コラム

サウナで「ととのう」と「めまい」は何が違うのか?

【整うための入り方】水風呂の正しい入り方とその効果について詳しく解説 idetox オンラインショップ

はじめに

サウナブームが続く中、「ととのう」という言葉をよく耳にするようになりました。

しかし、サウナ初心者の方々にとっては、「ととのう」という状態がどのようなものなのか、また「めまい」との違いがわからない方も多いと思います。

そこで、この記事では、「ととのう」と「めまい」の違いを明確にし、安全で効果的なサウナの楽しみ方をご紹介します。

 

「ととのう」とは何か

「ととのう」とは、主に「サウナ⇨水風呂⇨外気浴」の一連の流れによって得られる理想的な心身の状態を指します。具体的には以下のような特徴があります。

  • 心身のリラックス
  • 自律神経の安定
  • 爽快感の獲得
  • ストレス解消

この状態に至るためには、サウナ、水風呂、休憩(外気浴)を適切に組み合わせることが重要です。

 

「ととのう」ことで得られる健康効果

適切にサウナを楽しむことで、以下のような健康効果が期待できます。

  • 血圧の安定
  • 自律神経の調整
  • 免疫力の向上
  • 血行促進
  • 肌質の改善

これらの効果は、「ととのう」ことで得られる副次的な利点と言えるでしょう。

 

「ととのう」と「めまい」の関係

ではここから本題の「ととのう」と「めまい」の違いについてです。

「ととのう」と「めまい」は別の現象ですが、完全に切り離せるものではありません。「ととのう」過程でめまいを感じることもあります

両者の特徴を表にしてまとめてみました。

特徴 ととのう めまい
主な原因 サウナ→水風呂→休憩のサイクルによる自律神経の調整 急激な温度変化、脱水、血圧の変動
一般的な感覚 リラックス、爽快感、軽い浮遊感 ふらつき、グルグル、吐き気
自律神経への影響 通常は安定へ向かう 一時的な乱れを引き起こす可能性
対処法 楽しむ、必要に応じて休息 休息、水分補給、必要に応じて医療機関への相談

 

「ととのう」過程で軽い浮遊感を感じることがあり、このときにめまいが起きることがあります。ただし、これは体温や血圧の変動による一時的な現象であることが多いという特徴があります。

しかし、強い不快感があったり、めまいが持続する場合にはサウナで体調が悪くなったサインかもしれません。特に、水風呂後に数分たってもめまいが持続するときには、サウナで大量の汗をかいて脱水状態になっている可能性もあります

自分の体調をよく観察し、適切に対処することが大切です。

 

「ととのう」が起きるタイミング

サウナのセッションで「ととのう」状態になるのは「外気浴のとき」です。

これはサウナや水風呂で交感神経が優位になった後、外気浴でリラックスして副交感神経が優位になったり、体温や血圧が平常時に戻ることでおこるからです。

サウナ中や水風呂中に「めまい」を感じたら、それは体調不良のサインですので、すぐに退出してゆっくり体を休めるようにしてください。

 

安全に「ととのう」を目指すために

よく「ととのう」ために長時間ガマンしてサウナに入ったり、冷たい水風呂に飛び込んだり、水風呂に長時間浸かる方がいます。しかし、このような入り方は体に過度の負担がかかるため思わぬ重大な事故につながりかねません。

サウナ初心者の方々はもちろん、経験者の方々も以下の点に注意しましょう。

  • サウナや水風呂に長時間入らない
  • 極端に冷たい水風呂に急に入らない
  • 体調が優れない日は無理をしない
  • 水分補給を忘れずに行う
  • アルコールを摂取した後のサウナ利用は控える

「ととのう」ための正しい方法は、ゆっくりと時間をかけて体を慣らしていくことです。無理をして体に負担をかけることは、かえって「ととのう」状態から遠ざかってしまう可能性があるため気をつけておきましょう

 

サウナで「ととのう」ための正しい入り方

では、安全に配慮しながら「ととのう」ための正しいサウナの入り方を見ていきましょう。以下のステップを意識することで、より安全かつ効果的にサウナを楽しむことができます。

  1. シャワーで体を清める
  2. サウナに入る
  3. 水風呂に入る
  4. 休憩(外気浴)をとる
  5. サイクルを繰り返す

それでは、各ステップの詳細を見ていきましょう。

 

1. シャワーで体を清める

サウナに入る前に、シャワーで体の汚れを落とします。これは衛生面だけでなく、体温調整の面でも重要です。ぬるめのお湯で体を慣らすのもよいでしょう。

このあとサウナに入りますが、サウナに入る前には体についた水分をよくタオルで拭き取っておくと、サウナ中に体温が上がりやすくなります。

 

2. サウナに入る

サウナに入る際は、以下の点に注意しましょう:

  • 初めは下段のベンチに座る(温度が低めで体への負担が少ない)
  • 目安は10分程度(初心者は5分から始める)
  • 無理をせず、体調に合わせて調整する
  • 息苦しさやめまいを感じたら、すぐに退出する

 

3. 水風呂に入る

水風呂は「ととのう」ための重要なステップですが、急激な温度変化は体に負担をかけます:

  • シャワーやかけ湯で汗を流す
  • 足先からゆっくりと水風呂に入る(飛び込まない)
  • じっと動かずに1分程度浸かる

 

4. 休憩(外気浴)をとる

休憩時間は「ととのう」ための大切な時間です。「外気浴」とよく呼びますが、必ず「外」でする必要はありません。体がストレスを感じない適温の場所で休憩することが重要ですので、季節や天候によっては室内で過ごしたほうがいいでしょう。

  • 10〜15分程度休憩する
  • 水分補給を忘れずに(スポーツドリンクなどで電解質も補給)
  • 静かにリラックスする
  • 体調をチェックし、異常を感じたら中止する

 

5. サイクルを繰り返す

これらのステップを2〜3セット程度繰り返すことで、理想的な「ととのう」状態に近づきます。

ただし、その日の体調やサウナの経験に応じて回数を調整しましょう。もし途中で異変を感じたら、その日のサウナは一旦終了したほうがいいでしょう。無理は禁物です。

 

まとめ:安全に「ととのう」ために

サウナで「ととのう」ことは、心身のリフレッシュに非常に効果的です。しかし、「めまい」との違いを理解し、安全に楽しむことが何より重要です。以下の点を常に意識しましょう。

  • 体調管理を怠らない
  • 水分補給を十分に行う
  • 無理をせず、自分のペースで楽しむ
  • 極端な温度変化や長時間の入浴は避ける
  • 体に異常を感じたら、すぐにサウナ利用を中止する

これらのポイントを押さえることで、サウナ初心者の方も安全に「ととのう」体験を楽しむことができます。サウナライフを通じて、心身ともにリフレッシュされた毎日を過ごしましょう。ただし、持病がある方や妊娠中の方は、事前に医師に相談することをおすすめします。

サウナにハマり「サウナ・スパ 健康アドバイザー」や「サウナ・スパ プロフェッショナル」「サウナ・スパ 健康士」の資格を取得。 サウナの利用は週に1回程度のミドルユーザーです。主に記事の執筆を担当しています。

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