に付き、皮膚の表面に溜まった老廃物を剥がしやすくなり、肌を清潔に保つことができます。
また白樺には肌への収れん作用があり、肌のキメを整える効果もあります。
リラックス効果を高める
ヴィヒタを使うと白樺のいい香りが漂ってきます。
白樺は"ホワイトバーチ"の名前でアロマとしてもよく使われているものです。その香りによって自然の中でくつろいでいるような気分になり、普段のサウナ以上にとてもリラックスした気分を味わうことができます。
自律神経のバランスを整いやすくする
サウナでは熱のストレスによって身体の交感神経が優位(興奮状態)になります。そしてサウナや水風呂の後の外気浴を十分に行うことで自律神経のバランスを整えやすくなるのです。
サウナの中でヴィヒタを使うことで、皮膚に軽い刺激が加わり、さらに交感神経を優位にさせやすくなります。それが交感神経を鍛えることにつながり、結果的に通常のサウナよりも自律神経のバランスを整えやすくする効果が期待できます。
ヴィヒタの使い方と気をつけるポイント
古代からフィンランドで使われ、その効果を楽しまれたヴィヒタですが、使用にはいくつかの準備や注意点があります。
使用前に水に20~25分浸して準備する
そのまま乾燥したヴィヒタを使うと、葉で皮膚を傷つけたり、ヴィヒタの葉っぱが落ちやすくなります。
柔らかくするために枝や葉に少し水分を含ませる必要があります。サウナに入る前に20~25分程度ヴィヒタを水に浸しておきましょう。このときの水の温度は常温程度で問題ありません。
直前に40~50℃程度のお湯に5分浸して香りを出す
ヴィヒタが冷たいままでは香りがなかなか出てきません。
ヴィヒタの香りの効果を十分に発揮するために、直前に少しだけ温度を上げておくことをおすすめします。
このとき、あまりにも熱いお湯に浸したり、お湯に浸す時間が長すぎたりすると、使用する前に香りがすべて飛んでしまいますので気をつけましょう。
もしサウナ内にヴィヒタを吊るせる場所があれば、直前にそこ置いて温めておいてもいいですね。
身体が温まったら適度にたたく
サウナに入り身体が十分に温まったら、ヴィヒタを使って全身をペシペシたたいていきます。
たたく強さに決まりはありませんが、フィンランドでは不快に感じない程度にやや強めにたたくそうです。全身を打つことができれば理想的ですが、手が届かない部分は無理に行わず、できる範囲で行ってください。
しばらくすると、サウナであたたまる以上に体の表面が温かくなって、汗がドッと出てくるようになります。
たたくのが痛くて嫌な方は葉っぱで体をなぞるだけでも一定の効果がありますよ。
洗浄・保管する
香りが飛んでしまったり、葉が抜け落ちるまではヴィヒタは複数回使えます。
使用後はヴィヒタに付いた汗や老廃物を水で軽くすすぎ、涼しく乾燥した場所で逆さ向き(葉っぱを下)に吊るして保管しましょう。
長期間利用しない場合は冷凍保存も推奨されています。その場合は、次回の使用前に常温で十分に解凍してから使用してください。
ヴィヒタの保管や使用回数について、詳しくは『【何回使える?】ヴィヒタの使用期限と保管方法』をご覧ください。
ヴィヒタを準備してくれるサウナ施設によっては、衛生上の観点から使い捨てされる場合もあります。施設のルールに沿って使用してください。
注意点
公共のサウナスペースではヴィヒタの使用を認めていないところが多いです。知らない間にヴィヒタの葉っぱが落ちてサウナスペースを汚したり、たたいているときに出る風を他の人が嫌がることがあるの無理もありません。
たとえ貸し切りのサウナであってもヴィヒタが使えるかどうかは事前に施設に確認を取るようにしておきましょう。
ヴィヒタを使ってもっと"ととのう"体験を
ヴィヒタを使うことで、いつもとは違ったサウナ体験をすることができます。せっかくのサウナで心身ともにリラックスしたくてもいつも同じ場所ではその効果が薄れてしまいます。いつもと違う、フィンランドの伝統のサウナを体験して味わい深い"ととのい"を体験してみませんか?
ヴィヒタの豆知識
最後にヴィヒタについてもっと知りたい方向けの豆知識です。
ヴィヒタなの?ヴァスタなの?
ヴィヒタはフィンランド語で"vihta"と書きますが、同じ意味のフィンランド語でも"vasta(ヴァスタ)"と書く場合があります。これはフィンランドの方言のようなもので、西部では"vihta"、東部では"vasta"と書く(言う)ようです。どちらの同じ意味ですが、どちらも日常的に使われている言葉です。
そのため、もし日本のサウナ施設に"ヴァスタ"と記載があってもヴィヒタと同じことですので、混乱しないようにしましょう。
ちなみに英語圏では"bath broom(お風呂の花)" や "sauna whisk(サウナのほうき)"などと呼ばれます。
ヴィヒタの素材は白樺以外もあるの?
ヴィヒタには古代から白樺が一般的に使われています。しかし、それ以外の木を使ったものもあります。そして、それぞれ違った効果を味わえます。例えばヒノキ科のビャクシンの木を使ったものは白樺より血行促進効果が高く、ユーカリの木を使ったものは抗炎症作用があります。決してヴィヒタは白樺しかダメというわけではありません。
自作でヴィヒタを作れる?
はい、ヴィヒタは自分で作れます。
良いヴィヒタを作るには若い木が必要です。ここでは白樺を前提に作り方を解説します。
まず7月~8月の夏に葉っぱが生い茂った白樺の枝をナイフで30本ほど切り取ります。このとき枝の根本を引き裂いたりすると腐りやすくなりますので注意してください。
切り取った枝の長さを揃え麻紐などでしっかり根本を縛ります。
最後に水に浸せば完成です。特に難しい手順はないので誰でも簡単にマイヴィヒタは作れますよ。
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